2013年9月13日金曜日

慢性疲労とセロトニン

慢性的な疲労と神経伝達物質

疲労は、疲れを感じた体からの「休め」という合図です。しかし、現代人は、年を重ねていくと「休んでいる暇はない」と考えてしまうので、疲れを感じている時間が長くなり、疲労が慢性化してしまいます。また、IT化などで生活スタイルも変化し、睡眠時間が削られ疲労の蓄積が慢性化する傾向にあります。
 慢性疲労を軽く考えてはいけません。慢性疲労の約50%の人が日常生活に支障がでるほどの疲労を感じているのです。慢性疲労の人の特徴は、日常的な作業効率の低下です。しかも、慢性疲労の人の多くは、睡眠の質が低下しているため、たとえ睡眠時間が長くても、疲れがとれない状態が続きます。

 疲労は、休めば治る健康的な疲労と、休んでも治らない健康的でない疲労に分けられます。疲労の研究において、疲労物質の候補として免疫物質の一つが関わっていること、運動を行った後にこの免疫物質が増えることがわかっています。運動をやめて安静にしていると、この物質の生産は自然に減少し、それとともに疲労も回復します。しかし慢性疲労を感じている人は、運動をしたわけでもないのにこの免疫物質が多く、たとえ安静にしていても減少しません。つまり、疲労がたまっているときは生産され続けている状態だと考えられています。

 調査や研究で、この免疫物質と慢性疲労の関係が明らかになるにつれて、慢性疲労症候群を引き起こす大きな要因がわかってきました、それは、「感染症」「生活ストレス」です。
 ストレスを抱えていると、免疫細胞の働きが低下します。軽微なウイルスに感染しただけでも、免疫物質をどんどん放出してしまいます。すると、脳の中の神経伝達物質・セロトニンの生合成を低下させてしまうことがわかっています。セロトニンの減少によって、脳内の情報がうまく伝わらなくなり、体のだるさや集中力の低下などの症状として表われてくるのです。


■解明が進んでいる慢性疲労症候群

脳内の神経伝達物質の異常は,慢性疲労だけでなくうつ病でもみられる現象です。うつ病患者の脳でも、慢性疲労症候群の患者の脳と同様にセロトニンが減少しています。
 しかし、うつ病と慢性疲労は異なります。

慢性疲労とうつの共通点は“セロトニンの低下”

うつ病では、セロトニンの分泌量が低下するとともに、再取り込み口からセロトニンを回収する量が増します。結果的に神経と神経の間「シナプス間隙」のセロトニン量を減らしてしまいます。
 一方、慢性疲労症候群では、脳の一部でセロトニン神経系の脱離や低下があるため、セロトニンの量が少なくなるのです。

進んでいる「慢性疲労対策」

疲労のメカニズムの解明が進む一方で、疲労対策の研究も進んでいます。
「研究によって、ビタミンCやコエンザイムQ10(Co-Q10)など、体の酸化をおさえる物質が見いだされました。また、修復エネルギーの生産に重要なCo-Q10ビタミンB1クエン酸アミノ酸などが、疲労回復に効果をもたらすことがわかってきました」(大阪市立大学大学院医学研究科・渡辺恭良教授)。

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http://tukaretana.com/
疲労には“ストレス”が大きく関わっています。ストレスは人それぞれに違うので、自己のタイプを知ることが重要になります。
 疲労とは何か? 慢性疲労の元・ストレスの解消法は? 疲労の対処方法は? 一度『疲れたなぁ.com』サイトを訪れて勉強してみてください。このサイトは康復医学学会が内容を監修しています。森昌夫理事長のインタビュー記事なども載っていて、非常にお役に立つサイトです。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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