2018年6月27日水曜日

生活習慣で‥‥

健康的な生活習慣で寿命が10年延長

米・ハーバード公衆衛生大学院の研究者らは、2つの全国調査の参加者を対象に健康的な生活習慣が米国人の健康と寿命に及ぼす影響を検討した結果を米国心臓協会の機関誌「Circulation」(2018年4月30日オンライン版)で発表しました。健康的な5つの生活習慣を継続した人は、継続しなかった人よりも10年以上寿命が延長したといいます。
 研究者らは、1980~2014年Nurses' Health Study(看護師健康調査) に参加した女性7万8,865人と1986~2014年Health Professionals Follow-up Study(歯科医、検眼士、整骨師、薬剤師、手足治療医、獣医などの男性医療従事者を対象とする米国の大規模コホート研究)に参加した男性4万4,354人を対象に、健康的な生活習慣〔低リスクライフスタイルスコア(0~5点)〕と死亡との関係を検討しました。

 健康的な5つの生活習慣とは、
①健康的な食習慣(野菜・果物・ナッツ・全粒穀物・多価不飽和脂肪酸・ω3脂肪酸は1日の推奨量を摂取、赤身肉・加工肉・糖添加飲料・トランス脂肪酸・ナトリウムの摂取量を制限)
②禁煙
③1日30分以上の中等度~強度の身体活動
④正常体重の維持(BMI18.5~24.9)
⑤適度の飲酒(女性5~15g/日、男性5~30g/日)
‥‥以上の遵守とし、各項目1点として合計点(低リスクライフスタイルスコア)を算出(糖尿病、がん、心筋梗塞など家族歴を含む交絡因子の情報も入手)。

 34年間(中央値:女性33.5年、男性27.2年)の追跡期間中に4万2,167例の死亡(がん死1万3,953例、心血管疾患死1万689例)が確認されています。
◆スコア0点群に対する5点群のハザード比(=リスク)は全死亡が0.26、がん死が0.35、心血管疾患死が0.18でした。 ◆5つの低リスクライフスタイル因子を遵守しなかった場合の人口寄与リスクは全死亡60.7%、がん死51.7%、心血管疾患死71.7%でした。 ◆5つの因子を1つも遵守しなかった場合、女性の平均寿命は79.0歳、50歳時の平均余命は29.0年、男性ではそれぞれ75.5歳、25.5年と推測されます。一方、5つの因子を全て遵守した場合、女性では93.1歳、43.1年、男性では87.6歳、37.6年と推測されました。
 低リスクライフスタイルスコア0点群に対する5点群の50歳時における平均余命は、女性で14.0年、男性で12.2年延長しています。

 研究者は、「米国成人では健康的な生活習慣を行うことで若年死を著しく減少させ、平均余命を延長できることが分かった。健康的な食品の流通や社会環境を整備するための政策を強化し、健康的な食習慣や生活習慣を支持、促進を図ることで、米国と他の先進国との平均余命の差を縮められる可能性がある」と述べています。
(出典:https://medical-tribune.co.jp/)

■5つの生活習慣を怠ったら‥‥

今回公表された5つの健康的な生活習慣は、なぜ“健康的”と言えるのでしょう。それには5つの生活習慣を逆に考えてみるとわかりやすくなります。以下の5つの習慣を続ければ病気のリスクが高まるということは誰が見ても明らかでしょう。

●腸内環境を乱す食事 ●喫煙 ●体を動かさずに毎日を過ごす ●肥満 ●大量飲酒

病気を作る生活習慣とは

(1)腸内を腐敗させる食習慣
 たんぱく質、添加物、トランス脂肪酸、ショ糖(砂糖)にはすべて腸内を腐敗させる成分が含まれています。
 動物性たんぱく質の過食は消化不良を起こす一番の原因です。消化不良は代謝酵素の不足を招き、その結果、腸内腐敗が起き、窒素残留物が出現、血液をドロドロにして様々な病気の原因となります。
 食品添加物は酵素が働く基質と似ているものも多く、結果として酵素の働きを失活させてしまいます。また、加工途上の副産物には極めて危険な物質も多いのです。
 欧米ではトランス脂肪酸の全面禁止が決まりましたが、日本は野放し状態で、消費者の意識も低いままです。酸化もせず、カビも生えず、虫もたからないこの脂肪酸は、プラスチックと同じで体内で全く代謝ができません(代謝酵素は使われて減り続けます)。しかし体内に入ると細胞膜を形成し、細胞内の生化学構造を狂わします。糖尿病、ホルモン異常、肝臓障害、がんのリスクが高まります。
 ショ糖は終末糖化物質「AGE」の原因です。消化に使われる分解酵素の量は膨大なモノであり、ショ糖は強烈な酵素阻害剤であることを忘れてはいけません。さらにショ糖の摂り過ぎは体内に活性酸素を発生させます。塩(特に精製塩)の摂り過ぎも病気を起こす原因です。

(2)喫煙
 タバコは健康生活を妨げるものでしかありません。疎い日本は禁煙対策でも世界に後れを取っています。喫煙率の高い中国でも、公共の場の対策は日本より上です。

(3)体を動かさない
 呼吸器系、循環器系の機能を弱め、あらゆる病気を引き起こしやすくします。また、筋力の低下はサルコペニアを招きます。認知症のリスクも高くなります。

(4)肥満
 過食を繰り返すと消化酵素が不足します。すると代謝酵素は自分たちの仕事をいったん休止して消化酵素の補充に回ります。代謝活動がおろそかになり免疫機能が低下し病気へと進んでしまいます。肥満者が短命なのは、体内酵素の枯渇が速いからなのです。

(5)大量の飲酒
 お酒の飲み過ぎは肝臓や膵臓の病気リスクを高めるだけでなく、認知症になるリスクを高めることがわかっています。また、うつ、自殺、凶暴性など周りを巻き込む恐れもあります。一方で、適量の飲酒は認知症予防になる可能性があります。

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 康復医学学会では、健康的な生活習慣のお手伝いとして、血流改善・認知症予防「HM-3000(特系霊芝)」を、ストレス対策・睡眠改善「ラフマ」を、体力・活力維持「コエンザイムQ10」をおすすめしています。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

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