2013年7月27日土曜日

脳卒中と微小循環

脳卒中リスク計算式

 脳卒中は脳の血管が詰まって発症し、重い後遺症が残る例も多い病気です。喫煙や肥満などが発症に深く関係していることが知られています。
 脳卒中などの脳血管疾患は日本人の死囚として、がん、心臓病、肺炎に次ぎます。
 年間12万人以上が亡くなっており、脳の梗塞や出血も脳卒中に含まれます。脳卒中は、冬だけでなく、汗をかいて体の水分が失われがちになる夏のこの時期にも発症が多いのです。





 そして、このほど、個人ごとの脳卒中発症リスクが分かる計算式が開発されました。これは藤田保健衛生大学の八谷寛教授や国立がん研究センターなどが、今年3月にまとめたもので、このモデルは今後10年間に脳卒中を発症する確率がどの程度あるかを知ることができます。
 具体的には、「喫煙」「糖尿病の有無」「肥満度」「年齢」「性別」「血圧」「血圧を下げる薬を服用しているか」の7つをリスク要因として取り上げ、発症確率を割り出します。国内の約1万6000人(40~69歳)を約14年間追跡した疫学調査の分析をもとに作られました。

 予測モデルが作られた背景には、脳卒中の発症原因の多様化があります。疫学調査に加わった大阪大学・磯博康教授は「日本人の食生活が変わり高血圧以外の要因も考える必要が出てきたため」と説明しています。
 1960年代の高度経済成長期前後の日本人の死因トップは脳卒中でしたが、この大半は高血圧がもとになり発症したものでした。当時はたんぱく質の摂取量が少なく、塩分を大量にとっており、もろくなった毛細血管が破れて脳卒中を起こしていました。このタイプは今でも多数派ですが、「近年は血管内部にコレステロールがたまり、血栓(血の塊)ができるタイプも増えている」(磯教授)。そこで肥満度や糖尿病なども考慮するようになったとのことです。

  予測モデルは医師が治療方針を立てるのにも役立ちます。例えば高血圧や肥満、喫煙など複数のリスクを抱える患者を治療する際、血圧を下げる薬を使うかの判断材料になります。
  専門家はこのリスク予測を生活習慣を変える機会にすることが大切だと口をそろえます。たばこを吸っているのなら見直し、バランスのよい食事を適量とることから始めるのがよいでしょう。
(2013/07/14付 日本経済新聞 朝刊より)





■脳血管障害対策

 脳卒中は、脳梗塞や脳出血、クモ膜下出血に代表される脳血管障害の総称です。他に、モヤモヤ病、慢性硬膜下血腫等も脳血管障害に分類されます。


○脳血栓と脳塞栓

脳の血管が詰まる脳梗塞の原因には、脳血栓と脳塞栓があります。大別すると、脳の血管に血栓ができる「脳血栓」と心臓にできた血栓が脳血管に詰まる「脳塞栓」に分けられます。脳梗塞の場合、ほとんどは「脳血栓」です。

○クモ膜下出血

脳は表面のくも膜(くもの巣のような網状)の膜腔には、血管と神経が入っています。このくも膜の下の動脈が破れて出血すると、頭を殴られたような激痛や嘔吐、痙攣、首筋が硬くなる頚部硬直などが起こります。これが、くも膜下出血特有の症状で、発症後の死亡率は40%と大変高いのが特徴です。

○脳血管障害が原因! 脳血管性認知症

脳血管性認知症は、脳梗塞、脳出血など脳の血管に異常が起きた結果、認知症になるものです。脳に何らかの障害が残った状態、後遺症として進行し、障害された部位によって症状は異なるので、麻痺や感覚障害など神経症状を含め、障害された機能と障害されていない機能が混在します。

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 脳内の微小循環は、中枢神経組織の毛細血管内皮細胞自体が特殊な生理的機能があり繊細にできていて、脳神経細胞へ酸素・栄養素を供給する重大の役目を担っています。脳血管障害は、血栓塞栓の他に動脈硬化なども原因のひとつです。
 脳血管障害の対策としては、血流の改善、血管内皮細胞の保護、修復などが有効です。そして、これらに期待できるのが、康復医学学会の主要研究テーマ「HM-3000(特系霊芝)」です。脳血管の血流・血管内皮細胞の修復は、脳血管障害における病床後の健康回復・社会復帰・再発防止に重要な役割を果たします。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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