2013年12月25日水曜日

危険なタバコの煙!

副流煙の弊害!

タバコの副流煙(喫煙者が吸い込む主流煙に対してタバコの先から出る煙)は、喫煙者が吸う煙よりも多くの有毒化学物質が含まれています。この副流煙、心臓病になるリスクを最大で30%増加させることが知られています。

 米サンフランシスコ総合病院の研究チームは、これまでの研究で示されたものよりも濃度が低い副流煙を短時間吸い込むだけで、喫煙をしていない成人に血管機能障害の徴候が観察されることが分かった、と米医学誌「Journal of the American College of Cardiology」に発表しました。

 今回の研究には糖尿病、心臓病、腎臓病にかかったことがない健康な非喫煙者33人(18~40歳)が参加しました。唾液中のコチニン(ニコチンからできる化学物質)の濃度を測り、研究前24時間以内に副流煙にさらされていないことを確認した上で、
 ①フィルター処理した清浄な空気
 ②一般的な喫煙者の家庭またはレストランに漂う副流煙
 ③タバコの煙が立ち込めるバーやカジノの副流煙
の3つの環境に割り付けました。これらの環境は実験室で再現され、タバコはフィルター付きのメンソールでないものを使用し、喫煙マシンで煙と測定器を使ってそれぞれの環境に準じた濃度の副流煙を発生させ、被験者を、30分間さらしました。その結果、環境中にしばらく漂う副流煙にさらされた成人では上腕動脈の拡張度が低下し、血管内皮細胞の機能が障害されることが示唆されました。血管内皮機能不全は、脳卒中心筋梗塞などを引き起こすアテローム性動脈硬化症との関連が指摘されています。

 一方で、尿検査と血液検査などの代謝物の測定を行いましたが、いずれも差は認められませんでした。研究者は「多くの成人と子供が地域社会の屋内外で遭遇している低濃度の副流煙を吸入すると、わずか30分後に血管機能が障害を受けることが示された。これは、非常に懸念すべき問題だ」と述べています。

 さらに「喫煙は、自分で変えられる心臓や血管の病気の最も大きな危険因子。今回の研究で、喫煙習慣が自分の心臓だけでなく、別の部屋で短時間喫煙するだけでも自分以外の人に危険を及ぼすことを喫煙者に強く認識してほしい」と結論づけました。
 また、被験者の数が少ないことと副流煙にさらされたのが1回のみだった点が研究の限界ですが、その点について「短時間で何度も副流煙にさらされるという日常生活により近い状況が再現されれば、代謝物や心臓と血管の機能に及ぼす影響の規模も大きくなる可能性がある」と述べています。

 現在、中国で発生しているPM2.5(微小粒子状物質)が話題になっていますが、実はタバコの煙もPM2.5そのものであることを忘れないでください。喫煙OKの居酒屋のPM2.5濃度は、ひどいときの北京市と同等以上なのです。

■血管内皮細胞と一酸化窒素

喫煙習慣がなくても、副流煙だけで血管内皮細胞機能が障害されることが示唆されています。血液内のLDL(悪玉コレステロール)の増加や、血圧上昇、酸化ストレスの増加などにより、血管内皮細胞の機能が低下し、一酸化窒素(NO)などの血管作動物質の産生が減り、臓器としての血管の機能に障害が出ます。血管内皮機能の障害はアテローム性動脈硬化症の発症につながり、この状態が続くと脳卒中や心筋梗塞などを引起こす恐れがあります。

一酸化窒素の重要性

血管内皮細胞から産生される一酸化窒素(NO)は、血管拡張作用(降圧作用)、血小板凝集抑制作用(抗動脈硬化作用)、単球などの白血球が血管内皮細胞に接着したり内皮細胞下組織に浸潤するのを防ぐ作用、などがあります。

 ○酸化ストレスによる内皮障害の抑制     
 ○血小板凝集の抑制
 ○白血球の内皮細胞への接着の抑制     
 ○平滑筋細胞遊走の抑制
 ○血管平滑筋細胞のアポトーシスの誘導   
 ○血管の拡張
 ○平滑筋細胞増殖の抑制

一酸化窒素(NO)の産生を促進する霊芝

※資料抜粋:『HM真菌エビデンス~自然食菌の同定から臨床まで』(微小循環研究所刊)

 康復医学学会が長年研究に取り組んでいる生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、上記データのように一酸化窒素(NO)の産生促進作用があります。一酸化窒素(NO)は、血管内皮細胞の障害の改善だけではなく、血管の拡張作用低下・血小板の凝集にも影響し、血流低下の改善にもなります。そのため、微小循環の血流改善のベースになり、動脈硬化による脳血管障害、心臓血管障害などの予防・改善に期待が持てます。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

0 件のコメント:

コメントを投稿