2013年5月11日土曜日

疲労とその対策②


精神疲労は年齢に関係ない!

一般的に「疲労」は病気としての認識が薄く、安易に考えられがちです。しかし、蓄積された疲労は着実に体を蝕んで健康を害することを自覚することが大切です。そして適切な対処をする必要があります。

 疲労には、「身体疲労(肉体疲労)」と、「精神疲労」があることは前回、前々回もお話しました。物理的な体の活動だけでなく、精神的な問題もまた、体に疲労を感じさせる原因になっているのです。また、疲労が蓄積されるにつれて、さまざまな症状が現われてきますので、その間に体が発するサインを安易に見過ごさないことが何より大切です。

 人間の脳は、職場などの人間関係によるストレスをはじめ、家庭内でのトラブルなど、精神的に緊張状態を強いられたりする精神状態を、疲れとして感じ取ります。心の疲労は主に精神面に現われると考えがちですが、精神面の変化がないまま、いきなり体の症状だけ現われるケースもあります。したがって、疲労について体の原因だけを探っていると、精神疲労を見逃すことにもなりかねません。
 肉体疲労は、日々の疲労の蓄積によるもので、30代から40代になって起きるケースが多いのに対し、精神疲労は年齢に関係なく起こります。例えば、学校生活や受験などでストレスを感じる子供たちが精神疲労の状態に陥ることも少なくありません。疲労の症状が出ていたら、体と心の両面からその原因を探る姿勢が必要です。


特集:疲労とその対策②

■精神的疲労と肉体的疲労の判断

○疲れを感じる時間による判断

一般的に「疲れた」と感じる肉体的疲労は、筋肉疲労やエネルギー産生の低下が原因で起きるので、肉体的行動に伴い徐々に疲労が蓄積されていき、活動を終えた夜間にそのピークを迎えます。
 しかし、逆に精神的疲労は、朝、目が覚めた瞬間に気だるさや疲労感を感じ、起き上がるのが億劫で辛いと感じる傾向が強いのです。つまり朝に限らず、目覚めて一日を始める時に大きな疲れを感じることになります。

○休んで疲れが取れるかどうかで判断 

肉体的疲労は身体の活動によって起るので、横になったり眠ったりして身体を休めると回復できます。しかし、精神的疲労は、休息をとってもあまり疲れが取れたと感じられない傾向があります。ぐっすり睡眠をとったのに朝目覚めたときに疲れが取れておらず、そのためスッキリとした目覚めを迎えられず気だるさを感じたり、起き上がるのが苦痛と感じるのです。

○運動によって疲労感が軽くなるかで判断

肉体的に疲れている時に運動すると、余計に疲れはひどくなってしまいます。ですが精神的に疲れている時には、ただ身体を休ませるより、むしろ散歩や軽い運動をした方が疲労感が軽くなる傾向があります。

○疲労感の継続している期間での判断

肉体的な疲労は、どんなに激しくても通常は数日以内で回復します。しかし、精神的な疲れは慢性化しやすい傾向が特徴です。もし疲労感が1~2週間以上継続したら精神的疲労を疑い、さらに、朝早く目が覚める、些細な事でイライラする、仕事や作業の能率が低下する・・・などの自覚症状を感じた場合には、うつ病の兆候と考え早目に対処する事です。

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 精神的疲労は睡眠障害を併発し、さらなる疲労へと進行します。疲労の原因は多岐にわたるので、自分にあった対応が必要です。

 康復医学学会の学術的アドバイスで運営されている「疲れたなぁ.com」は、タイプ別、原因別に対処方法などをやさしく解説しているサイトです。是非、ご活用下さい。
(http://tukaretana.com)


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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