ストレスと血管障害!
慢性的なストレスが心臓発作や脳卒中を引き起こす――この仕組みの解明に一歩近づいた研究論文が、米ハーバード大学医学部によって発表されました。ストレスが引き金となり、病気と闘う白血球が過剰に生成されることにその糸口があります。過剰な白血球は動脈の内壁の上に凝集して、血液の流れを抑制し、血栓の形成を促します。そして、血栓は血行を妨げたり、内壁からはがれて体の他の部位にまで流れ心筋梗塞や脳梗塞などを起こしたりします。論文の共同執筆者の1人は、「白血球は感染症との闘いや治癒には欠かせないが、体内に過剰に存在したり、不適切な場所にあったりすると害を及ぼす恐れがある」と指摘します。
慢性ストレスが循環器疾患の原因になることは、医師らの間では以前より知られていましたが、そのメカニズムはこれまで解明されていませんでした。
その関連性を明らかにするため、研究チームは、集中治療室(ICU)で働いている専門医学実習生29人を詳しく調べました。彼らの職場環境は、ペースが速く、生死に関わる決断に対して重い責任を負わされることを考えると、慢性ストレスにさらされている状態のモデルとみなすことができます。
研究チームは、勤務時間中と非番時に採取した血液サンプルと、ストレスの認識に関するアンケートの結果を比較調査して、ストレスと免疫系との間の関連性を発見しました。特に研究チームは、ストレスが骨髄系幹細胞を活性化し、これによって白血球の過剰生成が誘発されることに気付きました。傷病の予防や治療に不可欠の白血球といえども、自身の宿主の体に害を及ぼす場合があり、隆起(プラーク)の蓄積が原因で動脈壁が肥厚するアテローム性動脈硬化症のような病気の患者には破滅的な結果を招く恐れがあります。
研究チームは次に、ストレスに相当する状況にマウスを置く実験を行いました。その結果、ストレスが原因で生成された過剰な白血球が動脈の内側に蓄積して、プラークの成長を促すことが分かりました。白血球は全体像の一部にすぎず、高コレステロール、高血圧、喫煙、遺伝形質などの要因も、心臓発作や脳卒中のリスクに影響すると同執筆者は付け加えています。
■アテローム性動脈硬化
前述のように、ストレスが血管に及ぼす影響の研究が発表されましたが、そのリスクを高めてしまうのが「アテローム性動脈硬化」です。アテローム動脈硬化は血管内皮細胞「の損傷から
動脈は、内膜、中膜、外膜の3層でできています。内膜の内皮細胞は、血液が固まるのを防いだり血管を拡げたりと、動脈硬化を防ぐさまざまな働きを持っていますが、高血圧や糖尿病などによって血管に負担がかかると、血管の内皮細胞に傷がつき動脈硬化を防ぐ働きが失われます。すると血液中の悪玉コレステロール(LDL)が内膜に入り込み、酸化を受けて酸化LDLに変化します。それを処理するために白血球の一種である単球も内膜へと入り込み、マクロファージに変わります(上図)。マクロファージは酸化LDLを取り込んで、やがて死んでいきます。
この結果、内膜に、LDLに含まれていたコレステロールや脂肪が、お粥のような柔らかい沈着物となってて溜まっていき、内膜はどんどん厚くなります。このようにしてできた血管のコブをプラーク(粥腫)と言い、プラークができた状態を「アテローム(粥状)動脈硬化」と言います。
今回の研究では、ストレスによりこのプラークの発生が進行してしまうことがわかりました。冠動脈内のプラークが破綻すると、その部位に血栓が形成され不安定狭心症や心筋梗塞の発症を引き起こすことが明らかになり、これらの危険な状態を総称して「急性冠症候群」とも呼ばれています。
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プラークのある血管は、血管内皮の損傷が原因でできるので非常に破綻しやすく血栓が形成され血流を阻害、または血管を詰まらせます。
康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、血流改善・血栓形成抑制・血管内皮細胞の改善を促すため、アテローム動脈硬化対策にお奨めできる生薬なのです。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ
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