2018年6月20日水曜日

日焼け

日焼け遺伝子特定、皮膚がんとの関係は

日焼けで肌が赤くなりやすい傾向は、一部 “遺伝子の影響” によるものだとする研究論文が発表されました。論文は、肌の赤くなりやすさは皮膚がんの発症につながる恐れもあるとしています。

 研究チームは、英国、オーストラリア、オランダ、米国などの欧州系の人約18万人の遺伝的特徴を詳細に調べた結果、20個の「日焼け遺伝子」を発見しました。

 英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された研究論文によると、このうちの8個は皮膚がんとの関連性が過去の研究で判明していたといいます。
 論文の共同執筆者で、英ロンドン大学キングズカレッジのマリオ・ファルチ氏は、遺伝子全体の中の少なくとも一つの領域で「メラノーマ(悪性黒色腫)の発症リスクに関連する遺伝子が、日焼けに対する感受性の増大を介して作用することを示唆する証拠を発見した」と語りました。

 日光に当たることは人体がビタミンDを生成するのに不可欠です。科学者らによると、骨や歯、筋肉などを健康に保つビタミンDは慢性疾患やがんなどの予防を助ける可能性があるといいます。しかし、日光を過剰に浴びることは短期的には痛みを伴ううえに、健康に害を及ぼす恐れがあります。
 肌の色が同じでも、日光を浴びると皮膚が真っ赤になる人もいれば小麦色に日焼けする人もいます。日焼けの遺伝的特徴に関する研究としてはこれまでで最大規模とされる今回の最新研究は、肌の色が同じ人々が日光への暴露に対してこれほどまでに異なる反応を示すことの理由を説明する一助となるものです。

 研究はまた、皮膚がんの危険因子解明の糸口となる可能性もあります。
「これらの遺伝子が、赤く日焼けしやすい傾向の一因となるメカニズムを理解するには、遺伝子についてさらに詳細な調査を行う必要がある」と、ファルチ氏は指摘しました。
 将来的には、今回の研究が高リスクの人々を遺伝子検査を通じて特定する助けになることも考えられます。
「肌が赤くなる日焼けは極めて危険だということを人々は『忘れて』しまいがちだ」とファルチ氏は話します。
「皮膚がんの発生率が増加していることを考えると、日焼けと皮膚がんとの間に遺伝的関連性があることを知ることによって、健康的な生活スタイルを送るよう人々を促す助けになることを期待したい」
(出典:http://www.afpbb.com/) 

■日焼けと紫外線について

紫外線とは太陽から放射される電磁波(光の一種)で、表の3種類に分けることができます。波長が短いほど皮膚への影響は強くなります。地表に届いて肌に影響を及ぼす紫外線はUV-A、UV-Bです。オゾン層が地球に降り注ぐ紫外線を吸収し、私たちを保護しています。

紫外線の体への影響

●日焼け:
 日焼けで肌が黒くなるのは、皮膚の中にあるメラノサイトという色素細胞が、紫外線の働きでメラニンという黒い色素を作るから。日焼けで皮膚が赤くなり、炎症を起こすのは UV-Bのせいです。炎症が治まった後にメラノサイト(色素細胞)が増えてくるので、数日経ってから皮膚の色が黒くなるのです。シミ、ソバカスの原因でもあります。皮膚の遺伝子(DNA)を傷つけ、後に皮膚がんを生じさせるのも主にUV-Bの作用です。日光を浴びてすぐに黒くなる人もいますが、それを引き起こすのはUV-Aです。

●白内障:
 白内障は、紫外線との関係が強いと考えられ、目のなかの水晶体が白く濁って視力が低下します。白内障を発症する人の共通点は目の血流が悪いことです。目は体内で最も進化した部位といわれ、脳の出先器官でもあり、毛細血管が密集している精巧で繊細な器官です。流れている血液の量は、単位面積あたりでは脳の血流量の23倍にもなります。

●免疫機能の低下:
 病気から体を守る免疫機能は、紫外線の影響で働きが低下し、健康を損ねる原因にもなります。また、強い紫外線を受ける登山隊がしっかり日焼け止めをするのは、紫外線によるダメージで疲れやすくなったり、体調を崩したりするのを防ぐためなのです。

●ビタミンDの合成:
 皮膚は紫外線(特にUV-B)を受け、ビタミンDを合成する機能を持っています。また、がんなどの予防効果にも期待されています。

●皮膚がん:
 日焼けで皮膚のDNAは傷がつきます。多くの傷は酵素によって修復されますが、長年にわたるDNAの傷は修復が追いつかなくなります。修復されないDNAは突然変異を起こしやすく、皮膚がんのリスクは増えます。肌白の人は紫外線から肌を守るメラニン色素が少ないため、DNA の傷の量は色黒の人より多く、より日焼けを防ぐ必要があります。

 紫外線被害が大きいオーストラリアでは、親が子どもに日焼け止めクリームを塗ることが法律で義務づけられています。18歳までに生涯に浴びる紫外線量の約半分を浴びているといわれており、子どものうちからの紫外線対策が重要であると考えられているのです。

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「HM-3000(特系霊芝)」は日焼け対策にもお薦めです。血流改善免疫機能の維持・亢進に期待でき、また、皮膚線維芽細胞におけるDNA損傷修復促進効果が報告されています。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

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