2024年5月29日水曜日

難聴

 “難聴”が高める認知症のリスク

 2017年7月、国際アルツハイマー病会議(AAIC)において、ランセット国際委員会が「難聴」は「高血圧」「肥満」「糖尿病」などとともに認知症の危険因子の一つに挙げられました。さらに2020年には、「予防可能な40%の12の要因の中で、難聴は認知症の最も大きな危険因子である」という指摘がなされ、ますます難聴と認知症の関連が注目されています。ただし先天性難聴や一側性難聴はこの限りではありません。

 そのリスクは、軽度の難聴で約2倍、中等度で3倍、重度難聴ではおよそ5倍になると言われています(右表)

 音の情報処理には脳の側頭葉や前頭葉など、様々な部位を使用しますが、難聴により「音の情報自体が入ってこない」ことで、脳の活動そのものが低下し、認知機能に影響を与えると考えられています。

 また、難聴による「コミュニケーション機会の減少」も、認知機能の低下につながると考えられています。難聴になると会話が消極的になり、社会活動の範囲も縮小し、活発な脳の活動を促すコミュニケーションの機会が減ってしまいます。

 さらに、難聴がもたらすコミュニケーション機会の減少が「認知症」のリスクを高めるだけでなく、「うつ」や「フレイル」につながることも懸念されています。

生活習慣の改善で難聴予防

 認知症やうつ、フレイルにつながりかねない「難聴」を予防するには、生活習慣の改善が大切です。難聴の要因のひとつは「血液循環の悪化」で、その悪化は生活習慣によってもおきるからです。喫煙者は1.3倍、糖尿病の人は1.5倍難聴になりやすいと言われています。

 生活習慣を改善、血液循環をよくするためにおすすめの方法は、週1~2回の散歩です。身体がポカポカするくらいを目安に無理のない範囲で行いましょう。

補聴器は積極的に

 すでに難聴がある場合、認知症のリスク軽減のために意識してほしいのは「補聴器の積極的な使用」です。加齢にともなう難聴の場合、その多くが補聴器を使うことで改善し、認知症などのリスクを下げることに役立ちます。しかし、日本の補聴器使用率は諸外国に比べ低いのが現状です。少しでも聞こえに不安があれば、補聴器の使用を前向きに検討しましょう。

 また、難聴によるコミュニケーション機会の減少を防ぐために、周囲の方々も難聴の方の気持ちを理解し、お互いに笑顔で会話できる環境づくりを心がけましょう。

(出典:https://www.nhk.or.jp/)


■“難聴”の種類と対策

 ひとことで「難聴」と言っても、その種類は様々に分けられています。おおかたの難聴症状は、人体に何らかの異常が見つかるわけでもなく、命の危険性も少ないことが多いのが現状のようです。

 しかし自己診断はいけません。中耳炎やメニエール病などによっても聴力の低下につながる場合があったり、そのほか危険な疾患として、悪性腫瘍などの原因が見つかる可能性も少なからずあります。

 また、聴覚中枢系では、ストレスにより、CRH(コルチコトロピン放出ホルモン)が増加して、セロトニン放出を抑制するという変化が表れ、難聴のほか耳鳴り、咽喉頭部異物感症等の聴覚中枢自覚症状が起きることがあります。CRHは、痛みや冷熱、大きな音、不安や恐怖などのストレスに対して、脳の視床下部や偏桃体などから分泌されます。

症状緩和のポイントは神経機能と血流の改善

 中枢神経や自律神経の動きが崩れると、肩こり、不眠、いらいら、めまい、疲労感、手足の冷えなどのさまざまな症状が表れます。難聴もその一つです。当然、加齢によっても血流が滞ってきますが、若い方でも難聴を自覚する方、特に突発性難聴の方の多くは、耳の中に血流障害が見られることがわかっています。耳ツボマッサージなどでの血流アップが効果的です。

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 康復医学学会推奨の「HM-3000(特系霊芝)」は、神経機能を正常に保つ効果と同時に、毛細血管血流の改善効果が期待できます。また、ストレスに関しては、セロトニンの活性化に影響を与える「活性ラフマ」もお勧めです。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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