夏は、基礎代謝が落ちる季節!
夏本番を迎えるこの時期、「猛暑の影響で体調は良くないのに、体重が増えてしまった・・・・」という健康状態の人が増えています。夏の健康に関する調査(生活トレンド研究所)によると、5人に1人が「昨年の夏、体重が増加した」と回答しています。実は、夏は一年の中で“基礎代謝”が一番落ちる時期なのです。人間は恒温動物なので、常に体温を一定に保とうとします。冬は外気温が低いので、体温保持のために体内における熱の生産・発散が活発になり、基礎代謝は高くなります。逆に、夏は外気温が高く、体温を保つための熱の生産・発散の必要性がないので基礎代謝は低くなるのです。
夏は冬にくらべ、なんと10%もダウンするといわれます。そこへ「暑いから食べないと身体がもたない」とか「今、食べとかなくちゃ」などと身体を気づかって、つい食べ過ぎてしまうことになります。つまり「基礎代謝量が低い」=「消費エネルギーが少ない」⇒「太りやすい」という結果を招いてしまうのです。
また「夏は汗をかくから体重も減ってくるのでは?」と思いがちですが、自然にかく汗は体温調節のためであって、運動してかく汗のようにエネルギーは消費していないので痩せることはありません。また、汗をかくことが多い夏は、汗と一緒にカリウムが奪われたり、冷たい飲み物の摂取が増えるためむくみやすくなったりします。むくみは、太って見えたり、セルライトの原因になったりもします。
暑い季節は、熱中症や夏バテなどに注意して、健康面にも気をつけなければいけません。対策としては、夏場に低下する基礎代謝を上げエネルギーを産生することです。夏太り予防は、夏バテ予防と共通する部分が多いので、夏太りを予防しながら夏バテを防ぎ、健康的に夏を乗り切りましょう。
■エネルギー代謝
夏場は思ったより基礎代謝が低いのですが、これは体内で行われる「エネルギー代謝」というものが大きく影響しています。エネルギー代謝が高ければ高いほど、夏場の健康管理に有効です。エネルギー代謝の種類
≪生活活動代謝≫1日に消費されるエネルギーの約20~30%
通勤・通学、家事、仕事など、身体を使う運動による代謝を「生活活動代謝」と言います。通常、意外に少ないのが特長です。
≪食事誘導性熱代謝≫
1日に消費されるエネルギーの約10~15%
食事をすると身体が温かくなりますが、食事誘導性熱代謝はそのエネルギー代謝のことです。自律神経の興奮によって引き起こされます。
≪基礎代謝≫
1日に消費されるエネルギーの約60~70%
呼吸する、体温を一定に保つ、各臓器の働きや血液を循環させるなど、生命活動を維持するために生体で自動的に(生理的に)行われている活動エネルギーのすべてが基礎代謝エネルギーです。そのため、運動しているときだけではなく寝ている時でも消費されます。夏場に低下する基礎代謝エネルギーは加齢によっても減少していきます。
エネルギー産生システム
◆解糖系
炭水化物(糖質)を利用してエネルギーを産生するしくみを解糖系と呼びます。酸素がなくても素早くエネルギーを作ることができますが、産生量は少量です。解糖系エネルギー産生システムは瞬発力向きです。
◆TCAサイクル(クエン酸回路)・電子伝達系
解糖系は血液中の糖分やグリコーゲンを利用し、ピルビン酸を作ります。ピルビン酸からいくつかの物質に変化しクエン酸がつくられます。クエン酸が代謝されて、TCAサイクル・電子伝達系を回し続けます。これが基礎代謝を上げ、エネルギーを産生します。産生のスピードは遅いのですが、エネルギー産生量は多く持続的で、持久力が必要な時に使われます。これを回し続けるためには、十分な酸素と燃料(栄養素)が必要になります。
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夏場、基礎代謝の低下は、夏太りや夏バテの原因となります。
対策としては、基礎代謝を上げエネルギー産生を促進することです。エネルギー産生システムにはミトコンドリアが関与していますので、ミトコンドリアを活性させることがエネルギー産生促進につながります。ミトコンドリアに送り込まれた糖や脂肪をエネルギーに変えるには、酸素の供給量をあげることとコエンザイムQ10の補給が効果的です。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ
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