2011年5月10日火曜日

「康復医学」を知っていますか?

日本の「康復医学」を考えよう!

延命治療とは、疾病の根治ではなく延命を目的とした治療のことで対症療法のひとつですが、
がんの術後、延命治療を行った場合、患者はその間余計に苦しむことになる場合もあります。
しかし、近年がん治療に対する考え方が大きく変わりつつあります。短期間の腫瘍縮小効果
や「奏功率*」といった指標ではなく、「どれだけ元気で長く生存できたか」(QALY)とする「生活
の質」の向上を優先する考え方が一般的になってきました。

そして、その考え方を現在実行している俳優さんがいます。「先生には『早くて8月、頑張れば
12月くらいまではいける』って言われましたね」(本人談)。「銭形平次」や「水戸黄門」などの
ドラマで名脇役として知られる俳優・入川保則(71)さんです。現在、がんは全身に転移してい
るそうですが、抗がん剤などの延命治療は拒否しているとのことです。突然の告知にもまった
くショックはなかったそうです。ご本人は、「人間一度は死ぬんだ、生きている間は生き生き生
きたい」と、医師と相談した上で再手術や抗がん剤治療も受けないことを決意。「むしろ理想通
り(の死)で落ち込んでもいない。預貯金もないけど借金もないし、ちょうどいい」と残された時
間を自分らしく生きて行こうと決意したそうです。

生活の質を優先し余命をまっとうすることは「康復医学」の考え方のひとつでもあります。「康
復医学」は、治療や予防と違い健康を回復するための医学です。中国の各医科大学では、各
地域の気候などの地域性を踏まえて、自然と共鳴して生き生き生きることを目的とする、医学
として大系づけられた“実践医学としての康復法”があります。

わが日本でも、日本の地域性(気候の違い、自然環境の違い)にあった“日本の康復医学”を
考えていくべきではないでしょうか。


■「康復医学」のイメージ

疾病の予防を行うことや、病気になりにくい心身の健康増進を図るための医学は「予防医学」
といいます。また、西洋医学を中心として病気やけがなどを治療していくのが「治療医学」です。
そして、治療後の日常生活の質や職場への復帰を助ける医学が「康復医学」という範疇に入り
ますが、それだけではなく、WHOの健康定義に基づいた本来の健康を取り戻したり、最近
では、がん治療の評価も「どれだけ元気で長く生存できたか」とする考え方が定着しています。
これら全てが「康復医学」の大きな目的となっているのです。

○予防医学=運動・食事・睡眠など
○治療医学=西洋医学は治療の中心。病理判断、手術、即効性のある対症療法など
○康復医学=微小循環・身体調整生薬・鍼灸・整体・ストレスフリー・气功など


【康復医学のイメージ】

いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

0 件のコメント:

コメントを投稿