2014年3月29日土曜日

「もの忘れ」の原因

心配ですか、ちょっとした「もの忘れ」

 最近もの忘れが多く、認知症が心配だ、検査でも受けてみようかな・・・・と思っている人はいませんか?

「40、50代で、もの忘れを気にして受診する人もいるが、このくらいの年代なら認知症以外の原因であることがほとんど」と筑波大学附属病院精神神経科の朝田隆教授。牧野クリニック心療内科の牧野真理医師も「もの忘れが多くても、あとで『ああ、そうだった』と思い出せるなら認知症の心配はない」と言っています。
 それでは、原因は何かというと「一番多いのは、疲れやストレスなどから一時的に頭の働きが落ちているケース。疲れているうえに悩みなどがあれば、誰でももの忘れが増える」(牧野医師)。
 また、加齢も影響します。脳科学がご専門の諏訪東京理科大学の篠原菊紀教によると、「もの忘れには、複数の情報を一時的に脳にメモする『ワーキングメモリ(作業記憶)』の力が関わっている。これは普通、加齢とともに低下する」とのこと。

 そして、意外に多いのが、背後に隠れている何らかの病気が原因となることです。中でも多いのはうつ病です。「うつになると脳の血流も悪くなり、脳全体の機能が落ちる。集中力や注意力、判断力も低下するので、当然、もの忘れも多くなる。そして、女性の場合、甲状腺機能低下症によるもの忘れも多い」(牧野医師)。甲状腺ホルモンの分泌が低下して、体全体の代謝が落ちるため、体重増加、冷え、眠気などに加え、頭がよく働かない、意欲低下などの症状が出るためです。
 意外な原因には、てんかんもあります。「発作が起こると、数分~数十分間、意識がもうろうとなり、その間の記憶がなくなる。けいれんは伴わず、周りからは単にボーッとしているように見える」(筑波大・朝田教授)。
 また、栄養不足が原因になる場合もあります。脳に欠かせないビタミンB12やB1、葉酸などが不足し、ボーッとしたり、記憶力が落ちたりする」(牧野医師)。
 ほかに更年期症状の一つとして起ったり、精神安定剤や入眠剤などの薬の不適切な使い方が原因のこともあります。


■「もの忘れ」には、原因がある!

 「人の名前が出てこない」「“あれ、それ”が多くなった」「度忘れが増えた」など、「もしかして?」と心配になります。

 しかし、加齢や疲労、睡眠不足、悩み事、ハードワークなどが重なると、脳も許容量を超えて注意力や集中力が低下し、「もの忘れ」を招くことがあるのです。

 もの忘れは認知症の心配はありません。それだけ日常生活の中に多くの原因があるということなのです。


認知症ではない「もの忘れ」の原因

【ストレス・疲労】

 ストレスや悩み、疲労、睡眠不足などで頭が十分働かないために、もの忘れが増える。このタイプが一番多い。
●慢性的な睡眠不足、疲れがたまっている   ●不安や悩みを抱えている
●やることが多すぎて頭の整理ができない


【うつ病】

 うつ病のために、記憶力や集中力、注意力などの脳の働きが低下し、覚えられない、思い出せないという状態になる。
●ぐっすり眠れない   ●やる気が出ない、楽しめない   ●マイナス思考になった


【更年期症状】

 女性ホルモンのエストロゲンは脳の情報伝達にも関わっている。これが減る更年期には、もの忘れも増えやすい。
●40~50代になってから、もの忘れが増えた   ●のぼせや肩こりなどの不定愁訴もある


【栄養不足】

 ビタミンB群などの栄養素が不足すると、疲れやすい、頭が十分働かないなどの症状が。10代、20代の女性に多い。
●過度なダイエットをしている   ●食べるものが偏っている


【甲状腺機能低下症】

 甲状腺の機能が低下して、全身の新陳代謝が落ちる。記憶力低下や眠気、無気力なども表れやすい。女性に多い。
●最近、太ってきた、むくみやすくなった   ●寒がりになった、肌もカサつく
●疲れやすい、眠い


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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