難聴は認知症に直結!
最近、テレビの音が聞こえづらくなったなぁと思っている方、実は聴力は認知症に直結することがわかっています。「加齢性難聴は、大体の人がなる。男性も女性も40代~50代でなることが多い。大規模な調査で、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症、糖尿病など生活習慣病がある人は、難聴が早く起こりやすいことが分かった。生活習慣病の放置は、難聴の進行を促すという結果も出ている」(JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長、石井正則氏)
耳は外側から、大きく外耳、中耳、内耳に分かれています。このうち、脳に音を伝える器官、蝸牛(かぎゅう)がある内耳の周りには細い動脈がとぐろを巻いています。生活習慣病になると動脈硬化が起こりやすく、その動脈硬化の影響で蝸牛の中にある細胞に栄養が行き渡らなくなり、結果として細胞の機能が落ちて、高い音から聞こえづらくなっていきます。
蝸牛の中の細胞は毛が生えている有毛細胞で、音が入ってきてこの毛が振動することで脳に音が伝わります。有毛細胞に栄養が届かないと、この毛がどんどんと抜けていきます。それで聞こえづらくなっていくのです。しかもこの毛は、一度抜けたら生えてきません。
この毛が抜けないようにするには、生活習慣病の改善が大事です。血流を良くするには、心地よく汗をかく有酸素運動が決め手になります(但し、ホットヨガのように強制的に汗をかくとよくないという結果も出ています)。あくまでも“心地よく”汗をかく有酸素運動を心がけましょう。
自分はどれくらいの難聴なのかを判断するのに、「指こすりテスト」というチェック法があります。腕を横に伸ばした状態で、乾いた親指、人さし指、中指の3本の指先をこすり合わせます。このカサカサという音は約1000~3000(平均2000)ヘルツで、この音が聞こえなければ、軽度の難聴と考えられます。次に、腕を曲げて耳から、大体50cmぐらいの位置で同じようにこすります。ここで聞こえなければ中等度の難聴の可能性があります。
そして、軽度でも診察を受けることをお勧めします。それは難聴が認知症につながる危険因子の第1位になっているから。
「耳から入る情報が減ると、脳の中で情報伝達のために作られる“シナプス”という構造も減少し、これが認知症の発症に影響することが明らかになっており、国際アルツハイマー病会議でも報告されている。聞こえづらいと人と会話をするのも億劫になり、外出する機会も減る。孤独は認知症につながる。聞こえづらくなったら補聴器を使ってください」(石井氏)
補聴器は抵抗がある、という方も多いかもしれません。
「G7(先進7カ国)の中で、日本は補聴器の装用率が桁違いに低い。年寄りに見える、恥ずかしい、などと考える方が多いようだ。補聴器を使うと認知症になりにくいというデータも出ている。補聴器は安くはないが、補助を出している自治体もあるし、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定の補聴器相談医を受診して作れば、医療費控除の対象にもなる」(同氏)
(出典:https://mainichi.jp/)
■難聴と血流
難聴には血流が大きく関係しており、血流障害や動脈硬化などが原因となる場合があります。難聴と血流の関係について、次のようなことが知られています。
●動脈硬化が進行すると、蝸牛神経を養っている毛細血管の血流が途絶え、難聴が進行する。●内耳血管で血栓や出血、麻痺などが起こり、内耳の血流が妨げられると突発性難聴が起こることがある。
●疲れやストレスで自律神経のバランスが崩れ、血流が悪くなることで突発性難聴を発症しやすくなる。
●内耳や神経の老化、血管の年齢的変化などにより、50歳位から難聴をきたす加齢性難聴(老人性難聴)になることがある。
難聴の治療では、血流改善薬と共にビタミンB12が投与されることもあります。ビタミンB12には、難聴を引き起こす傷ついた末梢神経を修復させる働きがあると言われています。
また、内耳の血流を良くするには、以下のような方法もあります。
◆耳の後ろにあるツボ(完骨)の辺りにホットタオルを当てる ◆寒くなる時期は日頃から耳を冷やさないようにして、イヤーマフや帽子などで防寒対策を心がける ◆耳のマッサージを行う ◆亜鉛を多く含む食材や、葉酸を含む食材を積極的に摂る
脳の血流と認知症の関係
難聴は認知症の発症リスクを増大すると言われており、それにも脳の血流が大きく関わっています。認知症と脳の血流には次のような関係があります。
慢性的な血流低下⇒認知機能障害のリスクUP :脳の血流が低下すると、脳に十分な酸素や栄養が行き届かなくなり、認知機能障害の発症や病態の悪化につながる。
脳の血管の障害⇒認知症が発症 :脳の血管が詰まる、破れる、収縮することで脳への血流が制限され、認知機能が低下。この状態が長期間続くと、認知症が発症する。
アルツハイマー病の初期に代謝・血流が低下する :アルツハイマー病の初期には、大脳皮質連合野の代謝や血流が低下する。
脳血管が詰まる、破れる、収縮することで脳への血流が制限され、認知機能も低下します。脳血管障害(脳卒中)によって脳の血管が詰まったり、出血したりすることで起こる認知症を「血管性認知症」といいます。認知症全体の約2割を占めており、高血圧や糖尿病、不整脈、高脂血症などの生活習慣に起因するものが大半です。
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いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン