2014年8月20日水曜日

爪に表れる「血流障害」!

爪の「色と形の変化」は病気のサイン?

爪の色や形の変化から病気が推測できる、ということはよく言われています。

 北里大学医学部皮膚科の高須博診療准教授は言います。
「血液の末梢循環障害の兆候として、爪の白色や黄色、赤茶色への変色が見られます。白くなるのは、血流が途中でストップして爪まで届かなくなるからで、肝硬変、肺がん、白血病、心不全などが考えられます。比較的初期に表れる症状なので、発見したら医師の診断を受けてください」

 水虫によって足の爪が白く変色するケースもあります。悪化すると緑膿菌が繁殖して、緑色になったり、角質が異常増殖して爪の下が厚くなるといいます。加齢による栄養状態の悪化や、爪とその下の皮膚との結合が弱くなると、透明度が低下して白くなることも多いようです。

 爪の下半分が白、上半分が黒ずんだ状態になる「ハーフ&ハーフネイル」は、腎不全や人工透析などを受けている患者に見られるといいます。
「同じ血流障害でも、甘皮部分にある毛細血管が詰まって破れることで出血が起こり、爪に赤茶色や黒褐色の短い線が表れる場合があります。これは、全身性疾患の存在を疑わせるもので注意が必要です」
 特に心臓内部に細菌が感染する感染性心内膜炎が原因の場合は要注意です。菌塊が毛細血管に詰まって破れることで起こり、急性の場合は命の危険があります。

 循環障害で白色、茶色のほかに見られるのが黄色への変色です。原因は2種類あり、まず疑われるのが「肺疾患」。これも肺機能が弱って酸素が全身に行き渡らず、末梢のリンパ流の栄養障害が起きます。
 もうひとつは「イエローネイル症候群」と呼ばれるもので、爪の変色、顔や手足のむくみ、慢性的な肺疾患という3つの症状が見られます。これは、脂質代謝異常によって発生するリポフスチンという脂質の色素沈着が原因です。肺疾患があり、爪の変色があれば病状の変化を疑った方がいいでしょう。

 爪の変色で、もっとも危険なものは黒色です。

「私が専門としている『黒色線条』はホクロのがんです。爪の下にできたホクロの母斑細胞からメラニン色素が生成されると、爪に黒い線条の変色が起こります。良性の場合もありますが、線の幅が6ミリを超えていたり、急激な太さの増加があった場合は悪性を疑うべきです」

 線条ではなく、爪全体と周辺の皮膚まで黒くなるケースは、ステロイドを生成する副腎の機能低下(アディソン病)の可能性があります。また、抗がん剤の副作用でも顔や手全体が黒色に変色するといいます。

「病気と間違えやすいのが、外傷性の内出血です。痛みを伴わずに、出血が起こって黒色に変色します。こちらは特に心配する必要はありません」
 
 変形では、爪が丸くなる「ばち状指」や、盛り上がる「時計皿爪」などがあり、これらも血流障害による栄養状態の悪化が原因。
 ばち状指で、さらに爪に白く変色が見られたら、肺がんの可能性が高いといいます。
 爪がへこむ「さじ状爪」は、鉄欠乏性貧血の人に多く見られます。溝や裂傷、小さな針状のへこみができることもありますが、これらはあまり気にする必要ありません。
「ただし、爪の変色や変形はあくまで病気を疑うサインのひとつにすぎません。爪の異変から病気を確定することは難しく、個人差もあります」(すべて高須准教授)

 しかし、爪の色や型に変異がある場合は、微小循環の血流に問題があることは間違いありません。

■末端の血流障害が爪に現れる!

爪は皮膚の一部で、毛細血管やリンパ流が届ける栄養によって生成されます。末梢の血液循環に障害が起こると、指先のリンパ液の流れも悪くなり、爪の栄養状態や酸素の供給量が低下して変色や変形を起こします。急激な変化や不自然な色、形に気付いたら微小循環の血流の低下を疑って下さい。

微小循環の血流障害の原因

(1) 赤血球の凝集 

血液の40~45%が赤血球です。生活習慣や加齢、ストレス、疾患などが原因で赤血球表面の粘度が増加すると、赤血球どうしがくっつく連銭状態になり微小循環の血流が低下する原因になります。

(2) 赤血球の変形能の低下 

赤血球が酸素の供給を行う毛細血管は、赤血球が大きく血管が細いため、赤血球は自らが変形して通っていきます。しかし、血液の粘度が高くなると赤血球の変形(弾力性)が低下し赤血球自体が毛細血管に入りにくくなり血流の低下に拍車をかけます。

(3) 毛細血管の収縮

強いストレスがかかると交感神経が活発に働き、副腎髄質から大量のアドレナリンとノルアドレナリンが分泌されます。すると毛細血管の出入口付近にある平滑筋が影響を受け毛細血管が収縮し血球が入りずらくなります。また、中性脂肪や酸化ストレスが増加すると、血管内皮細胞が阻害され、NO(一酸化窒素)の産生が低下し伸縮しにくい血管になります。血球より細い毛細血管は繊細です。血液の質も大切ですが、血流にとってはこの毛細血管のしなやかさが重要になります。

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上記のような3つ原因が微小循環の血流を低下させ、末端の爪に色や形として現れるのです。そして、末端の血流低下を放っておくと、さまざまな生活習慣病に進行する可能性があります。
 
 改善策としては「血流・血管の機能改善」が重要です。
 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、血管内皮細胞の機能促進、血栓形成の抑制、酸素の供給量促進などのエビデンスがあり、微小循環の血流・環境の改善におすすめです。
 微小循環の血流については、康復医学学会ホームページの研究内容(微小循環の研究)も参照して下さい。
http://www.koufukuigaku.org/kenkyu_bisho.html


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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