2011年6月6日月曜日

巷をにぎわす「大腸菌」の正体!?

欧州で蔓延!O‐104は変異菌だった!

ドイツを発生源に、先月から「腸管出血性大腸菌O‐104」の感染が欧州9カ国と米国に広がり、1日までに16人が死亡、1500人以上が感染しています。ドイツは当初、スペイン産キュウリが原因と発表しましたが、後に誤りとわかり、野菜の輸入拒否など風評被害にあったスペインは抗議しています。発生源が不明なことで不安が広がり、野菜の流通が一部で止まるなど欧州全土で混乱が広がっているようです。
欧州連合によると、欧州でO‐104が発症したのはドイツのほか、オーストリア、デンマーク、オランダ、フランス、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス。死者の大半はドイツ国内ですが、5月31日にはスウェーデンでも1人が死亡しました。8割が大人で、子供が少ないのが特徴となっています。ハンブルクなどドイツ北部地域が発生源とみられ、感染者の多くはドイツに滞在経験があるか、最近旅行している人でした。
ドイツは当初、生で食べたトマト、キュウリ、レタスが原因とみて「スペイン産キュウリ」を一因にあげました。しかし、スペイン産キュウリから大腸菌はみつかったものの、今回の感染とは別タイプで、ドイツは31日になって訂正しました。この影響で、スペインの野菜全体の輸出が鈍り、この1週間で2億ユーロ(約234億円)の損失が出たということです。ロシアはドイツ、スペインからの野菜輸入を停止、オランダからドイツへのキュウリ輸出も止まっているとのことです。
また、ドイツ国内では、大腸菌が引き起こす「溶血性尿毒症症候群」の発症者が急増しています。
そして、2日に世界保健機関(WHO)は、この大腸菌がこれまで見つかっていない“新種”である可能性が高いことを明らかにしました。専門家の解析の結果、この菌は感染性も毒性も高いと報じています。世界的にも最大規模の感染となる恐れがあり、WHOと欧州連合(EU)は共同で感染源の特定や治療態勢の確立などを急ぐ一方、ドイツでは、重症者の大量の血漿輸血が必要となり、血液不足への懸念が強まっています。
感染源はスペイン産キュウリではなかったものの、生野菜の可能性は強いようです。過去、何度かお伝えしてきたように、細菌やウイルスは明らかに変異しています。生肉だけでなく、いよいよ野菜を食べる際にも自己防衛策を講じなければならないという時代に突入したようです。 
(Mainichi.jp)



■腸管性出血大腸菌

腸管出血性大腸菌とは、ベロ毒素志賀毒素と呼ばれている毒素を産生する大腸菌のことで、この菌の代表的なものにO‐157があり、先の生肉ユッケのO‐111、今回の野菜のO‐104もこれにあたります。

大腸菌とは・・・
大腸菌は、家畜や人の腸内にも存在します。ほとんどのものは無害ですが、このうちいくつかのものは、人に下痢などの消化器症状や合併症を起こすことがあり、病原性大腸菌と呼ばれています。
大腸菌は、下図のように、菌の表面にあるO抗原(細胞壁由来)H抗原(べん毛)により細かく分類されています。
「O‐104」とはO抗原 として104番目に発見されたものを持つという意味です。

腸管出血性大腸菌

強力な毒素!腸管出血性大腸菌
大腸菌の中でも激しい腹痛や下痢を引き起こすものを「病原性大腸菌」と呼び、ベロ毒素と呼ば
れる強い毒素を産生して腸管出血を引き起こします。さらに溶血性尿毒症症候群(HUS)脳症
(けいれんや意識障害)、などに重篤な合併症を引き起こすことがあります。


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【大腸菌対策】
今回、欧州で問題になっている大腸菌は毒性の強い新種だということが判明しました。特定できてはいませんが野菜が感染源だということはわかっています。国内では生肉などで問題になっていますが、過去にはカイワレで問題になった事実も記憶に新しいところです。野菜の場合、葉ものは、大腸菌に限らず農薬・大気汚染などによる様々なものが付着する可能性があります。
また、雨による土壌への侵入から根菜類も油断できません。厚労省の食中毒の予防に関しては、野菜はよく洗うと指導しています。しかし、水洗いだけでは安心できません。表面の農薬や細菌類は相当しつこいです。野菜の洗浄、除菌、農薬の除去に一番いいのは、PH値の高い「焼成カルシウム」です。ボールに作った水溶液に5分から10分浸しておくだけでOKという簡単さで、今までこんな野菜を食べていたのかと驚くほどの異物や粉じんが水面に浮いてきます。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

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