2020年6月10日水曜日

高血圧

処方薬でも下がらない高血圧?

高血圧とは、血液が血管内で示す圧力が基準値以上に高い状態をいいます。「高血圧治療ガイドライン2019」(日本高血圧学会)では、診療室血圧が上の血圧(収縮期血圧)140mmHg以上、かつ/または下の血圧(拡張期血圧)が 90mmHg以上を高血圧としています。
血圧が高い場合の治療目標ですが、2019年に改訂されました。以前は、75歳未満の人は140/90未満でしたが、130/80未満に引き下げられました。75歳以上の人は、150/90未満が140/90未満に引き下げられています。
 基準を変えることに不審感を覚える人もいるかもしれませんが、近代医療は多くの場合、エビデンス(科学的根拠)に基づいて行われています。信頼できる海外のデータが次々と発表されたので、これまでよりもやや厳しい基準に改められたのです。欧米では既に改訂が進んでおり、アメリカでは高血圧の基準値が130/80以上と定められました。その結果、国民の2人に1人が高血圧と診断されることになりました。

 高血圧は、「基礎疾患」の代表的なもので、いろいろな病気の呼び水だといえます。具体的には、脳梗塞、くも膜下出血、脳出血といった脳血管疾患心筋梗塞・狭心症などの心疾患慢性腎臓病認知症などです。

 病院で処方された薬をきちんと飲み、減塩にも気をつけているのに、血圧が一向に下がらないという人がいます。もし3種類以上の薬を飲んでいるのに効果が見られないなら、以下の3つの原因が当てはまらないかを病院でチェックしてもらいましょう。

① 原発性アルドステロン症

左右の腎臓の上には、副腎という3cmほどの臓器があり、体の水分や血圧を調整するアルドステロンというホルモンを分泌している。その副腎におできのような良性の腫瘍ができると、アルドステロンが過剰に出て血中の塩分が増え、血圧が上昇する。この病気は降圧剤では血圧は下がらないため、手術で腫瘍切除の必要がある。

② 血圧の上がり方のタイプと処方薬が合っていない

血中の塩分が増えると、それを薄めようとして水分が血管に入り込む。すると心臓は、その過剰な水分を腎臓から尿として押し出そうとして、血管がパンパンに腫れることで血圧が上がる。これらは、利尿薬やCa拮抗薬で、血中の水分量を減らし血圧を下げる。
 一方、血管を締め付ける物質が増えたために、血液が勢いよく血管の中を流れて血圧が上がっている場合は、血管拡張薬が適している。

③ 白衣高血圧

白衣の医師の前になると、緊張で血圧が高くなる。ほかに緊張で血圧が上がるものに、職場高血圧もある。診察室や職場で緊張して、本来の血圧より数値が高くなる。つまり、薬を飲んでいてもストレスが強い状態が続けば血圧は下がりにくい。まずは職場や家庭での血圧を知り、普段の血圧と比べて差がどれほどあるかを調べることが大切。

(出典:https://hc.nikkan-gendai.com/)

■圧倒的に多い高血圧疾患!

老化とともに血管は硬くなり、結果、血圧は上がります。男性30~40代、女性40~50代に急増します。高齢者の場合に特徴的なのは、収縮期血圧が高く、拡張期血圧が低く数値の変動が大きいため測定しづらいことです。

生活習慣病で圧倒的に患者数が多いのは高血圧性疾患で、男女合わせて994万人います(右図)。ただちに生命の危険がある状態ではないので、健康診断で高血圧の診断が出ても「血圧が高いくらい」と軽くとらえて放置しているケースが多いのですが、高血圧性疾患には様々な合併症を引き起こす要因が数多く含まれています。高齢化とともにかさむ医療費。高齢者の医療費を疾病別に見ると、高血圧とその結果でもある心疾患、脳血管疾患の治療費が3分の1を占めているのが現状です。

原因の特定が難しい高血圧

一種類の降圧剤だけで目標値まで下がる患者は3~4割程度しかいません。したがって、半数以上の患者が作用の違う薬を複数併用することになります。それは、高血圧の原因の特定が難しい事にあります。また、ストレスや生活習慣・加齢による動脈硬化もその原因のひとつです。

薬では下がらない本態性高血圧!

原因を特定できないのが本態性高血圧です。高血圧疾患全体の約90%といわれています。血液検査、さまざまな画像検査などによって原因の特定ができて、降圧剤で下がる高血圧疾患や今号の1枚目にも記載した高血圧疾患以外が本態性高血圧という診断になります。その原因は不明と言われていますが、近年では「血流の低下」「微小循環の環境の悪化」が原因と考えられています。

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 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、微小循環からのアプローチ(血液粘度・循環の改善ほか)によって高血圧に対応しているので、本態性高血圧及び脳血管障害・心疾患などにも期待できます。また、HM-3000には、降圧剤を服用しても上の血圧(収縮期血圧)は下がるのに下の血圧(拡張期血圧)が下がらないという人や、高血圧特有の自覚症状がある人にも期待できるエビデンス(科学的根拠)があります。

いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

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