2018年6月6日水曜日

フレイル対策

“オーラルフレイル”ってご存知ですか?

中年になって、飲み物にむせるようになった、食べこぼしが多くなった、ということはありませんか。もしかしたら、口の機能が衰える「オーラルフレイル」の兆しかもしれません。

◆「虚弱」は万病のもと

フレイルとは、加齢とともに心身の活力が低下し、生活機能が障害される「虚弱」状態のことです。オーラルフレイルは、口腔機能の軽微な低下や食の偏りなどを含む、身体の衰えの一つです。これら概念は東京大学高齢社会総合研究機構の辻哲夫特任教授、飯島勝矢教授らによる大規模健康調査(縦断追跡コホート研究)等の厚生労働科学研究によって示され、この研究をきっかけにさまざまな検討が進められています。
 オーラルフレイルは、健康と機能障害との中間にあり、可逆的であることが大きな特徴の一つです。つまり早めに気づき適切な対応をすることでより健康に近づきます。このオーラルフレイルの始まりは、滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、噛めない食品が増える、口の乾燥など、些細な症状であり、見逃しやすく、気が付きにくいため注意が必要です。
 これらは日常的にありがちですが、放っておいてはいけません。口の機能が衰え、食べること、話すこと、脳への刺激など重要なことが阻害されます。

◆口の衰えは死亡率が2倍

前出の東京大学高齢社会総合研究機構は、65歳以上の2000人を対象に、「口の衰え」が体にどんな影響を及ぼすか調査しました。

〔残っている歯が20本未満〕〔噛む力が弱い〕〔舌の力が弱い〕
〔舌を巧みに動かせない〕〔硬い食品が食べづらい〕〔むせやすい〕

といった6項目のうち、3項目以上該当したグループを、「口の衰え」があるとします。
 約4年間追跡調査すると、「口の衰え」があるグループは、該当項目ゼロのグループに比べて、死亡率が2.09倍介護が必要になった割合は2.35倍でした。

◆予防はよく噛み、楽しくしゃべり、カラオケがよい

この研究をした東京大学の飯島教授は、「口の衰えがあると、食事が偏ることで栄養不足になり、全身の筋肉が減るとともに、全身の身体機能の低下につながる」と述べています。
 よく噛み、おしゃべりをし、歌をうたうことなど、よく口を動かすことが大切です。
(出典:https://headlines.yahoo.co.jp、https://www.jda.or.jp/)

■口腔機能のケアとフレイル予防

オーラルフレイルの兆しが見えたら、口腔機能維持のために「口腔の体操」(図)や「唾液を出しやすくするマッサージ」「歌を歌う」「早口言葉を言う」「友人や家族とおしゃべりする」「姿勢を正して顎を引き、良く噛んで食べる」ことを行って、口腔機能をケアしましょう。

 また、フレイルはオーラルフレイルばかりでなく、体重減少サルコペニア(筋肉減少症)、気力の低下身体活動量の低下なども含まれます。フレイルの予防にはバランスの良い食事と適度な運動が基本となりますが、食事の摂り方、運動の行い方を工夫することでフレイルが重症化することを防ぐことができます。

フレイルが進行するのを予防する具体的方法

① 持病のコントロール : 糖尿病や高血圧、腎臓病、心臓病、呼吸器疾患、整形外科的疾患などの慢性疾患がある場合には、まず持病のコントロールをすることが必要です。持病があると高齢の方は体を動かすという気持ちになれないこともありますし、フレイルを悪化させてしまうこともあります。

② 運動療法と栄養療法 : 適切な運動療法を行うと、サルコペニア、筋力低下に対しては、高齢者であっても運動療法によって筋力が維持されます。また運動療法は栄養療法とセットで行う必要があります。低栄養状態で運動を行っても筋肉がつかないどころか、低栄養状態を助長してしまいます。

③ 感染症の予防 : 高齢者の場合は、免疫力が低下していることが多いためインフルエンザや肺炎にかかりやすいといわれています。重症化して入院、そして寝たきりになってしまうこともあります。日頃から適度な運動やバランスのよい食事などにより感染症に強い体作りをすることが大切です。

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 康復医学学会の主要研究テーマの一つは「抗老化」です。フレイル予防に関して、身体の健康の根本を成す微小循環の改善には「HM-3000(特系霊芝)」を、エネルギー産生には「コエンザイムQ10」を、オーラルフレイル予防及び感染症予防には「貝殻焼成カルシウム」の水溶液を、サルコペニア予防には「三種混合だし」「コラーゲン」をお勧めしています。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

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