血糖コントロールで認知症を回避!
世界中から報告された16の論文を解析し直したものを見ると、5,000人の糖尿病患者と3万6,000人の非糖尿病患者を比較しています。「この解析で、糖尿病の患者さんはそうでない人の2.48倍アルツハイマー病にかかりやすいことが明らかになりました。脳血管性認知症は1.46倍。いずれにしても、糖尿病になると認知症を発症しやすいということです」(荒木医師)。
アルツハイマー病は、脳の神経細胞の性質が変化して細胞死することで認知機能が失われていく病気です。進行すると自分で摂食や排泄もできなくなり、ついにはほぼ寝たきりの状態になってしまいます。この病気にかかった人の脳を調べると、ベータアミロイド(βA)というたんぱく質がたまって、「老人斑」という独特のシミができています。「もともとある遺伝的な要因(アルツハイマー病になりやすい体質)に、何らかの要因が加わると老人斑ができ、さらに神経の変化(神経原線維変化)が起こります。老人斑を作ったり、神経の変化を招いたりする要因の一つが、インスリン抵抗性*や糖尿病だと考えています」。そうであればインスリン抵抗性や糖尿病の改善が、アルツハイマー病から自分の身を守る方策なのではないかとのことです。「アルツハイマー病は、その原因解明がまだ十分ではなく、現在開発中の治療薬をもってしても発症を100%予防することはかなりむずかしいでしょう。しかし、インスリン抵抗性の改善と良好な血糖コントロールでその発症を5年、10年と遅らすことができる可能性はあります」(荒木医師)。
睡眠に関しては5時間以上9時間以内なら、インスリン抵抗性を改善する(弱める)効果があります。このほか、ストレスをためないことや禁煙などもインスリン抵抗性を改善します。
*インスリン抵抗性とは:
標的となる細胞でインスリンが効きにくい状態にあることを指します。これを「インスリン抵抗性がある」と表現します。
■血糖値コントロールの盲点
血糖値をコントロールする際に注意をするのが炭水化物です。炭水化物は、食物繊維と糖質からできています。そして、糖質は右図のように「糖類」「多糖類」「糖アルコール」などの総称です。糖類はあくまでも糖質の一部なので、「糖類ゼロ」と表示されても、その他の糖質が含まれています。糖質量が100g当たり糖類0.5g未満の商品なら「無、ゼロ、ノン、レス、フリー」などと表示でき、100g当たり糖類5g以内、1000ml当たり糖類2.5g以下の商品なら「低、ひかえめ、ライト、ダイエット」などと表示できるのです。
基本は糖質の摂取に注意!
糖質の摂取で注意したいのは、食品パッケージなどに書いてある「糖類ゼロ」という表記です。「糖類ゼロ」と表記してあっても、「糖質ゼロ」ではありません(上図参照)。また、ノンシュガーや人工甘味料も還元麦芽糖(マルチトースなど)を使っていると血糖値を上げてしまいます。よく使われる人工甘味料のソルビトール・マルチトール・キシリトール・還元水飴なども血糖値を上げてしまいますのでご注意を。
「睡眠の質」が血糖値に影響!
職場や学校、家庭などで受けるストレスは「睡眠の質」にも影響します。睡眠の質と睡眠時間は血糖値・糖代謝に影響します。“睡眠時間7~8時間の人が糖尿病と糖代謝異常が少ない”という研究データがあります。
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清涼飲料水やスポーツドリンクなど、「糖類ゼロ」と表示していても糖質は含まれており、血糖値のコントロールを難しくする食品があります。
康復医学学会の研究から生まれた甘味調味料『甘みストレスフリー』(製造・販売:和漢生薬研究所)は、十分に甘く、しかも炭水化物ゼロ(=糖質ゼロ)。そのうえ、主原料グリシンはアミノ酸ですので、人工甘味料のような有害性がなく安全・安心です。血糖値対策と糖質制限によるストレス対策にはお奨めの商品です。
また、グリシンは「睡眠の質」の改善への影響も広く知られています。
※2月27日からお届けした特集【最悪の老化物質「AGE」①~⑲】も参考にしてください。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ
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