2023年2月2日木曜日

サルコペニア

 "粗食は健康的"とは言えない !?

 日本では"粗食が健康の秘訣"という考えが浸透していますが、寿命制御遺伝子の分子遺伝学を専門とする白澤卓二医師はこの「粗食=健康」に警鐘を鳴らします。

「日本においては粗食が長生きの秘訣と信じられていて、ごはんとみそ汁、漬物やおひたしといった質素な食事を摂る高齢者も少なくありません。粗食にすることで、成人病や心臓疾患、脳梗塞、高血圧にもならず長生きできると信じているのだと思いますが、まったく科学的根拠のない、いわば都市伝説です。このようなメニューを検証すると、たんぱく質や脂質が極端に少ないことがわかります。さらに、低栄養であるにもかかわらず、塩分は高め。おすすめできない食事です」(白澤医師)

 たんぱく質と脂質が不足した粗食は、筋肉や血管を老化させてしまう危険もあります。

「たんぱく質が不足すると、貧血や免疫力の低下が起き、活動に必要な筋肉の量も減っていきます。脂質は皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられていますが、必要なときに使われるエネルギーとなり、細胞膜やホルモンの原料になる、必要不可欠な栄養素です。ですから、よかれと思って食べていた粗食メニューは、それらたんぱく質や脂質が不足していて、塩分が多く、筋肉が減って老けて見えてしまう可能性があるのです。それだけではなく、粗食メニューは高血圧や血管の老化を招き、脳卒中の原因ともなりうるのです」(同医師)

 コレステロール値が高くなるからと、1日1個程度にセーブするのがいいとされてきた卵ですが、現在は、「1日1個」説は崩れてきています。

「卵黄に含まれるレシチンによって、コレステロールが血管壁につくのを防ぐことがわかってきました。ですので、卵はコレステロール値が高くなるからとセーブする卵の『1日1個』説は、現在ではあまり強調されていません。とはいえ、高脂血症や脂質異常症の人はとりすぎに注意が必要です」(同医師)

 そして、量を食べられないからといって、1日1食しか取らないのもよくありません。年をとっても、しっかり1日3食は食べることが大切です。高齢者の場合、胃腸の働きが弱っているケースも多いので、一度に多くの食事ができない人もいます。そういう人は1回の食事量を減らし、1日4食摂るようにするとよいでしょう。

 高齢になると、ペプシンやトリプシン等のたんぱく質を消化する酵素が減っていきます。一度に大量のたんぱく質を摂取しても吸収しづらくなるので、毎日小まめに摂取するのが理想的です。そして、効率良く摂取するには、たんぱく質をつくるアミノ酸スコア(配合バランスを点数化した)指数が「100」の良質たんぱく質が最適です。高齢者は食事量を減らし、一汁一菜の粗食にするのが長生きの秘訣だと思われていますが、大きな間違いなのです。

(出典:https://8760.news-postseven.com/ 他)


■高齢者の栄養不足~サルコペニア

 サルコペニアは、年齢と供に骨格筋・筋肉(Sarco)が減少(penia)していくことで、病名ではなく、こうした"状態"に付けられた名称です。

 30歳以降、筋肉組織の量や筋線維の大きさなどが減少する現象で、日本では加齢性筋肉減弱症、筋肉減少症などとも言われています。


サルコペニアから廃用症候群へ

 サルコペニアの原因としては、運動不足、酸化ストレス、成長ホルモンや性ホルモンの異常など様々です。それがお互いに関連しあっていますが、中でも"栄養不足"が身近な一因です。低栄養状態が高齢者の様々な機能障害の原因となり「廃用症候群」へ進行します。


廃用症候群とは

「サルコペニア」は筋肉だけを対象としているのに対して、廃用症候群は「筋肉」「内臓」「神経」「精神機能」の全てに不活による影響が出た状態のことを指します。疾患などのために活動性や運動量の低下した安静状態が続くことで全身に生じる二次的障害の総称です。しかし、安静時のみの廃用症候群は少なく、低栄養から合併することが多く、程度が重いほど疾患や低栄養に関したサルコペニアの合併が多いのが特徴です。廃用症候群でよく認められるのは、骨粗しょう症、筋萎縮、関節拘縮、など筋骨格系。また、心機能低下、起立性低血圧、摂食・嚥下障害、褥瘡(床擦れ)、抑うつ状態、高次脳機能障害などがあります。

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 高齢者におけるサルコペニアの原因として、総たんぱく質摂取量が不十分であることが考えられます。また、廃用症候群は、その大半が低栄養などのためにサルコペニアから活動性や運動量の低下が原因と言われています。これらのことから、十分なたんぱく質を確保することが高齢者におけるサルコペニア~廃用症候群の予防や治療の第一歩であると言えるのです。たんぱく質→アミノ酸の中でも分岐鎖アミノ酸(BCAA)は筋肉に多く含まれている成分であり、筋たんぱく質を作り出しやすく壊れにくくする働きがあることが知られています。

 康復医学学会の研究から生まれた「霊芝エキス配合天然型高吸収たんぱく加工食品」は、たんぱく質を吸収力が高いコラーゲンペプチド型にしているため、体に負担をかけずにたんぱく質を効率的に摂取することができます。また、BCAA(分岐鎖アミノ酸:運動時の筋肉でエネルギー源となる必須アミノ酸バリン、ロイシン、イソロイシンの総称)をはじめとする必須アミノ酸など計20種類のアミノ酸をバランスよく配合しています。サルコペニア予防にもお勧めです。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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