2014年9月6日土曜日

野菜の食中毒に注意!

意外に多い、野菜で食中毒!

静岡市で7月末に開かれた花火大会で、腸管出血性大腸菌O-157による集団食中毒が発生しました。
 市の調査によると、患者はいずれも露店で売られていたキュウリの浅漬けを食べていました。浅漬けは、会場近くに止めたワンボックス車の中で調理。露天商の男性ら6人が、キュウリのへ夕を切り落として皮をむき、直径60㎝、深さ80㎝の容器に市販の浅漬け液を入れて浸したということです。漬けた時間は2~3時間で、その間、車のドアは開け放たれていました。当日午後6時の気温は31.3度、湿度66%。真夏の蒸し暑さが辺りを覆っていました。対策を迫られた静岡県は「何らかの原因で浅漬け液に菌が入り、キュウリを漬け込んでいる間に増殖した」とみて、イベントを主催する関係団体に、露店での冷やしキュウリの加工販売を自粛するよう要請しました。

 野菜が原因のO-157集団感染は全国で起きています。家庭で浅漬けを作る場合でも、菌が繁殖しやすい条件がそろえばリスクが高まるのです。

「漬物は乳酸発酵によって食中毒菌の増殖が抑えられるが、浅漬けは乳酸発酵しないため、食中毒菌があると増えてしまうんです」。札幌市保健所食の安全推進課の細海(ほそみ)伸仁課長は、雑菌を適切に処理せずに浅漬けを作ることの危険性を指摘します。

札幌市では2012年8月、市内の食品業者が出荷した浅漬けが原因でのO-157の集団感染が発生し、高齢者を中心に計8人が亡くなりました。この惨事を教訓にしようと、市は「生野菜や浅漬けを安全に食べるためのポイント」をまとめました。▽白菜やレタスなど葉物野菜は、一枚ずつばらばらにして洗う ▽ニンジンなど土のついた野菜は、たわしなどでこすり洗いをして土をしっかり落とす ▽へたの周りやくぼみには汚れがたまりやすいのでしっかり洗う――など、野菜の種類ごとに具体的な方法を紹介しています。

 衛生管理の普及啓発を行う日本食品衛生協会(東京)によると、土で育つ野菜には本来さまざまな菌が付いているもので、野菜に食中毒を引き起こす菌が付いていなくても、調理をする自分の手に菌が付いていたり、他の肉や魚といった食材から菌がうつったりたりする恐れもあります。担当者は「無菌で育っていないからといって神経質になりすぎる必要はないが、食中毒を防ぐ基本方法を心掛けることが大切」と話します。

【生野菜の衛生管理のポイント】

▽ 肉や魚を切ったら、まな板や包丁を洗って熱湯をかける。
▽ 肉や魚の汁が野菜に付かないように冷蔵庫で保存する。
▽ ラップして売られている野菜やカット野菜もよく洗う。
▽ 野菜は新鮮なものを購入し、冷蔵庫で保管する。
▽ レタスなど葉物野菜は一枚ずつはがして流水で十分に洗う。
▽ ホウレンソウや水菜などは、水を張ったボウルに入れて水を流しながら根元の土を丁寧に洗い落とす。根は切り取る。
(厚生労働省、札幌市のHPを基に作成)

 いずれもすぐに取り組める基本ばかりなので、食中毒の危険が高い季節には参考にしましょう。
東京新聞2014/09/04

■家庭に潜む食中毒の危険性

食中毒は、レストランや旅館などの飲食店での外食が原因と思われがちですが、毎日食べている家庭の食事でも発生する危険性がたくさん潜んでいます。特に生の野菜やサラダなどが原因になることが多々あります。

サラダ及び生野菜を摂取することで感染しやすい主な病因物質

●腸管出血性大腸菌

 症状は、腹痛・水様性の下痢(後に出血性となる)。特徴は、O-157が代表的な出血性の下痢を引き起こす菌。ヒトからヒトに感染する、熱に弱い。
 予防は、食品の不衛生な取り扱いをしない、食品を扱う前後に手指をよく洗い、又扱った後には調理道具をよく洗うことで二次汚染を防止する。

●病原大腸菌

症状は、発熱・腹痛・下痢・嘔吐。特徴は、ヒトの常在菌、ヒトからヒトに感染する。
 予防は、食品は低温保存し、食品を扱う前後に手指をよく洗い、又扱った後には調理道具をよく洗うことで二次汚染を防止する。

●カンピロバクター属菌

症状は、頭痛・倦怠感・発熱の後に腹痛・激しい下痢・嘔吐を引き起こす。特徴は、人畜共通感染菌、ブタ、ニワトリ、ネコ、イヌ、鳥類、ネズミ等動物の腸内常在菌。
 予防は、生肉を扱う前に手指をよく洗う、又生野菜を扱う際には、生肉に触れた手と調理道具を完全に洗浄するなどして二次汚染を防止する。ペット等の動物に触れたり糞を扱った後は、よく手を洗浄する。

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 腸管出血性大腸菌(O-157)などは、たいへん強い感染力です。酸性条件でも比較的強く、口から入った場合、胃酸で死滅しません。低温状態にも強く、家庭の冷蔵庫の中でも生き残る菌なのです。
 しかし、感染経路は経口感染に限られているため、感染しているものを口にしなければ感染しません。感染経路を絶つには徹底した洗浄です。

 康復医学学会が勧める対策は、「貝殻焼成カルシウム」です。pH12.4の強アルカリ性作用だけでなく、焼成カルシウム特有の効果も認められています。しかも天然素材なので安心・安全です。粉末タイプの野菜洗浄剤『安心村(R)や、新製品『ノロアタック(R)の水溶液・スプレータイプ(すべて㈱和漢生薬研究所)で家庭内感染対策をしましょう。
 帰宅時の手洗いはもちろん、流し台・ドアノブ・トイレ・浴室・ペット・子供のおもちゃ・寝具・靴やスリッパなどにスプレーしたり、野菜をはじめとする食材は粉末タイプや水溶液タイプを使って洗浄するなど、家庭内や職場、作業場などでの積極的な感染対策を進めることが重要です。
※日本食品衛生協会 http://www.n-shokuei.jp/food_safety_information_shokuei2/index.html


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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