2014年1月25日土曜日

メニエール病と眠りについて

難治性のめまい、メニエール病と睡眠障害!

エレベーターに乗ったときに体が浮く感じ、あるいはジェットコースターでてっぺんから一気に落ちる感じ、足元がふわふわ頭がくらくらして軟らかいマットの上を歩いているよう、目の前がゆがんで気分が悪くなる・・・・。これらは「めまい」の症状を表現したものです。

 「めまい」は、体のバランスを保つ機能に異常が生じた時に現れます。年間の罹患者数は400万人ともいわれており、中でも最も多い原因は耳の障害です。専門医が少なく、適切な診断・治療が行われていないのが現状で、特に薬で改善しない難治性の人の中には、めまいを伴う難病「メニエール病」の人がいます。

眠りの質が悪いと、難病につながる

名古屋市立大病院の睡眠医療センター長・中山明峰准教授は、目まいを伴う難病「メニエール病」が、睡眠時無呼吸症候群(SAS)などの睡眠障害で起こる可能性を発見し、論文が米国の科学誌に掲載されました。
 メニエール病はめまい耳鳴り難聴を伴う発作が繰り返し起き、うつ病を併発する場合もあります。耳の中でリンパ液が増える病態が知られていますが、根本的な原因は不明でした。
 中山准教授は耳鼻咽喉科の外来で、メニエール病患者の多くが「めまいがひどくて眠れない」と訴えることに着目。患者30人に入院してもらい、夜、睡眠しているときの脳波や呼吸などを調べました。
その結果、脳を休めて疲れを取る「深い眠り」が少なく、脳が覚醒したままの「浅い眠り」が多いなど睡眠の質に問題があり、1~2割にSASなどの睡眠障害が潜んでいることが判明。睡眠時間は、健康な人よりも平均30分長くなっていました
 そこで、メニエール病の50代の男性に、精神安定剤などの投薬を中止し、SAS治療用の空気マスク「CPAP」を装着。さらに食事指導を行い、半年間で5キロ減量しました。すると、SASは改善し、異常な睡眠時無呼吸やめまいはなくなり、聴力や平衡感覚の機能も改善しました。
 中山准教授は「軽度な睡眠障害は見過ごされがちだが、難病の原因となる。診察は主に昼間に行われるが、実は、夜の睡眠中にさまざまな難病を治すヒントが隠されていることを示す成果かもしれない」と話しています。
(参考:1月7日 中日新聞)

■睡眠障害と睡眠のリズム

今回、取上げたメニエール病の患者には睡眠障害がありました。睡眠にはリズムがあり、浅い眠りと深い眠りを繰り返しています。そのリズムが、レム睡眠ノンレム睡眠の周期で、1周期が約90分で繰り返されます。
 レム睡眠中は眼球が小刻みに動きますが、これは脳の覚醒に向けた準備運動の一つで眠りは浅くなります。
 ノンレム睡眠は、4段階の深さに分類されます。眠り始めてすぐの第1周期や第2周期は深いノンレム睡眠が集中しますが、このときが熟睡に当たります。第3、第4周期になると深いノンレム睡眠はなくなり、覚醒に向けて眠りが浅くなっていきます。

レム睡眠とノンレム睡眠の役割



体内時計のリズムで分泌するメラトニン

脳の視床後部には「松果体」という内分泌器官があり、ここからは脳の睡眠の調節に必要な「メラトニン」というホルモンが分泌されます。
 メラトニンは体内時計の働きによって、外が明るいときには産生されず、夕方から夜にかけて多く作られ眠気を誘います。真夜中に最も大量になります。

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質の良い睡眠のポイントの一つが体温です。人は本来、深部体温が下がり始めるときに就寝すると寝付きが良く、深い眠りが得られます。ところが、現代の生活習慣やストレスでは、深部体温が下がりにくくなっています

 康復医学学会の研究から生まれた商品『甘みストレスフリー』の主成分は「グリシン」です。グリシンは、深部体温を下げ、睡眠の質に効果が認められているアミノ酸の一種です。

 また、睡眠ホルモンといわれるメラトニンの原料となるのが、睡眠のリズムに密接な関わりのあるホルモン「セロトニン」です。

 康復医学学会の主要研究生薬「ラフマ(羅布麻)」は、セロトニンの分泌促進に関するデータを有しています。
※康復医学学会HP www.koufukuigaku.org


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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