2013年5月16日木曜日

疲労とその対策③


疲れに対する感度が鈍い?

 疲れは、気付かないうちに溜まってしまうことがあります。注意したいのが体を自動的に調節する“自律神経”が原因の疲れです。

 自律神経は、体内環境を地球の自然環境に合わせるために、無意識のうちに常に働いているシステムで、人間が宇宙の中で生かされていることがわかります。具体的には、代謝や免疫、ホルモンなどを調整します。例えば、暑ければ汗をかいて体温を下げたり、寒ければ、震えて筋肉を収縮させることで体温を上げたり、といった具合です。
「現代人は、自律神経の疲れがたまりやすい」と順天堂大学大学院の青木晃・准教授はいいます。現代社会の環境は、もともとの地球の自然環境と異なり、自律神経への負担が大きいそうです。気温を例に挙げると、冷暖房完備は当たり前で、季節の変わり目の温度差に自律神経が対応するのは難しくなっています。こうして自律神経の働きが低下すると、代謝やエネルギー産生、免疫、ホルモンなどをうまく調節できなくなり、疲れの症状が表れやすくなるのです。できれば、夜更かしせずに体内リズムに合わせて6~7時間程度の睡眠を確保する必要があるのですが、現代人はストレスなどが原因で睡眠時間や睡眠の質が低下している場合が多いようです。
 そして、「疲れを感じることなく、ひたすら頑張ってしまう人ほど注意して」と警鐘を鳴らすのが、日本薬科大学教授の丁宗鐵医師。「疲れに対する感度が鈍くなっている人は、疲れを感じにくいので無理が利き、社会で活躍できる。だが、実際には特別 体が強いわけではない場合がほとんど」。
 疲労回復が不十分な状態で、体を壊してからようやく疲れが溜まっていることに気付く場合が多いので気を付けなければいけません。


特集:疲労とその対策③

■ストレスと疲労

ストレスを受けると、自律神経ストレスホルモンによる生体反応によって、疲労や様々な自覚症状が表れます。

【自律神経系】

 ストレス→視床下部→自律神経系→交感神経→副腎髄質でノルアドレナリン・アドレナリン、副腎皮質でコルチゾンが血中に放出され、血管の収縮→血圧の上昇などが起きます。

コルチゾン・アドレナリンなどの異常分泌
   ↓
血管運動失調・筋肉収縮の促進・血管の収縮・粘度増加・心拍数の増加・血圧上昇
   ↓
≪微小循環の血流低下≫
筋肉老廃物の蓄積
   ↓
疲労・筋肉痛・肩こりなど

【ストレスホルモン系】

ストレスが継続すると脳の視床下部の偏桃体からCRHというストレスホルモンが増加。そしてアド
レナリン放出の促進とともにセロトニン放出の抑制という変化が表れ、ノルアドレナリンをはじめとする神経伝達物質のバランスを崩します。

CRHの分泌の増加(ストレスホルモン)
   ↓
アドレナリンの増加
≪セロトニンの低下≫
   ↓
神経伝達物質のバランス低下
   ↓
疲労・脱力感・慢性疲労症候群・睡眠障害・抑うつなど

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ストレスによる生体反応をまとめると・・・・

 【自律神経系】では微小循環の血流を低下させ、細胞への酸素供給不足を招きます。これに伴い老廃物の回収が滞り蓄積することで、疲労の原因になるのです。

 一方【ストレスホルモン系】は、セロトニンの代謝異常などから疲労や睡眠障害を招き、慢性疲労にも陥るということになります。
 康復医学学会が長年研究を続けているリラックスハーブ「ラフマ」は、セロトニンの代謝異常の改善に役立つデータを持っています。これは、微小循環の血流改善に影響する生薬「霊芝」とともに、ストレスによって起る厄介な疲労を解決に導くものとして、大いに期待されているのです。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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