2025年11月26日水曜日

高血圧

 高血圧治療を阻む3つの“ない”

 健康診断で血圧が高いと指摘された成人のうち、41.4%が通院治療を行っていないことが分かりました。医療ソフトウエア企業のCureAppが実施したオンライン調査から、「病院に行かない」「血圧を測らない」「薬を飲まない」という、3つの“ない”により高血圧が放置されている実態が浮き彫りとなりました。

 調査は、過去に健診で血圧が高いと診断され、回答時に高血圧の自覚がある30~70歳代を対象としてオンラインで実施。1,007人(男性577人)から有効回答を得ています。

 健診で高血圧を指摘された後に受診したかを聞くと、「病院に行き定期的に受診している」が49.4%を占めた一方で、「行っていない」(28.5%)と「一度受診したが、通院していない」(12.9%)を合わせると4割超が通院治療を行っていない実態が示されました。

 理由を聞くと(複数回答可)、「行っていない」と回答した287人では「自覚症状がなく必要性を感じない」が31.0%で最も多く、次いで「面倒だった」が27.5%と病識の乏しさが目立っています。それに対し、「一度受診したが、通院していない」と回答した130人では「薬の副作用や体の影響への不安」の23.1%が最多で、「一度服薬するとやめられない」の20.8%が続き、薬物療法に対する懸念が挙げられました。「忙しくて時間がない」も両者で上位を占めました。

 血圧の測定頻度を尋ねると、毎日測定していたのは全体の31.1%にすぎず、健診時のみが12.3%、通院時のみが9.0%など、約7割が日常的に血圧を確認していませんでした。

 服薬の印象(複数回答可)については、「長期間服用しなければならない」が52.9%で半数超、「できれば服用したくない」が30.3%と、降圧薬に対し忌避感を抱いている人は少なくないことが浮き彫りになりました。「医師の指示通り服用している」は37.7%、「進行防止のため服用している」は21.5%でした。

 薬以外の高血圧改善法への関心を尋ねると、「とても興味がある」が26.6%、「やや興味がある」が51.8%で、約8割が薬物療法以外の選択肢に関心を寄せています。

 今回の調査結果について、日本高血圧学会理事・自治医科大学内科学講座主任教授の苅尾七臣氏は「健診で高血圧を指摘されても、自覚症状のなさや服薬への懸念により治療に結び付いていない現状が明らかになった。最近の研究でも脳出血による入院患者の50%以上が高血圧治療を受けていないこと、特に50歳未満では約80%が未治療であることが報告されている。薬物治療に抵抗がある場合は生活習慣改善から始めることができ、血圧管理を補助する様々なデジタル技術も登場している。高血圧に伴うリスクを放置しないように心がけてほしい」とコメントしています。

(出典:https://medical-tribune.co.jp/)


■特系霊芝と高血圧

 高血圧の診断基準は、診察室血圧で140/90mmHg以上、家庭血圧で135/85mmHg以上です。特定健診における受診勧奨基準は、160/100mmHg以上で医療機関への至急受診が推奨されます。140/90mmHg以上160/100mmHg未満の場合は、生活習慣の改善を試み、改善が見られない場合に医療機関を受診することが推奨されます。

※高血圧の基準値について、2024年4月から変更になったという情報が一部で流れていますが、これは誤報です。特定健診における受診勧奨基準が変更になっただけで、高血圧の診断基準は変わっていません。

霊芝と降圧剤の併用による難治性高血圧患者の血圧変化

 霊芝と降圧剤の併用により、高血圧患者の大小動脈圧及び毛細血管、微小循環に対して効果的な影響が見られることが分かっています。

 高血圧の場合、持病はないものの血圧だけが高いという「本態性高血圧」が患者の約95%を占めています。本態性高血圧の治療には“理想的な降圧剤”の選択が大切で、一般的に理想的な降圧剤の条件は次のようなものです。

(1)有効な降圧作用 (2)少ない副作用 (3)長期服用が可能 (4)服用が便利

(5)患者の生活の質に影響がない

 HM-3000(特系霊芝)の高血圧患者への治療効果及び作用を検証するために、Ⅱ期高血圧患者(降圧剤を一カ月以上投与されたが、降圧作用が表れていない患者)を集め、HM-3000(特系霊芝)を併用しました。その結果は、HM-3000(特系霊芝)の併用により、顕著な降圧効果が認められました(表参照)。

 血圧を下げる最終目的は“血管の負担を和らげる”ことで、動脈硬化が進むのを防ぎ、脳卒中や心筋梗塞などのリスクを下げることです。降圧剤は、下げ過ぎてしまうという副作用も心配ですし、また、血圧が下がったからといって自己判断で薬をやめた人のほとんどが、また血圧が上昇しています(血圧を上げる原因を解決していないため)。

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 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」には、微小循環の血流、血管からのアプローチにより血圧を下げるエビデンス(科学的根拠)があり、高血圧だけではなく、心臓・脳血管障害のリスク軽減にも期待が持てます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2025年11月19日水曜日

パン食の危険性

 パン食が危険だと言われる背景

 パン食には、いくつかの健康リスクが指摘されています。まず、日本で多く流通しているパンの多くは「精製小麦粉(白い小麦粉)」を使用しており、これは血糖値を急上昇させやすい高GI食品です。急激な血糖値の変動は、糖尿病肥満、さらには老化の促進にもつながります。また、食パンや菓子パンには砂糖やマーガリン、ショートニングなどの加工脂肪、食品添加物が多く含まれているものが多く、動脈硬化や心疾患のリスクを高めます。さらに、グルテンによる腸内環境の悪化やアレルギー反応も懸念されています。

 パン食が「体に良くない」と言われる根拠はいくつかあります。

(1)精製小麦の使用:

 多くのパンは「精製小麦粉(白い小麦粉)」から作られています。これは製造過程で表皮や胚芽が取り除かれ、食物繊維やビタミン、ミネラルが少ない状態です。

【問題点】●血糖値を急上昇させやすい(高GI食品)。●インスリンの過剰分泌を招き、糖尿病や肥満のリスクが高まる。●食後のエネルギー切れ・眠気・集中力低下などの原因に。

(2)トランス脂肪酸の含有:

 市販のパン(特に菓子パン・総菜パン)には、マーガリンやショートニングなどの加工油脂が使われていることがあります。

【問題点】●トランス脂肪酸は心疾患、動脈硬化、慢性炎症のリスクを高める。●欧米では使用が規制されている国も。

(3)添加物の多用:

 長持ちさせるための防腐剤や、風味・食感を良くするための乳化剤、膨張剤、香料などの食品添加物が多く使われていることがあります。

【問題点】●摂取の蓄積によって肝臓への負担やアレルギー反応、腸内環境の悪化などが懸念されている。

(4)グルテンの過剰摂取:

 小麦にはグルテンというたんぱく質が含まれており、これが消化しにくい人もいます。

【問題点】●過敏な人では腸の炎症やリーキーガット(腸漏れ症候群)を引き起こすことがある。●消化不良、疲労感、肌荒れなどの体調不良の原因になり得る。

(5)栄養バランスの偏り:

 パンだけで食事を済ませると、糖質過多で他の栄養素(たんぱく質、ビタミン、ミネラル)が不足しがちになります。

【問題点】●偏った食生活が慢性疾患の原因になりやすい。

 しかし「パンが好き」「どうしてもパンをやめられない」という人も少なくありません。そんな人へのアドバイスとして、まずは「パンの質」を見直すことです。白いパンよりも、全粒粉ライ麦など食物繊維が豊富なものを選べば血糖値の急上昇を抑えることができます。加えて、無添加・天然酵母のパンやオーガニック原料を使用したパンなら、添加物の摂取を減らすことができます。また、パンを食べる際には、たんぱく質や野菜を一緒に摂ることで栄養バランスを整え、血糖値の安定にもつながります。

 つまり、パンが危険なのは「何を、どのように食べるか」による部分が大きいのです。選び方と食べ方を工夫すれば、パンを楽しみつつ健康も守ることは十分可能です。


■パン食がやめられない人へ

 グルテンの含有などで健康リスクが指摘されているパン食ですが、“白くフワフワの甘いパンが食べたい”という人が多いのも事実です。今回ご紹介するのは、グルテンの害を最小限に抑え、健康リスクが激減する食材です。それは「黒コショウ(ブラックペッパー)」「ヒハツ(ロングペッパー)」です。これらコショウ科の香辛料には“ピペリン”という物質が含まれています。ピペリンはアルカロイドの一種で、辛味と同時に、他の栄養素の吸収を高める「バイオアベイラビリティ(生体利用率)」を促進する効果も注目されています。また、ピペリンは、健康食品やサプリメントの成分としても利用されています。

ピペリンの主な特徴と効果

【辛み成分】:黒コショウやヒハツの辛味の主成分。【バイオアベイラビリティ向上】:栄養素の吸収を促進します。特にクルクミンの吸収を高めることが知られています。【血流改善】:血管を拡張し、血流をスムーズにする効果が報告されています。【血圧への影響】:高めの血圧を改善し、正常な血圧を維持する効果が期待されています。【その他】:抗炎症作用、抗酸化作用、体温維持、脚のむくみ軽減などの効果も報告されています。

ピペリンに関する注意点:過剰に摂取すると、胃腸への刺激や、医薬品との相互作用が起こる可能性があること。また、コショウアレルギーの方は注意が必要です。また、妊娠中や授乳中の方は、摂取前に医師に相談することをおすすめします。

グルテンの健康リスクの一つ“リーキーガット症候群”

「リーキーガット症候群」とは、消化しきれなかったグルテンが腸の壁にへばりついてしまい、そこが炎症によって穴が開いてしまうという病気です。ここから悪玉菌が作り出すガスや毒素が血液中に漏れ出すことによって、全身に炎症が広がってしまうというのが、このリーキーガット症候群の恐ろしいところです。

ピペリンには、パンが持っているグルテン由来の炎症性サイトカインの過剰な活動を抑える働きがあることが報告されています。失われてしまった腸のバリア機能を回復させ、腸内から血管内への異物の侵入を防いでくれることまでわかっています。

 そのほかピペリンには、糖の吸収速度を遅らせるという働きもあります。

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 黒コショウの他、パン食のリスクを減らす食材には以下のようなものもあります。

 シナモン  : 糖質に関して、血糖値の安定化に役立ち、インスリンの働きを改善する効果が期待できます。

純ココア  : パン食による血糖値急上昇・脂質異常症⇒血管の詰まり(動脈硬化)の進行リスクを、純ココアの持つ抗酸化作用ダイエット効果血糖値の安定効果血管拡張効果などが減少させます。

 その他、無糖きなこエキストラバージンオリーブオイルアボカドギリシャヨーグルトなども、パン食が及ぼす健康リスクを減らすことが期待できます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2025年11月12日水曜日

糖尿病

 世界の8億人以上が糖尿病

 明後日11月14日は「世界糖尿病デー(World Diabetes Day)」。世界で糖尿病の成人の数は、2022年に8億2,800万人になり、1990年の1億9,800万に比べて4倍以上に増えています(医学誌「ランセット」より)。これには、世界的な人口増加と高齢化も影響しています。

 糖尿病の有病率は、1990~2022年の30年間に、男性は6.8%⇒14.3%に、女性は6.9%⇒13.9%にそれぞれ大幅に増加しています。

 糖尿病の成人が多い国トップ5は、インド(2億1,200万人)、中国(1億4,800万人)、アメリカ(4,200万人)、パキスタン(3,600万人)、インドネシア(2,500万人)、ブラジル(2,200万人)です。※日本は11位(1,100万人)

 30年間の糖尿病有病率の変化は、国によって大きく異なりますが、低・中所得国で増加の傾向が顕著です。そして、高所得先進国の中で有病率が最も高いのはアメリカです(男性 13.6%、女性 11.4%)。

 糖尿病は、空腹時血糖値が126mg/dL以上、1~2ヵ月の血糖値の平均が反映されるHbA1cが6.5%以上、あるいは糖尿病治療薬を使用していること、と定義されています。

「糖尿病は身体に障害を及ぼし、治療しないでいると、命を落とす可能性もある。健康的な食事と運動などの生活スタイルにより、糖尿病を予防・改善することは、健康状態をより良く保つために、世界中で必要不可欠になっている」(インド・マドラス糖尿病研究財団の専門家)。

「2型糖尿病の有病率の上昇に、国によって大きな差がある要因は、肥満と不健康な食生活だ。30年の間に肥満が蔓延し増えた地域では、糖尿病の有病率が既に高かったか、さらに上昇化した。一方、太平洋諸国や西ヨーロッパなどの高所得国では、肥満率と糖尿病率は上昇していない国も多く、上昇しても比較的わずかなものだ」としています。

 特に世界の低所得地域では、不健康な食品の制限や、健康的な食品を手頃な価格で入手できる仕組み、健康的な食事のための助成や無料の学校給食などを提供する措置、ウォーキングなどの運動を推奨する必要があるため、公共の公園やフィットネスセンターを整備するなど、より積極的な政策が求められています。

 糖尿病の治療・管理の世界的な不平等も拡大しています。有病率が急激に増加している低・中所得国の多くは、糖尿病の治療率は低水準で、2022年には世界の30歳以上の糖尿病有病者のうち、59%にあたる4億5,000万人が十分な治療を受けられていません。

「糖尿病をめぐる世界的な不平等が拡大し、糖尿病成人の数が急増している低・中所得国の治療率は停滞している。低所得国では若者が糖尿病を発症しており、適切な治療を受けないと、心臓病、腎臓病、視力喪失、足切断などの深刻な合併症を発症し、場合によっては早死のリスクがある」(英・インペリアル カレッジ ロンドンの研究者)

(出典:https://dm-net.co.jp/)


■糖尿病と霊芝

現在使用されている薬で糖尿病は治る?

 糖尿病の専門医は、「糖尿病は治りません。このクスリを一生飲み続けることですね」と言って血糖降下剤を患者に与えます。現在「糖尿病」は血糖値をはじめとする数値で判断され、病院でも数値を下げることが第一目標とされてしまっています。

 現代でいう糖尿病の治療薬にその価値はほとんどないといっても過言ではありません。血糖降下剤の一つ「スルホニル尿素剤(SU剤)」は、アメリカの臨床試験で、使用により心筋梗塞死のリスクが増すという結果が出ています。また「α-グルコシダーゼ阻害薬」も、合併症や寿命延長効果を認めた試験結果はありません。さらに「グリタゾン系薬剤」に関しても、心筋梗塞や心不全、骨粗しょう症、膀胱がんなどの増加が確認されています。つまり、すべてが数値を下げるための対症療法であり、遺伝性のいわゆる1型糖尿病におけるインスリン治療以外は、まったく無駄だといえるのが現実なのです。

糖尿病と微小循環

 高血糖状態が続くと血流や血管(特に微小循環)への負荷が高まります。血管内皮細胞は、微小循環をはじめとする血管を円滑に維持していますが、糖化タンパク質が増えると、その影響で血管内皮細胞が阻害され、NO(一酸化窒素)の産生が低下し、血管が収縮し炎症を起こしやすく、血栓が形成されやすい血管になってしまいます。

 糖尿病の合併症には網膜症・腎症・心筋梗塞や、脳卒中を起こす動脈硬化などがあります。境界型糖尿病でも10年以内の動脈硬化の発症リスクが正常型の2倍になることが分かっています。糖尿病治療の本来の目的は、"合併症への対処"です。それには、やはり末端の微小循環の血流の改善が基本となります。

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「HM-3000(特系霊芝)」による作用

 ヘモグロビンは酸素と結びついて細胞に酸素を届けますが、糖化したヘモグロビン(HbA1c)は酸素を寄せ付けなくなり、細胞に酸素が行き届かない状態になってしまいます。「HM-3000(特系霊芝)」は、酸素の供給量を高める作用のある物質「2,3-DPG(グリセリン2,3-リン酸)の産生促進に影響を与えます。また、2,3-DPGは、酸素を効率よく細胞に供給するだけではなく、HbA1c生成阻害作用も確認されています。

「糖尿病」というとインスリンを分泌する膵臓をまず思い浮べますが、血糖値を精密にコントロールしているのは実は"肝臓"です。そして、霊芝には、肝臓での糖新生を抑制するとともに解糖系およびグリコーゲン合成を活性化させ、さらに肝臓への糖の輸送能を亢進して血糖上昇を抑制する作用もあると言われています。

 HM-3000(特系霊芝)を活用しながら、体重を減らして、ヘルシーな食事、エクササイズに励めば、肝臓にも血糖コントロールにもいいということなのです。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2025年11月5日水曜日

危ない疲れ

 “危ない疲れ” その症状や原因

“危ない疲れ”は、十分な休息や睡眠によって回復する一時的な疲労とは異なり、放置すると身体的・精神的な健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

“危ない疲れ”の主な症状

慢性的な疲労感 / 危ない疲れは長期間持続し、休息で改善しにくいのが特徴。身体がだるく、活力がわかない「慢性疲労」の状態が続く。

睡眠障害 / 疲労感があるにもかかわらず熟睡できず、逆に過眠状態が続くことがある。不眠や中途覚醒、早朝覚醒など、睡眠の質が低下し体の回復が妨げられる。

集中力・記憶力の低下 / 精神的な疲労が強い場合、注意力や集中力の著しい低下、記憶力の減退など認知機能の障害が起こることがあり、仕事や学業のパフォーマンスに影響を及ぼす。

体の痛み・不調 / 肩こり、頭痛、筋肉の痛み、胃腸の不調など身体の様々な部位に痛みや違和感が続くこともある。ストレスや疲労による自律神経の乱れが原因のことが多い。

精神的な症状 / 気分の落ち込み、不安感、イライラや情緒不安定、無力感など、うつ病や不安障害につながる可能性のある精神的な症状が出ることがある。

免疫力の低下 / 疲労が慢性化すると免疫機能が低下し、風邪や感染症にかかりやすくなるなど、健康全般が損なわれることがある。

“危ない疲れ”の主な原因

 慢性的過労  長時間労働や過密日程が続くと、肉体的・精神的疲労が蓄積し重症化します。特に過労死や過労自殺の背景にもなる問題です。

 精神的ストレス :仕事・人間関係・家庭環境等での強いストレスは、疲労を増幅させる大きな要因。慢性的プレッシャーや不安は自律神経やホルモンバランスを乱し、危ない疲れを生みます。

 不規則な生活習慣 :睡眠不足や偏食生活、運動不足、不規則生活は体調を崩しやすく、疲労回復を妨げます。また、アルコールやカフェインの過剰摂取も良質な睡眠を妨げます。

 うつ病や適応障害など精神疾患の存在 :疲労感が強い場合、うつ病や適応障害などの精神疾患が隠れていることがあります。これらは専門的な診断と治療が重要です。

 身体疾患の可能性 :糖尿病、甲状腺機能異常、慢性疼痛、感染症、貧血、自律神経失調症などの病気が疲労感や体調不良の原因になることがあります。

 スマホ・PCの過剰な使用 :スマホ等の長時間使用による目の疲れや首肩の凝り、脳の過剰な刺激は心身の疲労増加につながります。特に睡眠前の使用は睡眠障害を引き起こします。

“危ない疲れ”は体と心が危機状態にあるサイン。症状が重い場合や長引く場合、本人が疲労を自覚していても無理を続けることで健康被害は深刻化します。生活習慣の見直し、ストレスマネジメント、適切な睡眠・栄養・運動の確保が“危ない疲れ”予防に欠かせません。疲れを侮らず、体と心のサインを見逃さないことが健康維持のポイントとなります。


■“危ない疲れ” チェックと対策

以下の7項目についてチェックしてみましょう。

□ 出勤時間ギリギリまで起きられない : いつもは朝食を食べてから出勤していたが、最近は起きられなくなって食事する時間がない。服装も髪のセットも手を抜くようになり、遅刻を連発するようになったら要注意。

□ 休日は普段よりも3時間以上寝過ごす : 平日の睡眠時間の不足している場合や、眠りが浅い場合が多い。リズムが崩れているため、長時間寝ても疲れは取れない。

□ 連休は一歩も外に出ない : 普段から活動的なタイプなら、たまには家でのんびり過ごすのもいいが、近所のコンビニに行くのも面倒くさいと感じるようになったら黄信号。散歩ぐらいはした方がいい。

□ 重要なスケジュールや頼まれ事を忘れる : 脳が疲れていると注意力が散漫になる。約束をすっぽかしたり、ダブルブッキングを連発したりするようになったら要注意。

□ 食べたいと思うものがない : それまで大好物だったものでも食べる気がしない、食べてもおいしいと感じない。「なんでもいいや」と、毎日カップ麺やファストフードで簡単に済ませる‥‥こうなると、うつだけでなく、生活習慣病にも注意が必要。

□ 酒の量が増えた : 眠れないからといって酒量が増える人は多いが、逆に睡眠の質は悪くなる。栄養ドリンクを毎日飲んでいる人も、疲労をごまかして無理を重ねている可能性が高い。

□ 通常でない疲労感があり、休んでも疲れが抜けない : 何となくダルい、何となく体が重い‥‥この「何となく」がくせもので、うつだけでなく、肝臓病や腎臓病などの重大な病気が隠れていることも。

チェックが5つ以上になった人は要注意です。全てを改善しようとするのは難しいので、1つでも2つでも、できることから改善を心がけましょう。

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 慢性的な疲労の原因は様々ですが、大きな要因のひとつは「ストレス」です。ストレスによって脳内のセロトニンなどの神経伝達物質の生合成が低下し、それらが減少することで脳内の情報がうまく伝わらなくなり、体のだるさや睡眠障害、集中力の低下などの症状として表れるのです。

 康復医学学会では“危ない疲れ”の対策として「ラフマ」をお勧めしています。ラフマ葉のエキスには、脳内セロトニンの分泌促進作用が確認されており、睡眠の改善、精神疲労の軽減が期待できます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン