「血管年齢」では測れない動脈硬化
「人は血管とともに老いる」――年を重ねるごとに血管は弾力性を失い硬くなって動脈硬化に至ります。血管に生じた動脈硬化は数十年かけて進行し、やがて詰まったり破れたりして脳卒中や心筋梗塞といった血管事故を起こします。ところが、最後に血管事故を起こすまで、動脈硬化自体にはほとんど症状がありません。そこで、動脈硬化の進行度を「血管年齢」という指標を用いて事前に評価し、その進行を抑えることが重要となります。検査方法は、指先で測る加速度脈波計のセンサーや血管の中を伝わる脈の早さを測る脈波速度法(PWV)などがあります。一般に生活習慣病の患者さんであれば、血管年齢が実年齢より老化している可能性は高いと考えられます。しかし、脂質異常症やメタボの人であっても、血管年齢が年相応の症例も意外に多いのです。この人たちの血管は本当に年相応なのか、というと違います。この人たちの頚動脈を超音波装置で観察すると、血管の内側の壁が厚くなり、ひどい例ではプラークというコブまでできてしまっていることすらあるのです。
通常、動脈硬化は血管の内膜の表面を覆う血管内皮の機能障害として始まり、続いて血管内膜や中膜に病変が進行していきます。生理的な加齢のほかに高血圧や糖尿病があると、内膜のみならす血管の硬さを決める中膜の部分にも動脈硬化による変化が生じ血管は硬さを増します。このような場合には、血管の硬さの指標である血管年齢は動脈硬化の進行した分だけ老化して計測されますので、動脈硬化の状態をよく反映します。しかし、脂質異常症や生活習慣病の初期段階では、動脈硬化は血管の内膜側を主体に進み、中膜の硬化はごく軽度にとどまっている場合があります。このとき、内膜には粥状動脈硬化と呼ばれる、お粥のような軟らかい病変が形成されています。進行すると、中膜にも病変が生じ血管は硬くなりますが、このような状態になるまでは動脈の硬さを反映する血管年齢では動脈硬化を評価することができないのです(「血管力」著者:池谷敏郎/医学博士/病院長、東京医科大学客員講師)。
血管年齢が「年相応や年齢より若い」などで喜んではいられません。動脈硬化は血管内皮の機能障害の段階からケアするのが理想的です。
康復医学学会の主要研究テーマの一つ「HM-3000(特系霊芝)」は、血管内皮細胞に対して、NO(一酸化窒素)の産生促進、内皮細胞増殖への影響など、血管内皮の機能障害に対して改善効果のあるエビデンスを持っています。
霊芝は酸素!⑨
■血管不全→動脈硬化
酸素を運んでいるのは血液です。血管はその血液を流す非常に重要な役割を果たしています。血管の正常な働きには、血管壁の一番内側にある内皮細胞機能とその外側の平滑筋細胞機能の二つが重要です。動脈硬化から心・脳血管障害を発症するには、この内皮細胞の障害がベースにあります。血管の内皮細胞・平滑筋細胞機能障害を併せて「血管不全」と呼んでいます。
動脈硬化の危険因子
高血圧と動脈硬化はお互いに危険因子となって血管の老化を加速します。生活習慣では、ストレスや飲酒、喫煙などが危険因子になります。また、男性は女性と比較して動脈硬化を起こしやすいのですが、女性でも閉経期を過ぎるとLDLコレステロール(肝臓で作られたコレステロールを血液を使って運ぶ働きをする。LDLの働きが限度を超えた場合に、動脈硬化の原因となる)を低下させる作用を持つエストロゲン(女性ホルモンの一つ)が低下するため動脈硬化を起こします。動脈硬化は、その進行度合いによって様々な疾患が引き起こされ、健康寿命を脅かします。
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血管は毎食後、高血糖にさらされ、血管内皮細胞への「AGE」(参照:2月27日号~5月2日号連載「最悪物質AGE」)や酸化ストレスにより血管内皮機能の機能低下→血管不全を招き、動脈硬化へと進行します。一旦硬化した血管は、血糖を改善しても元に戻りません。しかし、血管の内皮細胞障害の段階で対処することは可能です。
康復医学学会の主要研究テーマ「HM-3000(特系霊芝)」には、「霊芝の毛細血管内皮細胞増殖への促進作用」というエビデンスがあり、微小血管内皮の保護、損傷後の内皮細胞の修復につながり、微小血管壁の平滑性、完全性及び血栓形成の予防から血管不全の改善、動脈硬化への進行の抑制につながることが分かっています。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ
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