2014年9月22日月曜日

人工甘味料の危険性

ノンカロリー甘味料は血糖値を上げる?

何百万という人が摂取しているダイエット用炭酸飲料やヨーグルト、その他の食品に入っている人工甘味料が血糖値を下げるのではなく押し上げることもあることが、マウスと人間による実験で明らかになりました。

「サッカリンやスクラロース、アスパルテームといったノンカロリー甘味料は腸内細菌の種類や数を増減させ、糖尿病のリスクファクターである血糖値を高めたりする、望ましくない変化の引き金になり得る」とするこの研究論文は、17日に英科学誌「ネイチャー」に掲載されました。
 この論文の筆頭著者であるイスラエルのワイツマン研究所の免疫学者で医師のエラン・エリナブ氏は「われわれの発見が人工甘味料の大量消費に対する見直しのきっかけになる」と述べています。

 実験では、サッカリン、スクラロース、あるいはアスパルテームを含んだ餌を食べたマウスは、砂糖を含んだ餌や全く糖分を含まない餌を食べたマウスに比べて、血糖値が非常に高くなったことが分かりました。研究チームは次に、甘味料がマウスの腸内細菌のバランスを変えることによってこの代謝の変化が引き起こされたのかどうかを確かめました。甘味料を摂取したマウスあるいは砂糖を食べたマウスから採取した細菌を、自分の腸内細菌をに持たないように育てられ、かつ甘味料を摂取したことのないマウスに移植しました。その結果、甘味料マウスから細菌を移植されたマウスは血糖値を上げました。これは腸内細菌が、甘味料を摂取したマウスの血糖値を高めたことを示唆しています。

そして、人に対する実験では、イスラエルの380人を対象とした調査で、人工甘味料を多く摂取する人は摂取しない人に比べ、体重や腹囲の増加に加え、血糖値や糖尿病に関係する血液指標の上昇がみられるのを確認しました。少人数のグループやマウス実験の調べでは、人工甘味料の摂取量が多いと、消化や代謝に関わる腸内細菌のバランスが変化し、血糖値が下がりにくい、糖尿病と似た状態になることが分かりました。

 人工甘味料は砂糖の数百倍の甘味があり、ダイエット飲料朝食用シリアル砂糖を使わない菓子などに広く使われています。健康への影響をめぐっては、血糖値に影響しないとの研究がある一方、糖尿病リスクを指摘する報告もあり、議論が分かれていました。
 アルバート・アインシュタイン医科大学の栄養学者で、AHAとADAの広報担当者でもあるジュディー・ワイリーロゼット博士は「甘味料を摂取している人が必ずしも減量できないのはなぜなのか不思議に思っていた」とし、「この研究は腸内細菌に初めて着目した点で非常に興味をそそられる」と述べています。
The Wall Street Journal(2014.09.18)

■糖類ゼロは要注意! 食品の成分表示

数ある人工甘味料の中には、逆に血糖値を上げてしまうものがあることがわかりましたが、食品や飲料などに「糖類ゼロ」と表記されてあっても、人工甘味料が使われている場合があるので注意が必要です。

糖類ゼロでも糖質が含まれている!

 糖質とは、炭水化物から食物繊維を除いたもので、「糖類」「多糖類」「糖アルコール」などの総称です。糖類はあくまでも“糖質”の一部なので、「糖類ゼロ」と表示されても、その他の“糖質”が含まれています。そして、糖質量も100g当たり糖類0.5g未満なら「無、ゼロ、ノン、レス、フリー」という表示することができ100g当たり糖類5g以内、1000ml当たり糖類2.5g以下なら「低、ひかえめ、ライト、ダイエット」などと表示することが可能なのです。

人工甘味料は血糖値以外にも要注意

消費者の健康志向やCMなどの影響で、多くの方が体に良いと信じている「カロリーゼロ商品」。実はこれらに使われている人工甘味料には、血糖値を上げてしまうということ以外にも、有害性が指摘されている人工甘味料があるので注意が必要です。

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人工甘味料は、甘みのある清涼飲料水や食品だけでなく、ケチャップ、ドレッシング、ビール、ベーコン、市販のソース、冷凍食品などにも使用されています。
 また、実際の使用量は表示だけでは分からないことが多いので「表示ゼロだから大丈夫」ではなく、「表示ゼロでも適量使われている」と認識したほうがよいでしょう。 


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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