2025年3月26日水曜日

難聴と認知症

 難聴は認知症に直結!

 最近、テレビの音が聞こえづらくなったなぁと思っている方、実は聴力は認知症に直結することがわかっています。「加齢性難聴は、大体の人がなる。男性も女性も40代~50代でなることが多い。大規模な調査で、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症、糖尿病など生活習慣病がある人は、難聴が早く起こりやすいことが分かった。生活習慣病の放置は、難聴の進行を促すという結果も出ている」(JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長、石井正則氏)

 耳は外側から、大きく外耳、中耳、内耳に分かれています。このうち、脳に音を伝える器官、蝸牛(かぎゅう)がある内耳の周りには細い動脈がとぐろを巻いています。生活習慣病になると動脈硬化が起こりやすく、その動脈硬化の影響で蝸牛の中にある細胞に栄養が行き渡らなくなり、結果として細胞の機能が落ちて、高い音から聞こえづらくなっていきます。

 蝸牛の中の細胞は毛が生えている有毛細胞で、音が入ってきてこの毛が振動することで脳に音が伝わります。有毛細胞に栄養が届かないと、この毛がどんどんと抜けていきます。それで聞こえづらくなっていくのです。しかもこの毛は、一度抜けたら生えてきません。

 この毛が抜けないようにするには、生活習慣病の改善が大事です。血流を良くするには、心地よく汗をかく有酸素運動が決め手になります(但し、ホットヨガのように強制的に汗をかくとよくないという結果も出ています)。あくまでも“心地よく”汗をかく有酸素運動を心がけましょう。

 自分はどれくらいの難聴なのかを判断するのに、「指こすりテスト」というチェック法があります。腕を横に伸ばした状態で、乾いた親指、人さし指、中指の3本の指先をこすり合わせます。このカサカサという音は約1000~3000(平均2000)ヘルツで、この音が聞こえなければ、軽度の難聴と考えられます。次に、腕を曲げて耳から、大体50cmぐらいの位置で同じようにこすります。ここで聞こえなければ中等度の難聴の可能性があります。

 そして、軽度でも診察を受けることをお勧めします。それは難聴が認知症につながる危険因子の第1位になっているから。

「耳から入る情報が減ると、脳の中で情報伝達のために作られる“シナプス”という構造も減少し、これが認知症の発症に影響することが明らかになっており、国際アルツハイマー病会議でも報告されている。聞こえづらいと人と会話をするのも億劫になり、外出する機会も減る。孤独は認知症につながる。聞こえづらくなったら補聴器を使ってください」(石井氏)

 補聴器は抵抗がある、という方も多いかもしれません。

「G7(先進7カ国)の中で、日本は補聴器の装用率が桁違いに低い。年寄りに見える、恥ずかしい、などと考える方が多いようだ。補聴器を使うと認知症になりにくいというデータも出ている。補聴器は安くはないが、補助を出している自治体もあるし、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定の補聴器相談医を受診して作れば、医療費控除の対象にもなる」(同氏)

(出典:https://mainichi.jp/)


■難聴と血流

 難聴には血流が大きく関係しており、血流障害や動脈硬化などが原因となる場合があります。難聴と血流の関係について、次のようなことが知られています。

●動脈硬化が進行すると、蝸牛神経を養っている毛細血管の血流が途絶え、難聴が進行する。

●内耳血管で血栓や出血、麻痺などが起こり、内耳の血流が妨げられると突発性難聴が起こることがある。

●疲れやストレスで自律神経のバランスが崩れ、血流が悪くなることで突発性難聴を発症しやすくなる。

●内耳や神経の老化、血管の年齢的変化などにより、50歳位から難聴をきたす加齢性難聴(老人性難聴)になることがある。

 難聴の治療では、血流改善薬と共にビタミンB12が投与されることもあります。ビタミンB12には、難聴を引き起こす傷ついた末梢神経を修復させる働きがあると言われています。

 また、内耳の血流を良くするには、以下のような方法もあります。

◆耳の後ろにあるツボ(完骨)の辺りにホットタオルを当てる ◆寒くなる時期は日頃から耳を冷やさないようにして、イヤーマフや帽子などで防寒対策を心がける ◆耳のマッサージを行う ◆亜鉛を多く含む食材や、葉酸を含む食材を積極的に摂る

脳の血流と認知症の関係

 難聴は認知症の発症リスクを増大すると言われており、それにも脳の血流が大きく関わっています。認知症と脳の血流には次のような関係があります。

 慢性的な血流低下⇒認知機能障害のリスクUP :脳の血流が低下すると、脳に十分な酸素や栄養が行き届かなくなり、認知機能障害の発症や病態の悪化につながる。

 脳の血管の障害⇒認知症が発症 :脳の血管が詰まる、破れる、収縮することで脳への血流が制限され、認知機能が低下。この状態が長期間続くと、認知症が発症する。

 アルツハイマー病の初期に代謝・血流が低下する :アルツハイマー病の初期には、大脳皮質連合野の代謝や血流が低下する。

 脳血管が詰まる、破れる、収縮することで脳への血流が制限され、認知機能も低下します。脳血管障害(脳卒中)によって脳の血管が詰まったり、出血したりすることで起こる認知症を「血管性認知症」といいます。認知症全体の約2割を占めており、高血圧や糖尿病、不整脈、高脂血症などの生活習慣に起因するものが大半です。

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 脳の血流や脳の血管の機能維持・改善に期待できるのが「HM-3000(特系霊芝)」です。HM-3000の連続使用により、認知症患者の症状が改善したという多くの実証例があります。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2025年3月19日水曜日

自律神経とセロトニン

 自律神経の乱れで起こる体の変化

 自律神経が乱れると、体にはどのような変化が起きるのでしょうか。自律神経の研究で知られる順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏によると「まず、呼吸が浅くなって血流が悪くなる。すると、酸素や栄養が体の隅々まで行き渡りにくくなるため、首や肩のこり、腰痛、冷え、頭痛、疲れが抜けない、だるいなど、様々な不調が生じてくる」とのこと。

 脳にも酸素や栄養が運ばれにくくなるので、冷静な判断ができなくなったり集中力を欠いたり、感情のコントロールが利かなくなったりします。その結果、仕事のパフォーマンスが落ちて、ミスが増えるようにもなります。そうなると、 事が思うようにはかどらない  ⇒ イライラ  ⇒  時間がなくなって焦りが生じる  ⇒  自律神経はいっそう乱れる ‥‥

「また、イライラや焦りから余計なことを言ってしまうリスクも高まる。つい口走ってしまって『言わなければよかった』と落ち込むと、自律神経はさらにいっそう乱れることに。まさに"悪い流れ"に乗ってしまった状態で、やっかいなことに、一度ハマるとなかなか抜け出せない」(小林氏)

 通常、心身の調子が悪ければペースを落としたり、ゆっくり休もうと思うものですが、自律神経が乱れていると、交感神経が優位になったままで副交感神経が十分に上がらず、リラックスして休むことができません。その結果、睡眠の質が悪くなって、翌日も"悪い流れ"を引きずってしまうのです。

 小林氏は「人の体は『流れに乗る』のは得意だが、『流れを変える』のはあまり得意ではない」と言います。

 では、悪い流れを断ち切るにはどうすればいいのでしょうか。

「今、私たちが意識すべきは"戻す"ではなく『新たに始める』ことで新しい生活をつくっていく、という考え方にシフトすべき。新しい生活をつくるには、今までやったことがないことを始める必要がある。なぜなら、心身の調子が下がっている状態だと、今までと同じようなことをしてもインパクトに欠けて、自律神経をリセットできないからだ」(小林氏)

 サッカーや野球でも、悪い流れを断ち切るのは目が覚めるようなファインプレーです。人生も同じで、流れを変えるには、今までやらなかったことをやる必要があります。「例えば、不規則な生活をしている人なら、夜は10時に寝て朝は5時に起きる。運動不足の人なら、通勤時には1駅前で降りて歩くようにしたり、会社内の移動はエレベーターを使わずに階段を使ったりする。食生活に気を使ってこなかったのなら、朝起きたら白湯を一杯飲む、とにかくよく噛む、ということでもいい」(小林氏)

(出典:https://gooday.nikkei.co.jp/)


■セロトニンの増加で及ぼす効果

「セロトニン」は、ストレスに対して効能のある脳内物質です。セロトニンの分泌を促すことによりメンタル不調の予防が期待できます。脳内セロトニンを生成する能力は、男性は女性に比べて約52%高く、セロトニンの分泌は女性ホルモンとも連動しています。

日光とセロトニン

 日光を浴びると、私たちの脳内では神経伝達物質セロトニンが分泌されます。セロトニンは、精神の安定や安心感や平常心、頭の回転を良くして直観力を上げるなど、脳を活発に働かせるカギとなる脳内物質です。特にストレスに対して効能があり、精神安定剤とよく似た分子構造をしています。日光を浴びるタイミングとしては、起床直後から30分までが重要です。一日15分~30分ほど日光浴することを意識しましょう。

セロトニンの分泌を促すには

 セロトニンは日光浴のほか、様々な方法で分泌を促進できます。その一つが、リズミカルな運動。基本的なリズム運動には、歩行運動、食事の咀嚼、意識的な呼吸などがあります。一定のリズム運動は、セロトニン神経を刺激して覚醒状態を高める効果があります。また、人との触れ合い(グルーミング)も効果的です。

食事もセロトニンの分泌に大きく影響します。その栄養素はトリプトファン(必須アミノ酸の一種)です。体内では生成できないので食事から摂る必要があります。トリプトファンを含む食品としては、魚類、乳製品、大豆製品、ナッツ類やバナナなど。また、ビタミンB6、マグネシウム、ナイアシンを含む食品もセロトニン生成に関わります。ただし、心身の健康には、これらの栄養素だけに偏ることなくバランスのよい食事が基本となります。

 実はセロトニンの大部分は消化管に存在しています。腸は「第2の脳」とも言われ、精神状態と大きな関係があるのです。腸の働きは自律神経によってコントロールされており、ストレスの多い現代社会では、自律神経の働きが乱れやすくなっています。腸管免疫は体で最大の免疫器官で、体内のセロトニンの90%が消化管にあります。

 また、睡眠もセロトニンに大きく影響します。脳は、複雑で高度な活動を行う器官ですので、定期的にしっかりと休むことが重要です。寝不足が続くと、些細なことでイライラしたり、気分が晴れなかったりするように、脳の機能も低下してしまうのです。

 日中にセロトニンを作られず不足すると、夜に分泌量が増える睡眠ホルモンのメラトニンも減少するため、睡眠障害や、睡眠の質の低下などの弊害が出てきます。

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 康復医学学会のお勧めする「ラフマ葉エキス」には、脳内セロトニンを増やしセロトニン神経の通過性を安定させるエビデンスがあります。したがって、自律神経のバランスを調整・活性化に影響すると考えられています。睡眠の改善や精神疲労の改善に役立ちます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2025年3月12日水曜日

インスリン様成長因子

 高身長は“がん”のリスクが高い

 中国・復旦大学付属上海市第5人民病院の研究調査によると、身長が高い人は、がんになるリスクが高いといいます(『Cancer Epidemiology誌』2024年10月号に掲載)。中国人の特定集団を一定期間にわたり追跡調査した結果、身長の高い人は、がん全体、肺がん、食道がん、乳がん、子宮頚がんのリスクが有意に関連していました。さらに、中国、日本、韓国のデータを用いて解析した結果、東アジア人は、高身長が、肺がんおよび胃がんのリスク因子となる可能性があるそうです。研究チームは「身長とがんのリスクとの関連性は多くの研究で示されているが、こうした研究の大半は西洋人を対象としている。本研究では東アジア人におけるこの関連性を評価することを目的とした」としています。

 身長と病気との関係については、日本の「国立がん研究センター」も調査結果を発表しています(2018)。調査結果によると、身長が高い成人は男女ともに脳血管疾患で死亡するリスクは低いが、身長の高い男性はがんの死亡リスクが高くなっています。この研究は40~69歳の男女10万7794人を対象とし、長期間(平均約19年)追跡調査したもの。身長は自己申告で、身長別に4群に分け、全死因、がん、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患などを調べています。その結果、男性の低身長(160cm未満)と、高身長(168cm以上)との間には差があり、脳血管疾患の死亡リスクは高身長の方が17%低くなりました。また、呼吸器疾患死亡リスクも16%低かった一方、全がん死亡率は低身長の人に比べて、高身長の方が17%高くなっています。女性の場合は、脳血管疾患死亡リスクで差が出ました。高身長の女性(156cm以上)は、低身長(149cm未満)より脳血管疾患の死亡リスクが16%低くなっています。

 すでに欧米などの研究では、高身長ほどがんによる死亡リスクが高く、循環器疾患(心疾患や脳血管疾患)による死亡リスクが低いことが報告されています。

 では、なぜ高身長だとがんのリスクが高くなり、循環器疾患のリスクが低くなるのか。

「“高身長の人はがんリスクが高い”というのは欧米では一致した意見になっている。がんリスクが高まるメカニズムは、まだ明らかにされていない。ただ、高身長の人ほど発がんに関連する『インスリン様成長因子(IGF)』のレベルが高いことが関係している可能性は考えられる。IGFレベルが高いと細胞分裂が促され体も大きくなるが、がん細胞も増殖してしまう。もっとも、がんになるのはいくつも要因があり、高身長が及ぼす影響は微々たるものだろう。一方、高身長の人の循環器疾患のリスクが低くなるというのは、高身長の人のリスクが低いのではなく、低身長の人のリスクが高い、ということかも知れない。一般的に低身長の人は、幼少期に低栄養だった可能性があり、血管がもろく、循環器疾患のリスクが高くなるとも考えられる」(医療ガバナンス研究所理事長、内科医・上昌広氏)

 身長と病気との関係について研究が進み、予防や治療に役立つことが期待されます。

(出典:https://www.nikkan-gendai.com/)


■インスリン様成長因子(IGF)とは

「インスリン様成長因子(IGF)」とは、インスリンに非常に似た構造を持つペプタイドホルモン(増殖因子)で、細胞の成長や分化、生存、代謝の調節など様々な役割を担っており、成長ホルモンにより肝臓や他の組織(骨格筋など)で産生されます。

 成長ホルモン(GH)の作用の多くはIGF-1を介したものです。ただ、脂肪を積極的に代謝する作用や、抗インスリン作用による耐糖能低下などは、成長ホルモンによる直接の作用であり、IGF-1にはありません。一方、IGF-1はインスリンと類似した作用を持っています。

 インスリンは細胞膜にあるインスリン受容体に結合し、IGF-1は1型IGF受容体に結合して、細胞内にシグナルを伝達します。糖尿病の患者ではこの2種類の受容体がハイブリッドを形成して、インスリン抵抗性の一つの原因になりますが、IGF-1はこのハイブリッド受容体とも強く結合し、その作用を発揮できる優れた点を持っています。

 以前はIGF-1とインスリンの比較をした文献が多く見られ、それらをたんぱく代謝、糖運搬、グリコーゲンやトリグリセリド合成などの面から比較検討していましたが、近年では、IGF-1の持つ筋合成、筋分化、加齢、筋損傷、筋疾患に対する作用に注目した文献も増えてきました。

 IGFの主な役割は次のとおりです。

◆新しい細胞の生成や損傷した細胞の再生を促進する。

◆代謝の調節や老化の抑制を行う。

◆肌のハリや潤いを保つために必要なヒアルロン酸の生成に関わる。

◆皮膚の構造と機能の維持に重要な役割を担う。

◆生活習慣病の予防や認知機能の改善、抗うつ効果、育毛効果などがある。

 IGFは成長ホルモン(GH)によって肝臓や骨格筋などの組織で産生されます。GHの作用の多くはIGF-1を介して行われます。

 インスリンとIGFは似た構造ですが、それぞれ異なる受容体に結合しています。インスリンは血糖値を下げる作用を持つたんぱく質です。

 インスリン様成長因子(IGF)とインスリンは、構造が似ていますが、作用や分泌のタイミング、結合する受容体などが異なります(右表)

 IGFは、成長ホルモンによって肝臓や骨格筋などの組織で産生されます。また、インスリンは糖や脂質などの物質代謝を調節する役割を担っています。


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愛・感謝 村雨カレン

2025年3月5日水曜日

ストレスと心血管系

 “騒音”は心臓に悪影響を及ぼす?

「騒音」は心臓にとって大敵になる──。そんな新たな研究が、2024年8月、欧州心臓病学会年次総会で発表されました。

 ドイツのブレーメン心臓血管研究所に急性心筋梗塞で入院した50歳以下の患者430人の居住地の騒音レベルを調べたところ、同地域の一般住民よりも高レベルの騒音に暴露していることがわかったそうです。若年で心血管疾患リスクが低い人でも、騒音の悪影響によって急性心筋梗塞のリスクがアップした可能性が示されたのです。

 またフランスの別の研究では、急性心筋梗塞で入院して28日以上生存していた患者864人を追跡調査。入院から1年後の時点で19%の患者に主要心血管イベント(心臓突然死、心筋梗塞の再発、狭心症など)が発生していて、夜間の騒音レベルが10dB(デシベル)増加するごとにリスクが25%増加することが明らかになったといいます。

 騒音と心臓疾患との関係は数多くの研究が行われています。マサチューセッツ総合病院の研究では、幹線道路沿いや空港周辺などの騒音レベルが高い環境に長期で暴露され続けた人は、騒音レベルが低かった人に比べて心血管疾患の発症リスクが3倍以上でした。健康な成人男女499人を対象に脳と全身の動脈のPET/CT画像を撮影、米国運輸省の騒音データに照らし合わせて騒音レベルを評価。騒音レベルが高い環境に住む人は情緒管理機能中枢である脳の扁桃体の活動レベルが高く、動脈の炎症レベルも高いことがわかったのです。

 他にも、115dB以上の環境で20年以上耳栓なしで生活した場合、心筋梗塞が最大で1.6倍に増えると報告されていますし、WHO(世界保健機関)も1日平均65~70dBの騒音は心臓疾患を増加させるとしています。

 騒音が心臓疾患リスクを高める原因については、「ストレス」と「ホルモン」の関与が考えられています。騒音は、脳のストレス検知部位である扁桃体の活動を活発にさせます。扁桃体は、外からの刺激に反応して自分にとって有益=快なのか、害悪=不快なのかを判断する役割があり、害悪の場合は活性化し、副腎髄質からアドレナリンやノルアドレナリンなどのカテコールアミン、皮質からはストレスホルモンのコルチゾンを分泌させるのです。これらは心拍数を増加させ、血流を増して血管を収縮させるため血圧が上昇します。それだけ、心臓や血管の負担が増大することになります。さらに、ストレスによって炎症細胞が放出され、動脈硬化性のマクロファージが炎症反応を増強するため、プラークができたり、動脈瘤を形成したりすることなどもわかっています。騒音が不快な音の刺激として扁桃体を過剰に活動させることが、心血管疾患リスクをアップさせるのです。

 もちろん、騒音によって生じる睡眠不足や活動量の低下、難聴なども心臓に悪影響を与え、心臓疾患リスクを高めますから、騒音は考えている以上に心臓にとって大敵といえます。

(出典:https://www.nikkan-gendai.com/)


■ストレスによる心血管系への影響

 ストレスによる生体反応を見てみましょう。ストレスの刺激(物理的或は心理的)を受けると、生体反応が起こり、主に精神神経系・心臓血管系・内分泌代謝系・筋肉運動系・消化器系・生殖系など、自覚症状や疾病があらわれるのがわかっています。

 ストレスが心臓に与える影響は次のとおりです。

交感神経の働きが高まり、脈が速くなり血圧が上昇する 

血管が収縮するため、心臓と血管に大きな負荷がかかる 

神経伝達物質が増え、血栓ができやすくなる 

血液の粘りが強くなり、冠動脈の硬化や閉塞が起こる 

心臓の筋肉が収縮しにくくなり、正常に血液を送り出せなくなる(たこつぼ心筋症)

 ストレスによる心臓の違和感は、ズキズキ・チクチクといった痛みで、長時間持続することがあります。また、強い不安感や不眠などの精神的な症状を伴うこともあります。

【ストレスが心臓血管系に及ぼす影響】

ストレス ストレスホルモンCRH(コルチコトロピン放出ホルモン)ノルアドレナリン・アドレナリン 交感神経興奮 細動脈収縮 血圧・心拍数 心臓負担 

【関連する疾患と症状】

高血圧、狭心症、不整脈、神経性狭心症、血圧不安定など。 

ノルアドレナリン・アドレナリンが血小板凝集を促進

 ストレスは血圧や血糖値を上げ、消化器系の働きを抑制し、血清コレステロール値を急上昇させたりします。そして、ノルアドレナリン・アドレナリンは、血小板凝集を促進させ、正常な血液の流れを妨げ、血栓症を起こします。血栓ができると、動脈硬化症で狭窄した動脈に重い閉塞を招きかねません。

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対策ポイント:神経伝達物質のバランスと微小循環の血流改善

 ストレス状態が続くとストレスホルモンが放出されセロトニン放出が抑制され、アドレナリをはじめとする神経伝達物質のバランスを崩します。そして、微小循環の血流を低下させ、血小板凝集の促進~血栓~伴う疾病が表れることが考えられます。

 康復医学学会が長年研究を続けている「活性ラフマ」は、脳内のセロトニンを活性させます。脳内セロトニンの増加、セロトニンの神経通過性の改善により、ノルアドレナリン及びアドレナリンの働きを安定化させます。また、「HM-3000(特系霊芝)」は微小循環の血流改善に働くため、ストレスによる脳・心臓血管系対策に期待が持てます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2025年2月26日水曜日

低血圧と認知症

 降圧薬減らして認知機能低下が抑制

 高齢者への降圧薬投与は珍しくありませんが、同薬の認知機能に及ぼす影響について一貫した見解は得られていません。米・カリフォルニア大学の研究者らは、高齢者1万2,644例を対象に降圧薬の減薬と認知機能低下の関連を検討する標的試験模倣研究を実施。その結果、「降圧薬の減薬による認知機能低下リスクの抑制が示唆された」と『JAMA Intern Med(9月23日オンライン版)』に報告しました。

 対象は、2006~19年に米軍退役者向け介護施設(CLC)での生活歴が12週間以上、降圧薬の継続期間が4週間以上で65歳以上の高齢者1万2,644例(平均年齢77.7±8.3歳、男性97.4%、白人73.1%、黒人17.5%)。CLC入所時に血圧160/90mmHg超、心不全の既往、降圧薬不使用が確認された例は除外。

 降圧薬の定義を9種の薬剤(β遮断薬、カルシウム拮抗薬、ACE阻害薬、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬、ループ利尿薬、サイアザイド系利尿薬、α遮断薬、血管拡張薬、カリウム保持性利尿薬)とし、減薬の定義を〔①前週と比べ使用薬数の減少または30%の用量減が認められ、②使用薬数または用量が低下した状態を2週以上維持した状態〕とした上で、対象を減薬群(1,290例)と継続群(1万1,354例)に分け、2年間またはCLC退所/死亡まで追跡しました。

 主要評価項目は、認知機能スケール(正常1点、軽度2点、中等度3点、重度4点)に基づき患者本人または介護職員から報告された12週時の認知機能低下とし、性、年齢、患者背景(体重、血圧、投薬量、既往歴など)を加味した解析で算出しました。

 追跡期間の中央値は減薬群が23週(範囲9~65週)、継続群が21週(同5~77週)で、ベースライン時の認知機能に両群で差はありませんでした。

 12週時の認知機能低下リスクは、継続群に比べ減薬群で有意な低減が認められ、認知症集団ではリスクの低減幅がより大きかったことがわかりました。

 研究者は研究の限界として、〔①大部分が白人男性である、②心不全患者を除外している、③認知症の種別を考慮していない〕ことを挙げた上で、「降圧薬の減薬による認知機能低下リスクの抑制が示唆された。特に認知症例において抑制効果が大きいと考えられる」と結論づけています。

(出典:https://medical-tribune.co.jp/)

※日本においても、東海大学名誉教授で大櫛医学情報研究所所長の大櫛陽一氏が、その著書『高血圧の9割は正常です』(ダイレクト出版刊)や『長生きしたければ高血圧のウソに気づきなさい』(ベストセラーズ刊)などで、脳梗塞や認知症と降圧薬の危険な関係を明らかにしています。


■低血圧と認知症の関係

 血圧というと高血圧ばかりに注意が向けられますが、健診における低血圧の基準値はありません。日本高血圧学会の基準でも、上120未満、下80未満であれば、どれだけ低くても「正常血圧」と判定されてしまいます。「診察室血圧」は病院で計る血圧、「家庭血圧」は家で計る血圧です。大抵の人は病院では少し緊張するため、上の血圧が10~20、人によっては30以上も高くなります。そのため最近は、家庭血圧の方が重視されているようです。

日本では「低血圧」は病気ではない?

 日本高血圧学会が決めた血圧の基準値の中にも「低血圧」という言葉は一切出てきません。また「高血圧学会」は存在しますが、「低血圧学会」はありません。つまり日本では、低血圧は病気として扱われていないということです。ただし世界保健機関(WHO)の定義があり、“上100以下、下60以下の状態が継続している”ものを低血圧としています。日本でもこれに準じて診断している医師が大勢いるので、健診の最後の「内科診察(医師による診察)」で「低血圧」と判断され、その旨が健診結果に記載されることがあります。

 低血圧の主な症状は、めまい、立ちくらみ、朝起きられない、など。命に係わることはなく、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞などのリスクが低いこともあって、「低血圧は治療の必要がない」とする医師が少なくありません。食事や生活習慣の改善指導を行う程度です。

 低血圧に悩む人の数はよく分かっていませんが、人口の約1~2%(125万~250万人)といわれます。また男性よりも女性のほうが多く、男女比は1:2とされています。     

血圧と認知症の意外な関係

 そんな低血圧と認知症の発症との関係を示唆する研究が、最近増えてきています。中年期では高血圧が認知症のリスク因子とされており、血圧を下げることが、将来の認知症の予防になると考えられています。ところが老年期になると、むしろ低血圧が認知症のリスクを高めるらしい、ということが分かり始めてきたのです。

 低血圧の人は、血液が全身に十分に回りにくく、特に脳は体の最上部にあるため、血液不足になりやすいのです。しかも高齢になると、ほとんどの人が動脈硬化になります。血管が硬くなるため、血圧を上げなければ、ますます血流量が減ってしまいます。つまり低血圧が続くと、血の巡りが悪くなって、脳細胞が酸素不足や栄養不足になるリスクが増してしまうのです。それが認知症の引き金になると考えられています。実際、高血圧の高齢者への降圧剤の処方で、血圧が下がり過ぎ、かえって認知能力が低下した、という話をよく耳にします。

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 康復医学学会の主要研究生薬である「HM-3000(特系霊芝)」には、恒常性の保持・調整作用「温寒」の性質に対する双方向性作用生理機能(呼吸や排泄、血液の循環、生殖、汗をかくことなど、生命活動に関連する基本的な機能)の正常化作用などが認められており、それらの作用が高血圧を改善するとともに、低血圧をも正常に戻す働きを持っていると言われています。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン


2025年2月19日水曜日

膵臓がんと糖尿病

 膵臓がんと糖尿病の関係

 メディアで語られる膵臓がんのイメージは、「非常に怖いがん」であるということ。実際、膵臓がんの5年生存率は8.5%と、数あるがんのなかでもダントツで低いのです。「膵臓がんが見つかって、あっという間に亡くなってしまった」という話もよく聞きます。

 膵臓は血液中の糖を調整するインスリンを分泌するため、糖尿病と膵臓がんは密接な関係があります。50歳以上になって急に糖尿病になった人は要注意です。糖尿病が発症してから2年以内に膵臓がんが発見されることが多く、特に発症して1年未満の人が膵臓がんになるリスクは、糖尿病でない人と比べて5.4倍と非常に高くなっています。

 膵臓がんの早期発見で大きな実績を上げている、JA尾道総合病院副院長の花田敬士氏によると「治療中の糖尿病が急に悪化した人に、膵臓がんが発見されることも少なくない。糖尿病を長くコントロールしてきたのに急に数値が悪化した場合は、膵臓がんを疑う必要があり、私も臨床の現場でときどき遭遇する」とのことです。

 膵臓がんだけでなく、慢性膵炎などの膵臓の病気でも糖尿病が悪化することがあります。普段の生活習慣が原因である糖尿病と、膵臓の病気が原因となった糖尿病とでは、治療方法が異なるので、きちんと検査して原因を突き止めることが大切です。

 喫煙や肥満も膵臓がんの危険因子で、喫煙者の膵臓がんのリスクは約1.8倍です。禁煙でリスクは低下しますが、非喫煙者と同レベルまで下がるには約20年かかると言われます。

 肥満の程度を表すBMI(体格指数)が、海外で30以上、日本で25以上になると「肥満」と定義されます。海外では肥満による膵臓がんのリスクは1.3~1.4倍です。日本の場合、肥満男性の膵臓がんリスクは1.7倍で、特に、20代の肥満男性は3.5倍になるので要注意。

 不規則な食事や運動不足は肥満の原因となるので注意が必要です。また、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病があると、やはり肥満につながる可能性が高まります。肥満を解消することは、膵臓の病気のリスクを下げ、膵臓を守ることにつながると言えます。

 膵臓がんをはじめ、膵臓の病気はどれも初期の状態では自覚症状がほとんどありません。それが病気を早く発見することを難しくしていますが、だからこそ、膵臓の病気の「危険因子(リスク)」を知っておくことが重要になります。

「膵臓の病気は、生活習慣と関わりが深いという特徴がある。お酒が好きで量を飲む人や、脂っこい食べ物が好きな人は、膵炎のリスクが高くなる。また、糖尿病などの生活習慣病があると、膵臓がんのリスクが高まる。そのため、膵臓を守るためには、生活習慣の見直しがその第一歩になるといえる」(花田氏)

(出典:https://gooday.nikkei.co.jp/)


■膵臓がんの予防と霊芝

 膵臓がんはよく“難治がん”といわれます。膵臓は深いところ(胃の裏)にあり、臓器や血管に囲まれているため、腫瘍の発見や診断のための細胞採取が困難とされています。周辺にある動脈に膵臓がんが拡がると、がんの大きさが小さくても手術が行えないことが多々あります。これが、膵臓がん全体の7割は手術で治すことができないこと、がんによる臓器別の死亡数で第4位と不良であることの理由です。

膵臓がんの予防

 膵臓がんの危険因子として、膵炎、胆石症、糖尿病があります。膵臓の炎症を繰り返しおこしていると、がん化しやすくなります。また、がんが存在していて、炎症を繰り返す場合もあります。慢性膵炎や急性膵炎もともに膵臓がんの発症と関係があります。糖尿病を患っている方も発生率が高いといわれています。

 生活習慣については、危険因子として、喫煙、肉食傾向、肥満が膵臓がんの発生する確率を高くするといわれています。適度な運動をし、肥満を防いで、喫煙や食生活の改善を心がけることでリスクを減らすことが大切です。また、歯周病で膵臓がんのリスクが2.2倍になることも分かってきています。歯の健康にも気を付けましょう。

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がん・糖尿病と霊芝

 康復医学学会の主要研究生薬である「HM-3000(特系霊芝)」は、微小循環の血流を改善し、体内環境の正常化をもたらしますので、抗がん対応としてもお勧めできます。

 膵臓がんをはじめとする各種悪性腫瘍ですが、その進行に伴い栄養状態が悪化し衰弱した状態を称して「悪液質」という言葉が用いられます。多くの研究によって、霊芝はがんで生じた悪液質を改善し、転移・浸潤の可能性を減らすというデータが揃ってきています。

 さらに霊芝には、免疫バランスの保持、生体機能恒常性の維持、酸素供給量の促進、血栓形成の抑制、抗酸化作用、抗がん剤の薬効の向上と副作用抑制等の働きが認められています。

 糖尿病に関しては、霊芝の三大産生物質の一つ「2,3-DPG」(グリセリン2,3-リン酸)に、HbA1c(糖化ヘモグロビン)の生成を阻害する作用があることが確認されています。

 また糖が消費されるのは、細胞内構造物であるミトコンドリア内で大量にエネルギーが産生される時です。ミトコンドリア活性を促す最も重要な栄養素である「コエンザイムQ10(Co-Q10)は、効率的にエネルギーを産生させ、糖の消費量を増やすため、糖尿病に関して有効に働きます。霊芝とCo-Q10との併用が効果的です。


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愛・感謝 村雨カレン

2025年2月12日水曜日

ペニシリンの日(抗生物質)

 風邪は抗生物質は効かない!

 今日、2月12日は「ペニシリンの日」です。ペニシリンは、1928(昭和3)年にイギリスの細菌学者アレクサンダー・フレミング博士によってアオカビから発見された世界初の「抗生物質」です。そして、1941(昭和16)年のこの日、イギリスのオックスフォード大学附属病院が、世界で初めてペニシリンの臨床実験に成功したことを記念して「ペニシリンの日」が制定されました。

「抗生物質」とは、簡潔に言うと「抗菌薬」です。つまり細菌による感染症に対して有効な薬のことを言います。逆に言えば、細菌以外(ウイルスなど)の原因で引き起こされた病気には効果はありません。例えば「風邪」です。風邪はそのほとんどがウイルスによって引き起こされます。ウイルスは細菌ではないので、“抗生物質が風邪に効くことはほぼ無い”と言っていいでしょう。

 しかし「風邪の時にも病院で抗生物質を処方された」という方も多いと思います。実は風邪の時に抗生物質を処方されることは珍しいことではありませんでした。これには処方する病院側からすると“保険”的な意味合いが強いようです。「万が一細菌性の風邪だったら‥‥」「症状がひどくなって肺炎になったら‥‥」「風邪で抵抗力が落ち他の感染症を併発してしまったら‥‥」等々、このようなことが起きたときのための“言い訳”として抗生物質を処方してしまうのです。※肺炎などの予防効果もほとんどないことが、様々な研究で明らかになっています。

 患者側の意識も関係していて、「抗生物質で病気が早く治る」とか「抗生物質は何にでも効く」といったイメージがあることも問題のひとつです。これは日本に限らず、イギリスでも3割以上の人が「風邪には抗生物質が効く」と思っているそうです。

 ちなみに抗生物質を処方しがちかどうかは、医師の教育環境(出身大学、研修先の病院など)に関係なく、抗生物質を処方する医師は処方してしまうというデータがあります。

 また、抗生物質は、感染症に対し非常に有効な薬ですが、同時に使い方を間違えると大変なことになる薬でもあります。それは抗生物質を使い過ぎると、その抗生物質に対する耐性菌を発生させてしまうからです。

 薬剤耐性菌による感染症は、現代医療においても治療が困難な病気です。現代医療最大の発明とも言われる抗生物質を受け付けない感染症なのですから、それも当然と言えるでしょう。特に、複数の抗菌薬に耐性をもつ多剤耐性菌の場合、治療は非常に困難を極めます。普段から抗生物質の使用が過ぎると、いざ命にかかわるような感染症にかかった時、抗生物質が効かないという可能性が十分に有り得るのです。

 抗生物質の乱用には様々な弊害があります。抗生物質を飲んでも風邪が早く治るわけではありません。特に子供たちの将来のためにも、そのことを記憶に留めておきましょう。

(出典:https://hara-kodomo.com/)


■抗生物質と免疫

(毎日新聞記事)
 抗生物質(抗菌薬)は、免疫力に影響を与える場合があります。抗生物質は、体内に侵入した悪い細菌を殺すことで病状を改善しますが、同時に体内に存在する善玉菌(良い細菌)も殺してしまいます。善玉菌は免疫の獲得に重要で、それが減ると免疫の獲得に時間がかかる可能性があります。

 また、抗生物質の不適切な服用は、薬剤耐性菌を生み出す原因にもなります。薬剤耐性菌とは、細菌が生き残るために自らの遺伝子を変異させたり、別の細菌やウイルスから薬に抵抗性のある遺伝子をもらったりして、その薬が効かなくなる細菌のことです。風邪の原因はほとんどがウイルスなので、抗生物質による治療は不要です。(※ウイルス感染による風邪でも、細菌感染を合併している場合は抗生物質の投与が必要になります)

抗生物質の副作用

 抗生物質の主な副作用には、発疹、めまい、吐き気、下痢、酵母菌感染症などがあります。また、深刻な副作用としてクロストリジウム・ディフィシル感染症が起こる可能性もあります。そして、抗生物質の使いすぎは、次のような問題を引き起こす可能性があります。

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●薬剤耐性菌が増加する     ●抗生物質が効きにくい体になる

●腸内細菌が壊され下痢になる  ●アレルギーが発症しやすくなる

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 抗生物質は、ウイルスによる風邪やインフルエンザには効果がありません。ウイルス感染による風邪でも、細菌感染を合併している場合は抗生剤の投与が必要になります。

 抗生物質は、適切に使用すれば効果は高く耐性菌も発生しにくいです。処方された分は最後まで飲み切りましょう。

霊芝に見られる双方向の免疫調整機能

 古代中国の時代から、“最高峰の生薬”とされてきた「霊芝」。現代においては、霊芝が免疫に対して“双方向の調整機能”を有していることが科学的に解明されています。つまり、不足の場合は上げ、過度の場合は抑えて身体の恒常性を保つ特性があるのです。

 免疫機能が低下すると、細菌やウイルスに感染しやすくなるため、霊芝は身体の細胞性免疫と液性免疫を増やすことによって、病原菌から体を守ることができます。

 免疫が過度になると、身体の外部の物に異常に反応しやすくなり「アレルギー反応」を引き起こします(アレルギー性鼻炎、アレルギー性喘息、じんましん、食物アレルギー等)。重篤な場合、自分の体内の組織や細胞に反応し、自己免疫疾患(全身性エリテマトーデス、1型糖尿病等)になる恐れがあります。そんな場合、霊芝は免疫の働きを調整して異常反応を押さえます。


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愛・感謝 村雨カレン