2011年7月1日金曜日

ベロ毒素と溶血性尿毒症症候群

流行期を迎えている腸管出血性大腸菌!

6月24日、大阪で腸管出血性大腸菌「O157」に感染した男性(84)が死亡しました。府内では、O157の患者の死亡は今年初めてで、男性は20日に腹痛や下痢の症状が出て病院に入院しました。検査では腸管出血性大腸菌が出す「ベロ毒素」が確認されています。男性は、家族と焼き肉店で牛生レバーを食べましたが、これが感染源かどうかは確認できていないということです。男性の家族や他の客、店の従業員については、今のところ症状を訴える例はないとのこと。
今回のように病気を起こすケースのベロ毒素は、子供や抵抗力の弱った高齢者は重症化しやすいそうです。「大腸菌は目に見えないので、料理をする人は対策を十分に取ることが大切です。牛肉だけでなく、豚肉や鶏肉にも大腸菌は付いています。また肉そのものだけでなく肉汁にも付いていますので、肉を切る時には肉汁がほかの材料や皿などに飛ばないよう注意が必要です。野菜もレタスやカイワレ大根などには大腸菌が交ざります。春から夏にかけて流行しますが、冬でも起きます」(北九州市立八幡病院:伊藤副院長)。「鮮度が良くてもその肉が安心なわけではありません。鶏肉や牛レバーの2~3割は食中毒菌のカンピロバクターの汚染があることが東京都の調査で分かっています。『何十年も生肉を食べているけど何ともない』と言う方もいるかもしれませんが、なぜ食中毒にならないかと言えば単に体力があるだけだからです」(おのむら医院:小野村院長)。馬肉に限っては生食用の基準があり、基準に合ったものしか店に出ていないので、きちんとした店で出た馬肉であれば生で食べても大丈夫とのことですが、牛肉は基準はあるものの、基準に合った肉は出回っていないのが実情です。豚肉と鶏肉には基準すらありませんもちろん野菜にもありません。また、焼肉も焼く前の生肉をつかんだ箸が口に入ると感染する恐れがあります。生肉専用の箸かトングなどを使うのが安全ですが、焼けた肉をそのままトングで皿に乗せてはいけません。家庭で生肉を食することは少ないですが、意外にも野菜などにも大腸菌が付着します(欧州のO-104はモヤシ類が原因でした)。しかし、野菜などは事前によく洗うことで、除菌対策を施すことができます
【毎日.jp】


■ベロ毒素と溶血性尿毒症症候群

O‐157やO‐111、O‐104など、よく耳のする腸管出血性大腸菌は、「ベロ毒素」と呼ばれる毒素を産生する大腸菌です。この毒素は、出血性の下痢や、溶血性尿毒症症候群(HUS)、急性脳症などのさまざまな病態の直接の原因となる病原因子です。

ベロ毒素とは・・・
ごくわずかな量で、実験に使われる培養細胞のベロ細胞(アフリカミドリザルの腎臓の細胞)を殺してしまうことから、「ベロ毒素」と名付けられました。ベロ毒素は細胞のタンパク質の合成を止め、細胞を死に至らしめます。特に、腎臓、脳、肺などに障害を起こします。 

溶血性尿毒症症候群(HUS)
溶血性尿毒症症候群は、微小血管性溶血性貧血、急性腎不全および血小板減少症を特徴とする病態で、主として小児に発症します。腸管出血性大腸菌の出すベロ毒素が腎臓の毛細血管内皮細胞を破壊して、そこを通過する赤血球を破壊することで溶血がおき、並行して急性腎不全となり、尿毒症を発症します。
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【安全対策】
国内では生肉でしたが、欧州で大きな問題となっている大腸菌は野菜が感染源だということがわかっています。野菜の場合、肥料や堆肥などから大腸菌が混入します。また、葉ものは、大腸菌に限らず農薬・大気汚染などによる様々なものが付着する可能性があります。また、雨による土壌への侵入から根菜類も油断できません。
和漢生薬研究所では、野菜の洗浄、除菌、葉の表面に付着している農薬の除去を、安価で簡単(浸しておくだけ)、スピーディー(5分)に対応するPH12.5の野菜洗浄除菌商品『安心村(R)』を発売しています。
※なお、『安心村(R)』は大変な反響とご好評をいただいており、品不足になっております。ご理解いただきますとともに、心よりお詫び申し上げます。



いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

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