命取りになる中高年の“急激な運動”
年末年始で体重も増えてしまった、去年の健康診断の結果も悪かったので今年こそ健康のためにと、がんばって運動を始めようと思っている方は多いと思います。しかし、「それが命を落とす行為になることがあります。運動より先に、食事療法や薬の服用で現在高い数値を下げた方が良い人もいます。とくに動脈硬化のリスクの高い人で、スポーツジムに通う、水泳を始める、ジョギングをする、といった運動で健康になると思い込み、自己判断で運動するようなことは禁物です」と、全国健康指導協会の指導員・保健師の立花祐樹氏は説明します。
高血圧・糖尿病の持ち主は要注意!
また、総合医療クリニックを運営する医学博士で院長の久富茂樹氏も次のような指摘をしています。「中高年の人は、心臓が発するサインに気づかないことが多い。高血圧や糖尿病など、何らかの疾患があったり、ストレスや睡眠不足など、日頃の不摂生で疲れが溜まっている時、マラソンなどの運動で心臓に負担がかかると、それが引き金になって心筋梗塞などを起こします。
競技別では、59歳以下ではゴルフ、マラソンなどのランニング、水泳の順に、60歳以上ではゴルフ、ゲートボール、ランニング、登山の順で運動中に突然死に至ることが多いです。必ず前兆がありますので、それを見逃さないことが重要です。無理はいけません」。
さらに「スポーツ中の突然死に繋がる心臓病は、6割以上が不整脈に原因があります。息苦しい、熱っぽい、冷や汗、胸焼け、動悸、息切れ、呼吸が上がる、こういった症状が出たら運動は止め、救急車を呼ばなくてはなりません」と続けます。
糖尿病や病的な肥満は問題ですが、無理なダイエットや過度の節制は、そのことがストレスになり、逆に健康を害し、健康寿命にも影響を及ぼしますので注意が必要です。
■運動と酸素の関係
中高年の運動は注意すべきですが、健康維持のために運動が必要なのも事実です。酸素を身体に取り入れて有効的に使うことが重要になりますから、運動の中でも特に有酸素運動が理想的です。酸素を取り入れることにより持久力が高り、心肺機能が改善するばかりでなく、糖尿病や心疾患などの予防にもなります。
また、脂肪がエネルギー源として利用され、身体機能の向上や肥満予防への効果が期待されます。
生体内酸素の重要性
【細胞の活性作用】
酸素は、細胞による代謝活動を活発にし、体内のガス(一酸化炭素、二酸化炭素)、その他老廃物の排泄を促進します。そのため細胞が活性化され、糖尿病や動脈硬化など多くの疾患の改善や抗老化にも影響します。【疲労回復効果】
人は活動するのにエネルギーが必要です。このエネルギー産生に欠かせないのが酸素です。エネルギーの不足が疲労原因のひとつです。酸素がエネルギーを作ることで、疲労物質も炭酸ガスと水とに分解してしまいます。
【脂肪分解】
酸素は新陳代謝を活発にし、脂肪を効率よく燃焼させます。酸素が有効に活用されるだけでも、細胞が活性化され、基礎代謝も上がり脂肪が分解されます。【記憶力や集中力に影響】
脳の働きは酸素と密接な関係があり、酸素の消費量も最大なのは脳です。酸素不足になると、まず影響がでるのが脳です。軽い症状として、眠気・イライラ・目の疲れ・視力の減退などの様々な症状が出てきます。また、記憶力や集中力が低下し、仕事や学習力にも影響します。対策は運動と併用して微小循環の改善
有酸素能とは、酸素を体内に取り入れ、それを有効に利用する能力の事です。有酸素能が低く持久力が無い人は循環器系の病気に対して注意が必要です。この有酸素能を向上させ最大酸素摂取量を高めるためには、心拍出量の増大、肺換気量の増大、筋肉の血管網の発達、筋肉の生化学的反応を向上させることが必要です。
そして、これらの基礎になるのが、血液粘度、毛細血管の環境、酸素の供給量、赤血球の機能などからなる「微小循環」の環境改善なのです。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ
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