2014年6月11日水曜日

IBSと月経不順

ストレスが引き金、「IBSと月経不順」解消法

最近、お腹が痛くて便秘や下痢などの症状がある人はいませんか? 通勤時、何度も途中下車してトイレへ駆け込む、お腹がゴロゴロ鳴って便秘が続く、そんな人は「過敏性腸症候群(IBS)」の疑いありです。
 IBSは、胃腸の検査では異常が見られないのに、腹痛を伴う下痢や便秘が慢性的に続く病気です。

 「脳腸相関といって、腸と脳は自律神経で結ばれており、互いに影響を受けやすい。ストレスが強いと自律神経のバランスが乱れ、腸のぜん動運動が活発になり過ぎたり、けいれんを起こしたりして便通異常が起こる」
とは、さくらライフクリニックの松枝啓院長。

 単なる下痢や便秘ではなく、腹痛やゴロゴロするなど腹部の違和感を伴うのがIBSの特徴です。下痢でトイレに駆け込むイメージが強いのですが、女性では、うさぎの糞のようなコロコロ便が出たり、便が出にくくなったりする便秘型が多いのが特徴です。また、下痢と便秘を交互に繰り返す混合型の人もいます。

 生活を改善しても治らなければ、便の形状を改善する薬などで治療することが重要ですが、今のところ、IBS向けの市販薬はありません
 松枝院長は「IBSになると便通異常がストレスになり、さらに症状が悪化する悪循環に陥りやすい。IBSになる人は何でも完璧を目指しがち。症状の改善も、仕事、家庭も〈75点ぐらいでいい〉と思えるようになれば気が楽になり、ストレスの影響を受けにくくなる」と助言しています。

 女性の場合、強い精神的ストレスや過激なダイエットは、月経不順、無月経、月経痛を招きやすく、月経周期も乱します。
 「脳の視床下部は総司令塔として女性ホルモンの分泌を調整しているが、強いストレスを感知すると働かなくなり、卵巣からのホルモンの分泌が止まったり、乱れたりする。また、ストレスがあると痛みも強く感じやすくなる」と、よしの女性診療所の吉野一枝院長は話します。
 これらの症状は、ストレスや生活習慣が乱れたままでは薬を使ってもきちんと治すことはできません。ストレスで影響を受ける自律神経、ホルモンのバランスに対するケアが必要です。

■IBSと月経不順

職場に家庭、子育て、仕事量や人間関係など、日常的に抱えるストレスは、めまい、息苦しさ、下痢や便秘、女性なら月経不順といった体の不調や深刻な病気を引き起こすことが多くあります。

下痢または便秘、過敏性腸症候群

通常、お腹の調子は、下痢か便秘に分かれますが、IBSの場合、どちらかの症状がでます。
「IBSだと分かったら、まずは休日を含めて規則正しい生活を心がけ、自律神経を整えることが大切。また、汗ばむくらいの有酸素運動や半身浴は自律神経をリセットさせ、腸の働きを正常化させる。便通改善には3食、食物繊維をしっかり摂ること」と松枝院長は強調します。

 以下の条件を満たしている人は過敏性腸症候群と診断されます。
●繰り返し起こる腹痛、腹部不快感が、最近3カ月のうち少なくとも1カ月に3回以上ある。
さらに、以下のうち2つ以上当てはまる
●症状は排便によって改善する。
●腹痛や腹部不快感が起きたときに下痢または便秘になる。
●腹痛や腹部不快感が起きたときに排便回数が減ったり増えたりする。
(国際的な診断基準「ローマⅢ」より)
                     

月経異常、月経前症候群(PMS)はストレスで症状が悪化?

更年期年齢(45~55歳ごろ)でもないのに3カ月以上月経がなかったり、24日以内の周期で頻繁に月経があるようなら、明らかに月経異常です。無排卵の可能性もあります。放置すると不妊になったり、血管や骨の老化を早める原因にもなります。

月経の3~10日前にこんな症状が出たらPMSの可能性

以下のような症状が月経の3~10日前から出現し、月経が始まると症状が消えるのがPMSの特徴です。ストレスが強いと痛みや精神的な症状が強く出る傾向があり、中には暴力的になる人もいます。
●腹部のはり ●むくみ ●頭痛 ●便秘 ●肌荒れ ●落ち込み ●感情の制御不能 ●イライラ ●眠い ●異常な食欲・・・・
 これらの症状が月経が始まると治まる。

※出典:「日経ヘルス&プルミエ」

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 過敏性腸症候群(IBS)は、ストレスにより自律神経のバランスが崩れ、胃粘膜血管収縮・胃粘膜損傷→胃腸平滑筋運動の低下→胃液の異常分泌という流れが原因です。また、月経異常やPMSは、女性ホルモンのバランスの乱れが原因。
 女性ホルモンの減少し始める年齢は、女性のストレスが多い年齢と重なり、肉体的にも「ストレス耐性」が低下する時期なのです。ですからこの時期は、自律神経のバランス・女性ホルモン分泌を司る神経伝達物質「セロトニン」の働きをより活性に必要があります。

 康復医学学会が研究を続けている「ラフマ」は、このセロトニンの分泌促進に関するデータを持っています。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

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