2019年12月4日水曜日

食事と健康

"品数の多い食事は健康的"を否定! むしろ肥満になるかも?

1日に多くの食品をバランスよく食べることが健康によいとは限らないようです。
 アメリカ心臓協会(American Heart Association, AHA)は、学会誌『Circulation』のオンライン版で、「豊富な種類の食品を食べることが適正体重の維持につながるというエビデンスはない」とする新たな声明を発表しました。

 報告をまとめた米テキサス大学公衆衛生大学院疫学・ヒト遺伝学・環境科学のマルシア・オットー氏は、「食品の数を増やそうとすると健康的な食品だけなく、健康に悪いものも含まれてしまう。こうした食べ方は、食べる量を増やし、肥満を助長する可能性がある」と話しています。

 アメリカをはじめ世界各国では、長い間、食事や栄養に関する勧告の中で、「栄養バランスを取るためには1日にできるだけ多くの種類の食品を食べること」が推奨されてきました。
 こうした考え方は食事の多様性(dietary diversity)と呼ばれますが、多様な食品を食べることが健康に与える影響について、見解は一致していなかったのです。
 オットー氏らは今回、2000年1月から2017年12月までに発表された最近の論文を対象に、食品数と肥満や食行動、食事の質などの関連について調べました。
 その結果、数多くの食品を食べることが適正体重の維持や健康的な食生活につながることを示したエビデンスはないことが明らかになりました。
 論文の中には、食品数が多いと満腹感が得られにくく、結果的に食事量が増える可能性を示したものも見られました。また、食品数が多いと摂取カロリーが増え、食事パターンが乏しくなり、成人では体重の増加と関連する可能性も示されたということです。

 なお今回の声明では、食品数を増やす代わりに、果物や野菜、豆類、精製されていない全粒穀物、低脂肪の乳製品、オリーブオイルなどの植物油、ナッツ類、鶏肉や魚を適量摂取し、赤肉(牛や豚、羊などの肉)、砂糖や甘味料、果糖飲料などの摂取は控えることが強く推奨されています。

 これらを踏まえてオットー氏は、「品数は限られていても、個人の予算や好みに合わせて選んだ健康によい食品を食べ続けるほうが、幅広い種類の食品を食べようとして、少ない量でもドーナツやスナック菓子、フライドポテトなどを食べてしまうよりは、体重管理に適しているといえる」とまとめています。
(出典:http://healthpress.jp/)

■食事は軸足を和食に置いて

これを食べれば健康になる。あれは体に悪い‥‥。多くの人が日々様々な情報に惑わされ、混乱しているはずです。しかし、食事についてはもっと保守的で頑固でもよいのです。
 日本では明治の初めまで肉食は一般的ではありませんでした。にもかかわらず、江戸時代の人々は現代人よりも体力があったと言われています。日本人は農耕の普及によって、徐々に農耕に沿う穀物の消化を得意とするスタミナ豊富な肉体に進化してきたのです。

 現代社会において、食事で意識してほしい3つのポイントがあります。一つは「季節に合ったものを食べる」こと。旬に育った作物こそ栄養価が高く、東洋医学から見ても旬の物を摂ることは自然の摂理に沿ったことです。二つ目は、「日本の風土に合ったものを食べる」こと。「身土不二」というように、身(体)と土(土地)は不二(切り離せない)の関係なのです。日本の有名なイタリアンやフレンチの店で、和の野菜を使うところが増えてきているのは良い傾向です。三つ目のポイントは「食べ物を丸ごと食べる」こと。東洋医学の「一物全採(ホールフード)」の考えです。穀類や根菜類などは糖質が高いですが、丸ごと食べれば食物繊維も摂れるので、糖質の吸収を穏やかにし、体に適した間接糖で取り入れることができます。また、味噌や醤油、納豆、漬け物などの発酵食品も、乳酸菌や酵母菌など微生物も含んだまま摂ることになるので一物全採と言えるでしょう。

 日本には、他にも健康的な食文化の考え方がありますので、以下も参考にしてください。

まごわやさしい

(まめ)=豆類、(ごま)=種実類、(わかめ)=海藻類、(やさい)=緑黄色野菜、淡色野菜、根菜、(さかな)=魚介類、(しいたけ)=キノコ類、(いも)=イモ類 :重要な栄養素を摂るための食材ですが、現在では放射能の問題を考えざるを得ない状況です。

しょうわそうす

しょう=少食、=和食、=粗食、うす=薄味 :これは、食品添加物の現状や食生活の危機を訴えた著書を多く持つ安部司氏が提案している考え方で、食事の軸足をここに置くように薦めています。

揺食(ようしょく)

古い本にあった言葉で、揺れる振り子の中心に和食を置き、その両側に洋食と中華、さらにその外にカレーやパスタ、焼きそばなど。つまり、ベースに和食を置きながらもバリエーション豊かに気楽に食事を楽しむという発想です。

▼健康から遠ざけるべき食品&技術

食品添加物、砂糖、人工甘味料、農薬・化学肥料、合成油、遺伝子組み換え、化学調味料、放射能、電磁波(電子レンジ調理)、ホルモン剤・成長剤‥‥


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

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