2023年6月14日水曜日

座り過ぎ

 “座り過ぎ”が寿命を縮める?

 長引くコロナ禍で、日常生活での運動量がだいぶ減ってしまいました。2020年1月と4月で、コロナ禍の高齢者(65~84歳)の身体活動量の変化の調査(国立長寿医療研究センター)によると、一週間当たりの身体活動量が約60分(約3割)も減ったことがわかっています。

 逆に、テレワーク・在宅勤務の影響で長くなっていると指摘されているのが"座り時間"です。これには、食事をする時間やテレビを見る時間、読書や趣味をする時間など様々なシチュエーションがあり、一日の多くの時間、私たちは座って過ごします。女性の場合、事務職やオペレーターなど、デスクワークという方も少なくありません。

 実際、日本人は、他国の人に比べて座っている時間が長いというデータがあります。経済協力開発機構(OECD)に参加する20か国を対象とした調査によると、日本人の座り時間は一日平均で7時間(420分)。20か国の平均である5時間(300分)より2時間も長く、サウジアラビアと並んで最も座り時間が長かったのです。こうした"座る生活"が染みついている私たちの座り時間が、コロナ禍でさらに長時間化していたのです。実は、世界保健機関(WHO)をはじめとするグローバルな健康常識では、座りがちであることを「セデンタリー(sedentary)」と表現して、喫煙と同じくらい体に悪影響をもたらすものと捉えています。

 座り続けることは、「エコノミークラス症候群」の状態と同じです。大きな筋肉が集中する脚を動かさないことで血行不良が起こり、全身に酸素や栄養を送る血流が滞ります。脚の静脈に血液の塊、血栓ができやすくなり、その血栓は血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを起こす恐れがあります。

 座り過ぎの影響は命にもかかわります。2012年、平均50歳の1万人超を対象としたオーストラリアの研究では、テレビの視聴時間が1時間長くなると平均余命が22分短くなるという結果に。また、世界54か国の人々を調べた研究では、座り時間が長いことが原因で、年間43万3000人もの人が命を落としていたという報告もあります。

 セデンタリーなライフスタイルは、病気の発症リスクも高めます。複数の論文を分析した信頼性の高い研究から、長時間の座り過ぎが、がん、2型糖尿病、心血管疾患などの発症リスクの上昇や、がん、心血管疾患による死亡リスクの上昇に関連することがわかっています。

 さらに、座り過ぎはうつや認知症の発症リスクを高め、座り時間が長い人は記憶の形成に関わる脳の皮質が薄くなるなど、メンタルや脳神経への悪影響も指摘され始めています。

 最新の報告では、座り過ぎの心身へのダメージは、週末に動いただけでは解消されない、運動とは独立した影響であることも明らかになっています。

“Move more, sit less(もっと動いて、座り時間は短く)”は今や、自分や大切な人の健康を守る上での重要なメッセージです。

(出典:https://halmek.co.jp/)


■健康リスクは血流の滞りから

 座り時間は加齢に伴って高齢者ほど長時間化する傾向にあります。座り時間は、テレビの視聴時間や活動量計を装着する実験などで測定する場合が多いのですが、いずれの研究においても、年齢に比例して座り時間が長くなる傾向が認められています。

 座り時間に関する研究報告の増加を受け、セデンタリーなライフスタイルは心身の健康に大きなデメリットをもたらすと、国民に警鐘を鳴らす国も増えています。

 英国、オーストラリア、米国などでは、身体活動に関するガイドラインの中に、座り時間を最小限にすべきであることを明記して、国民に向けて「脱・座り過ぎ」のキャンペーン・啓発活動も進めています。

 世界規模で人々の身体活動の促進に注力するWHOは、すべての年代の人々の座り過ぎを減らし、身体活動を促進することで、心血管疾患なら6%、糖尿病は7%、乳がん・大腸がんに至っては10%も減らすことができ、世界中で年間530万人もの死亡を減らせるという推計も発表しています。


座り過ぎによる高齢者の健康リスク

 長時間の座位行動*は、死亡率や生活習慣病発症のリスクを高め、身体機能やメンタルヘルスを低下させます。1日わずか10分の座位行動を中高強度身体活動に置き換えることで、歩行速度や機能的移動能力、バランス能力をある程度改善できる可能性が示されています。

*座位行動とは「座位、半臥位および臥位におけるエネルギー消費量が 1.5METs(Metabolic Equivalents)以下のすべての覚醒行動」と定義される。


 座り時間が長くなる  ⇒  足の筋力や筋肉量を中心に身体機能が低下 

⇒  代謝機能の低下  ⇒  疲労感上昇・血流の悪化 


 特に「第二の心臓」とも呼ばれるふくらはぎの活動量の低下は、血液を心臓に押し戻すポンプ機能も低下させるため、血流が滞った状態になります。するとむくみや血栓のリスクが上昇し、それが血管内で詰まる「血栓症」のような病気も引き起こしかねません。

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 康復医学学会の主要研究生薬である「HM-3000(特系霊芝)」の効能は、大きく①血液循環の改善②免疫系への影響③抗酸化作用④その他(補肝機能、造血促進、生存期間の延長、鎮静、鎮痛作用など)の4つに分けられます。そして、特に血液循環に対しては、●赤血球変形性の改善 ●赤血球の集合性(連銭)の低下 ●血栓形成の予防 ●組織への酸素供給の向上 ●毛細血管口径と密度の調整 ●血漿年度の低下 ●2,3-DPG(グリセリン2,3-リン酸:酸欠改善やHbA1c精製阻害作用のある物質)産生の促進 ●血管内皮細胞の増殖促進 ●血圧の降下 ●血糖値の降下‥‥などの作用が確認されています。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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