2020年12月3日木曜日

甲状腺機能低下症

 うつ病? 認知症? “元気がなくなってしまう病気”とは

「一見それほどでもない症状でも、実は放っておくとこわい症状も少なくありません。最初は気にもとめないわずかな症状が、放っておくと、取り返しがつかない大病になることもあります」。そう話すのは、体のSOSサインに気づかず、後悔した人をこれまでたくさん見てきた総合内科専門医・秋津壽男先生。秋津医師の新刊『放っておくとこわい症状大全』は、まさにこうした人を少しでも減らしたいという想いから生まれました。日々の健康チェックに役立つ情報満載の新刊です。

別名「治る認知症」。甲状腺機能低下症とは?

 甲状腺の機能が異常に高くなってしまうのがバセドウ病だとすると、その反対に低下してしまうのが甲状腺機能低下症です。「元気ホルモン」である甲状腺ホルモンが低下し、脈拍が上がらず、やたら寒がりになります。

 また、胃腸の働きが落ち、新陳代謝も落ちるため、食欲がないのに太りやすくなるのも特徴です。精神的にも活力が出ず、無気力になってしまいます。

 甲状腺機能低下症は女性に発症者が多く、遺伝的な要因も指摘されています。身内にかかった人がいるようなら、検診項目にぜひ甲状腺ホルモンの検査を加えてください。

 また、それらに該当しない人でも、そもそも年をとるとほかの臓器と同様、甲状腺自体の働きも衰えてきます。そのため、加齢とともに甲状腺機能低下症は増加する傾向にありますが、それを認知症やうつ病と勘違いする方も多いようです。

 活力がなくなってボーッとしてしまうため、「認知症が始まった」「初老期うつや老人性うつになった」と思ってしまうのです。認知症やうつ病の治療をしても症状が改善しなかったのに、甲状腺ホルモンの補充薬を飲んだらものすごく元気になった、というケースもよくあるため、甲状腺機能の低下は、「治る認知症」ともいわれています。

 もし、年をとって、最近なんだか元気が出ない、寒がりになった、食欲が出ない、ボーッとするといった症状が重なる場合は、一度病院で甲状腺機能を検査してみるといいでしょう。

(出典:diamond online)


■甲状腺の働きと甲状腺ホルモン

 甲状腺は首の前側、のどぼとけのすぐ下にあります。蝶が羽を広げたような形で気管を包み込むようにあり、たて4~5cm、厚さ1cm、重さ15~20gほどの小さな臓器です。女性の方が男性より大きく、高い位置にあります。

 正常の甲状腺は柔らかいので、外から手で触ってもわかりませんが、病気になると腫れてくると手で触ることができ、首の下が太くなったように見えてきます。

 甲状腺は、食べ物に含まれるヨウ素を材料にして甲状腺ホルモンを作り、血液中に分泌するところです。甲状腺ホルモンは多すぎても少なすぎても体調が悪くなってしまいます。

 甲状腺ホルモンの働きを一言で表せば、「からだの新陳代謝の調節」です。脈拍数や体温、自律神経の働きを調節し、エネルギーの消費を一定に保っています。子どもの成長や発達、大人の脳の働きを維持するためにも欠かせません。

甲状腺の病気について

 甲状腺の異常は主に3つに分けられます。

●甲状腺ホルモンが過剰 ⇒ 甲状腺機能亢進症(甲状腺中毒症):バセドウ病など

●甲状腺ホルモンが不足 ⇒ 甲状腺機能低下症:慢性甲状腺炎(橋本病)など

●甲状腺に腫瘍ができる ⇒ 甲状腺がん

 
 右図表の甲状腺ホルモンの異常が疑われる自覚症状は、同時に全て揃うというものではなく、一つ一つの症状も甲状腺が腫れるということ以外は甲状腺に特有というものではありません。 そのため、他の病気と間違われていたり、原因がわからずに様々な診療科にかかっていたりします。 例えば、高いコレステロール値を下げることだけに目が向けられている場合があります。 かかりつけ医で甲状腺ホルモンを測ってもらえば、甲状腺の病気であるかどうかが簡単にわかるかもしれません。

============================

 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、免疫系に対して調整的な双方向性があるため、甲状腺ホルモンの過不足状態による機能異常の改善効果が期待できます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

0 件のコメント:

コメントを投稿