2012年6月29日金曜日

食中毒にご注意を!


猛毒型、O-157!

「食事の調理方法は自己責任が基本」。
 これは全国食肉事業協同組合連合会や全国焼肉協会が、牛レバー生食反対の声に対する言い分です。生食用牛レバーの飲食店での提供は、7月1日から禁止されることが正式に決まりました。現段階では加熱以外で安全性は確保できないと判断し、違反すれば2年以下の懲役か200万円以下の罰金を科すことができるようになります。しかし、今回の規制は牛の生レバーに対しての規制なので、豚の生レバーは対象外ということのようです。牛のレバーと豚のレバー、どこでその差が生まれたのかわかりませんが、O-157が危険だ、ということは誰もが知っています。

千葉大学の野田公俊教授(病原分子制御学)の研究チームは、O-157の中に健康な人でも死に至るほどの重い症状を引き起こす「猛毒型」があることを発見しました。これまで、なぜ人によって症状の重さに差が出るのかは分かっていなかったのですが、その識別方法も開発。今後、治療方法の開発に役立つ可能性があるということです。

 O-157は溶血性尿毒症症候群や脳症など非常に重い症状になる場合があります。その確率は日本では1.4%とされ、これまで、同じ菌なのに症状が大きく違う理由は不明とされ、「患者の体調による」など、様々な説があったそうです。

 体内に細菌が入ると、マクロファージ(細菌を食べる細胞)が殺菌物質の一酸化窒素(NO)を出して攻撃するのですが、今回の研究では、そのNOを破壊する酵素を持った猛毒型のO-157が存在することを発見しました。NOが減少すると、O-157が出す毒素が増えることも確認できたということです。さらに、猛毒型かどうかを遺伝子から識別する方法も考案。1~2時間で判定できるそうです。野田教授は、「O-157に感染したらまず遺伝子を調べ、猛毒型と分かれば、早くから力を入れた治療ができる。重症化を防ぐ治療法の研究も方向性が見えてきた」と述べています。

■大腸菌の感染対策は、口にする前に!

猛毒性が発見されたO-157などは、わずか100個でも感染すると言われ、たいへん強い感染力があると言えます。酸性条件でも比較的強く、口から入った場合でも、胃酸で殺されるということがないそうです。また、低温状態にも強く、家庭の冷蔵庫の中でも生き残る菌と考えられています。しかし、感染経路は口からの感染(経口感染)に限られているため、感染しているものを口にしなければ感染しません。感染経路を絶つには徹底した「野菜や食品の洗浄」がポイントになります。

エビデンスデータ(科学的根拠資料)を持つ『安心村(R)

和漢生薬研究所の『安心村(R)は、日本食品分析センターによる試験で、「カンピロバクター」「サルモネラ菌」等に対する効果に関するデータが出ました。カンピロバクターでは『安心村(R)』の各希釈液で30分後の生菌数が100以下、同じくサルモネラに対しても生菌数10以下というデータの結果です。

 その他、大腸菌、黄色ブドウ球菌、白癬菌、レジオネラ菌、枯草菌、真菌類などのデータがあります。野菜・食品の洗浄、除菌、葉の表面に付着している農薬の除去、また鮮度保持も簡単(浸しておくだけ)。さらにスピーディー(5分)安価というおまけまで付いています。
『安心村(R)』で、安心・安全な経口感染対策を!


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愛・感謝 五月雨ジョージ


2012年6月28日木曜日

医療被曝のリスク


遅すぎる対応、医療被曝!

近年CT検査などの普及により、医療の検査・治療による被曝が増えています。そのため日本医学放射線学会など12学会・団体は、患者ごとに医療被曝の総線量を把握する仕組み作りに乗り出しました。

 検討を始めたのは、日本医学放射線学会や日本放射線腫瘍学会、日本小児放射線学会など、放射線科医や診療放射線技師らが結成した「医療被ばく研究情報ネットワーク(J-RIME)」です。 CTや、放射性物質を含む薬剤を注射してがんの有無を調べるPETなど、検査による被曝実態を調べ、検査ごとに患者個人の被曝線量を把握する方法や記録する方法、項目も検討するそうです。将来的には、個人がどこで検査、治療を受けても、生涯にどれだけ被曝したのか総線量がわかるような仕組みを目指すとのことです。また、成人用に照射量が設定されているCT機器の小児用の照射量基準を検討するなど、子供を医療被曝の害から守る対応策なども検討します。

 国連科学委員会の推計では、過去20年間で医療被曝の線量がほぼ倍増しているそうです。一因は、平均して1回5~30mSv(ミリシーベルト)と、一般的なX線検査の10倍以上線量が多いCT検査の増加です。とりわけ日本は、CT機器の保有台数が先進国の中でも突出して多い“医療被曝大国”です。放射線医学総合研究所の推計では、治療を除く医療被曝線量は、1人あたり年間3.8mSvと、先進国平均の2倍。これは一般の人の年間被曝量限度の4倍に近い値です。
 英国の研究チームは今月(2012年6月)、10歳以下で頭部CT検査を1回受けると、1万人に1人の割合で白血病や脳腫瘍が増える恐れがあるとの18万人を対象とした調査結果を英国学会誌に発表しました。
 国際原子力機関(IAEA)や世界保健機関(WHO)なども4月末、加盟国に対して、患者個人の医療被曝把握の規則作りを求める声明を出しています。

 J-RIME代表の米倉義晴・放射線医学総合研究所理事長は、「患者が放射線診療の利益を最大限に受けられる仕組みを作りたい」と話しています。そして生涯にわたる医療による総被曝線量を把握して、過剰な被曝をなくすことを目指し、2年以内に提言をまとめ、関係省庁などに実現を働きかけていくそうです。なんだかちょっと遅すぎではないでしょうか? 

 医療被曝については安易な検査を受けないこと、そして徹底した疾病予防が大切です。


■医療被曝のリスク

人体に照射されたX線のうち、臓器や組織で吸収される分を「(臓器)吸収線量」といいます。X線撮影の吸収量は、身体の厚みに応じて変わり胸部X線の場合、左右方向撮影の吸収線量は、前後方向撮影の2~3倍になります。CTの場合、X線を通しにくい頭蓋骨のある頭部は、胸部・腹部に比べ数倍になりますが、頭部には発がんリスクが高い臓器が少ないのでリスクは低いとのことです。逆に肺、乳房(女性)、胃、結腸など、発がんリスクの高い臓器が存在する腹部CTは、当然頭部CTより発がんリスクが高くなります。

年齢が低いほどリスクが上がる!

発がん死亡リスクは、被曝したときの年齢によって変わります。被曝時の年齢が低いほどリスクは高くなります。←左のグラフは、全身に10mSvを浴びた時の発がん死亡リスクです。放射線検査を受けなくても、人は一定程度がんにより死亡するので、グラフは、被曝による発がん死亡の上乗せ分を示したものです。この他にも胃がん、乳がん、白血病なども上乗せされます。

医療被曝を避けるためには徹底予防

安易にCTを受けないためにも日頃の予防策が大切です。その予防策としては、霊芝の血流対策が期待できます。また、霊芝に関しては過去の利用者の声に「抗がん剤と併用したが、結果が良かった」「外科的手術後の回復が早かった」「放射線療法や抗がん剤などの副作用軽減に役立った」などがありました。このように、霊芝は発がんリスク対策や病後のQOL対策にも期待が持てます。霊芝と抗がん剤に関しては、『HM真菌エビデンス』(微小循環研究所発行)にデータがあります。
(55ページ:霊芝の研究・抗がん剤の副作用に対する影響)


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2012年6月25日月曜日

熱中症対策には水分とたんぱく質


節電の夏、今から始める熱中症対策!

6月としては8年ぶりに各地に被害をもたらし、日本列島を縦断した台風4号が過ぎた途端、各地で今年一番の猛暑に見舞われました。関東では「高温注意情報」を発表した地域があり、熱中症への警戒が必要となりました。同情報の発表は今夏、全国で初めてということです。
 原発問題が浮上している今年の夏は、節電がいっそう求められますが、そんな中、気をつけたいのが熱中症です。実は、梅雨の今こそ熱中症対策を始めるチャンスなのです。

 発汗を促すなど、暑さに強い体づくりを心がけることを専門家は勧めています。湿度が高いと熱中症になりやすいため、今回のような急な晴れ間には注意が必要です。熱中症は夏の盛りになりやすいと思われがちですが、「梅雨の晴れ間や蒸し暑いときも要注意だ」と国立スポーツ科学センタースポーツ医学研究部・小松裕副主任研究員は言います。湿度が高いと、汗が乾かず、体温が下がりにくくなるのがその理由です。特に急に温度が上がる梅雨の晴れ間や梅雨明け直後は注意が必要です。消防庁によると、梅雨の晴れ間で各地で真夏日になった昨年6月28日、全国で約730人が熱中症で救急搬送されたそうです。
 心がけたいのはこまめな水分補給です。「外出前や就寝前、運動前など、何かをする前にコップ1杯の水を飲むようにする」(小松副主任研究員)ことが大切です。少しずつ水分を取った方が水分の吸収はよくなります。人間は体の水分の2%程度を失ったときに「喉が渇いた」と感じます。渇きを覚えたときにはすでに脱水症状が進んでいるかもしれないのです。

 一方、梅雨は漢方医学では「水毒」「水滞」の季節といわれます。胃や胸、腹などに水がたまり、余分な水分が排せつされないとされています。むくみの傾向がみられ、梅雨明け後に、体のだるさや疲労感が出ます。医師で横浜朱雀漢方医学センターの顧問を務める小菅孝明氏は「梅雨時こそ夏バテの原因がつくられる。こまめな水分補給は必要だが、体が欲する以上にとる必要はない」と説いています。

 そして、意外に見過ごされがちなのが、睡眠の重要性です。睡眠は不足すると疲れがたまり、熱中症にかかりやすくなるといわれます。寝苦しくなる夏に入る前に早寝早起きを習慣づけて、生活のリズムを作っておくのが良いでしょう。習慣づけには脳内ホルモン・セロトニン活性による体内リズムが大切です。

■梅雨の熱中症対策は血流とたんぱく質

気温が高いこの時期、皮膚では毛細血管に流れる血流量を増やして、体表から放散する熱を増やすことが行われています。さらに、体表に汗の分泌を増やし、汗の水分が気化していく際に奪われる気化熱によって体表の温度を下げ、体内からの熱の放出がより効果的に行われるようになっています。

脱水状態→血流低下→熱疲労

暑さや運動などで大量に発汗するような場合には、体内から水分が失われ脱水状態となり、全身を循環する血液量(循環血流)も減少します。皮膚血管の拡張と循環血流量の減少は、血圧の低下を起こし、めまい、頭痛、脱力感などが見られる熱疲労(熱消耗)となります。失神することもあり、熱失神と呼ばれます。悪化するとショック状態となり命に関わる場合もあります。
 適度な水分補給と体温調節を行う皮膚の微小循環の血流を良くしておくことが熱中症対策には必要です。

たんぱく質が血流量を増やす!

たんぱく質をとるとアルブミンが合成されます。アルブミンには水分を保持する働きがあるため、血液中にアルブミンが増えると、水分が引き込まれ、血液量が増えるのです。血液は、汗の材料でもあるため、血液量が増えると、汗をかきやすくなったり、皮膚血流の増加による熱放散をしやすくなったりして、体温が上がりにくい体になるのです。

梅雨のこの時期に始めよう!

人間は体温が上がると、体の表面に血液を多く回して放出する熱量を増やします。「たんぱく質や糖分が血液の量を増やし、体温を調節する機能が改善する」(信州大学・能勢博教授)。能勢教授は高齢者を7人づつ2組に分け、片方はウォーキングだけ、もう一方はウォーキングの後にたんぱく質を含むサプリメントを飲んでもらうという実験を行いました。2カ月後、サプリメントを飲んでいたグループ全員の血液が200ミリリットルほど増えていたそうです。「体質改善には、ある程度の期間が必要なので今すぐに始めてほしい」と語っています。

この時期のたんぱく質補給にお勧めするのは、『薬膳の素』(和漢生薬研究所)などの良質のコラーゲン商品です。


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2012年6月21日木曜日

健康寿命に関して


健康寿命と康復医学

【健康を実現することは、元来、個人の健康観に基づき、一人一人が主体的に取り組む課題であるが、個人による健康の実現には、こうした個人の力と併せて、社会全体としても、個人の主体的な健康づくりを支援していくことが不可欠である。そこで、2010年度を目途とした具体的な目標等を提示すること等により・・・(中略)・・・健康づくりに関する意識の向上及び取組を促そうとするものである】

 これは、2000年(平成12年)に厚生省(当時)により進められた『21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)』の趣旨です。


 そして来年度から、10年間の新たな国民健康づくり運動『第2次健康日本21』が始まります。中心課題となるのは“健康寿命”です。健康寿命とは、介護を受けたり寝たきりになったりせず、制限なく健康な日常生活を送ることが可能な期間のことを言います。国民生活基礎調査で、健康上の問題によって日常生活に影響の「ない」と回答した者の割合から、生命表を使って健康寿命を初めて割り出しました。結果は、平成22年の段階で男性が70.42歳、女性が73.62歳でした。厚労省では、22年の平均寿命を男性が79.64歳、女性が86.39歳と推計しており、健康寿命との差、つまり不健康な期間(寝たきりや疾病など)は、男性で9.22年女性で12.77年あります。 この結果を受け厚労省では、次期健康づくり計画に、平均寿命の伸び幅を健康寿命の伸び幅が上回るとする目標などを盛り込む方針を示しました。
 少子高齢化が進む中、時期健康づくり計画では、高齢者の生活の質の低下を防ぎ健康な状態で長生きするための社会環境づくりを目指しているそうです。
 このほか、計画にはがんや脳卒中、心臓病など生活習慣病の死亡率の低減に向けた数値目標や、成人の喫煙率を22年の19.5%から、34年度までに12%に下げることも盛り込むとのこと。

 私の関係している「NPO微小循環予防医学の会」もこの健康日本21に賛同し、“自らの健康は自ら創り守る”という意識をもって微小循環の重要性に取り組み、心豊かに生活する健康づくり運動を推進してきました。そして、このNPOは、健康寿命の延伸の基本となる取り組みとして、“健康を回復する医学”を中心に見直しをはかり、「康復医学学会」(学術研究団体)と名前を変えて新たなスタートを切っています。

★中国では、内科や外科と並行して、普通に「康復医学科」があります(写真は、上海中医学大学)。

※康復医学学会ホームページ ⇒ www.koufukuigaku.org


■健康寿命の要、血圧と動脈硬化

高血圧の状態が続くと、血管はその圧に負けまいとして壁の厚さを増します。血管の内腔をおおっている血管内皮細胞は直接高い圧にさらされるため、小さな傷ができたり、うまく機能しなくなったりします。すると、血管壁に慢性的な炎症反応が生じ、動脈硬化が進んでしまいます。高血圧→動脈硬化は、制限なく健康な日常生活を送る“健康寿命”の妨げになるのです。

血行動態要因


 血圧は様々な因子が複雑に関与し合って規定されています。高血圧の90~95%を占める本態性高血圧(30~60歳代に多い)は血行動態の要因が原因と考えられています。
○血行動態因子:末梢血管抵抗・大動脈血管弾性・循環血流量・血液粘度など


 二次性高血圧の場合、自律神経・ホルモン・腎臓などが関係してきます。

加齢も要因、動脈硬化

高血圧動脈硬化は、お互いに危険因子となって血管の老化を促進してしまいます。そして、動脈硬化によって様々な疾患が引き起こされ、健康寿命を脅かします。 動脈硬化は高血圧でなくても加齢(60代以降)によっても進行します。また、男性は、女性と比較して動脈硬化を起こしやすいのですが、女性でも閉経期を過ぎるとLDL(悪玉コレステロール)を低下させる作用を持つエストロゲン(ホルモン)が低下するため動脈硬化を起こします。


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愛・感謝 五月雨ジョージ

2012年6月16日土曜日

「光療法」について


「光療法」

仕事の残業や夜更かしなどが続き生活が不規則になったりすると、睡眠のリズムが乱れ、昼間の活動が健康的にできなくなる場合があります。
 このような場合、睡眠障害と診断されることがあります。睡眠障害は大人の場合、慢性疲労や精神疾患などに至るケースもあります。そして子供の場合、睡眠障害をきっかけに不登校や引きこもりになってしまうケースもあるそうです。

この睡眠障害症状の改善に、今、病院や家庭で人工の光を規則正しく浴びる「光療法」が注目されています。兵庫県立リハビリテーション中央病院の「子どもの睡眠と発達医療センター」の入院施設には、計15床の光療法に対応した病室があります。各病室の天井や壁にまぶしいくらいの光を出す照明装置で、患者は毎日決まった時間に光を浴びます。同センターで入院を受け入れているのは原則として未成年者で、外来を含めて、年間新たに約200人の睡眠障害患者が訪れているそうです。睡眠障害が重症化し、不登校や引きこもりになった中高生らが多く、慢性疲労症候群と診断される人も多いとのことです。
 「特に子どもの場合、睡眠障害が若者の身体の様々な不調の引き金になっている。光療法などにより睡眠のリズムを回復することで、症状が改善できる」と三池輝久センター長。入院患者は長い場合、2カ月程度ここで規則正しい生活をしながら、生活のリズムを回復していきます。センターによると、約8割の患者で改善がみられたということです。

 睡眠障害に対して、光療法がどのような仕組みで効果を上げるかについては、ほぼ解明されていると専門家は指摘しています。前回もお伝えしましたが、体内リズムは1日24時間より1時間長い25時間です。このままだと1日のリズムが少しずつズレてしまいますが、実際には朝、目覚めとともに日光のような強い光を浴びると、この体内時計がリセットされ24時間に合わせることがわかっています。そして、このリセットに関係しているのが“メラトニン”“セロトニン”なのです。


■体内リズムをリセットする光療法!

 光療法とは、一部の睡眠障害やうつ病に有効とされる治療法の一種です。生体リズムを整える効果があるとして、光療法が健康法の一種としても用いられることもあります。また、高照度の光を浴びる治療法を、「高照度光照射療法」と呼ぶ場合もあります。

目からの光が重要

光療法の場合、光を単に体に浴びるのではなく、目から取り込むこと(直視ではなく)が大事です。強い光が目に入ると、その情報が脳の視床下部にある視交叉上核という場所に伝わりますが、ここが体内時計がある場所で、光によって時計がリセットされます。

 さらにその情報が脳のより奥にある松果体に伝わります。松果体では睡眠を誘導するホルモンであるメラトニンが生成・分泌されます。光を浴びた直後にはメラトニンの生成が抑制され、約14時間後の夜になるとメラトニンが分泌されて眠気を催します。このようにして昼間は活動的で、夜はぐっすり眠れるという正常なリズムが保たれます。

スリープクリニックでも実践している療法

睡眠障害の治療を中心に手がけるスリープクリニックでは、若年層のほか、不眠などの不調を訴える会社員らが、必要に応じて光療法を実施しています。入院施設で治療をするほか、卓上タイプの照明装置を使って、自宅などで毎朝指定した時間に光を当てて目覚めてもらう指導も実施しています。

セロトニンとメラトニンの関係

光療法によって体内リズムがリセットされ、睡眠を促すためのメラトニンの分泌を促しますが、そのメラトニンの原料といえるのがセロトニンです。セロトニンは、体内リズムの朝の目覚め(昼間の健康的な活動)に影響を与えます。そして、夜の睡眠(質の良い睡眠)に影響するのが“メラトニン”なのです。

 この体内リズムを正常に行うのに期待ができるのがセロトニン活性を促す効果が期待できるリラックスハーブ「ラフマ」です。寝る前のラフマ配合商品の1粒が非常に効果的です。


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愛・感謝 五月雨ジョージ

2012年6月13日水曜日

体内リズムと「時間治療」


「時間治療」とは

薬を投与する時間を変えるだけで、副作用が軽減でき治療効果が高まる「時間治療」というものが話題になっています。これは、がんやリウマチ、高血圧など、さまざまな病気に効果が見られる画期的な治療方法とのことです。

 たとえばリウマチの場合、病気の原因物質の分泌量は午前3時頃にピークとなるため、その時間に薬の効果が最大になるよう、午後9時頃に服薬すればよいのだそうです。炎症が起りやすい時間、細胞分裂が盛んなる時間など、人間の体の機能にはすべてリズムがあり、この「生体リズム」を把握、コントロールすることで、病気を治すことができるとのことです。逆に、生体リズムが乱れると、体調を崩し病気になりやすくなります。ただし、時間治療はまだ研究段階のものが多く、治療を受けられる医療機関はごく限られています。

 この生体リズムが自然に整っている(リセットできる)人は「毎日、目覚まし時計がなくても同じ時刻に起きられ、寝起きでもすぐに活動できる。夜には自然に眠くなり、同じ時刻に眠ることができる」(大阪市立大学大学院理学研究科・平澤栄次教授)ということです。
 そして、生体リズムを整えるには、2つのポイントがあります。一つが朝食をきちんと摂ること。これにより体内時計がリセットされます。前日の夕食との間隔が長いほど、体内時計の乱れを直す効果が大きいので、朝食は欠かしてはいけません。そして、二つ目は脳の松果体から出るメラトニンというホルモンの分泌です(松果体には、他の脳内組織の50倍ものセロトニン(メラトニンの分泌を促進する脳内物質)が含まれています)。朝に太陽光を浴びると、その約16時間後にメラトニンが分泌されますが、これも体内時計をリセットする働きがあるといわれています。

 太陽光については、毎朝同じ時間に起きて太陽の光を浴びるのが理想的ですが、他の光でも代用できます。「目の中にある光を感知するガングリオン細胞は、太陽光の青い光に反応しますが、蛍光灯などの光にも含まれます」(女子栄養大学・香川靖雄副学長)。ある程度の明るさが必要(2500~3000ルクス)ですが、30分間浴びればいいそうです(ただし直視は厳禁!)。布団から出る前に、30分間浴びながら本を読むのもいいでしょう。
 メラトニンは、分泌量が年齢とともに低下し、65歳以上では、10代の20分の1程度までに減少します。高齢になると睡眠の質が低下し、夜中に何度も目が覚めてしまうのは、これも一因だと考えられています。「とくに高齢者は光に注意しなければなりません。また、認知症の人はメラトニンがほとんど出ないと言われている。その成分を補うために、認知症の薬に加えてメラトニンと同じ作用の薬を服用する手もあります」(東京女子医科大学東医療センター・大塚邦明病院長)。

 重要なことは、メラトニンの原料は“セロトニン”だというです。メラトニンを補う錠剤を飲んでも脳内にはいきません(錠剤成分は血液脳関門を通過しません)ので、脳内のセロトニンを増やすことが重要です。


■体内リズムとセロトニン

 体内リズムでわかりやすいのは、睡眠と覚醒の交代でしょう。しかし、その他にも、体温、血圧、心臓の心拍数、酸素の消費量、物質の代謝、ホルモンの分泌などが、1日の昼夜リズムに従って調節され、効率よく快適に生活できるように働いています。

 体内時計は、病気の発症や症状の重さにかかわっていることが古くから知られています。例えば、心筋梗塞などの虚血性心疾患は、起床後3時間以内に起りやすい病気ですが、これは朝に血圧や脈拍が急に上がって心筋の酸素消費量が増えることなどが原因とされています。この事を利用して、最も効果的な時刻に投与するのが「時間治療」という研究です。

睡眠の質の低下が体内リズムを狂わす!

生体リズムの維持調整には、夜間の睡眠の質が重要と考えられています。ところが、ストレス・夜間勤務・暴飲暴食などで、睡眠の質が損なわれると、上図のような生体リズムに狂いが生じ、右図のような疾患が発症したり、基礎疾患が重症化したりと、身体に様々な悪影響が及ぶことが考えられます。

メラトニンのピークは午前2~3時!

体内リズムをつかさどる脳内神経伝達物質メラトニンは、体内では約24時間の日周期にしたがって作られており、主に日中よりも夜間に多く作られるものです。午前2時・あるいは3時頃にそのレベルはピークに達します。
 そして、メラトニンの原料となるのがセロトニンです。リラックスハーブといわれる「ラフマ」によるセロトニン活性で、「体内リズムのリセット」に期待ができます。寝る前のラフマ商品の1粒は非常に重要です。



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愛・感謝 五月雨ジョージ


2012年6月9日土曜日

血管内皮細胞について


血管内皮細胞の重要性

血管内皮細胞は、肥満になると慢性的な炎症が続きます。これがインスリンの効きを悪くし、糖尿病やメタボリック症候群を引き起こすと考えられています。

東北大大学院医学系研究科代謝疾患医学コアセンター・片桐秀樹教授、糖尿病代謝科・長谷川豊助教らのグループは、この血管内皮細胞の炎症反応を抑えることで、マウスの老化を遅らせ、平均寿命を3割伸ばすことに成功しました。血管内皮細胞の炎症を抑えると、正常な体重のマウスの場合は長寿になり、肥満のマウスの場合は病気の進行を防ぐ効果があったそうです。今後、健康を保ちながら寿命を伸ばすアンチエイジング療法の開発につながると期待されています。
 研究グループは血管の内側表面を薄く覆い、血液と接する血管内皮細胞に着目。遺伝子操作で血管内皮細胞の炎症反応を起こりにくくしたマウスを作りました。その結果、実験で生まれた「抗老化マウス」の平均寿命は約30%延び、日本人に当てはめた場合、平均寿命が83歳から108歳になるそうです。
 今回の研究成果は、血管内皮細胞での炎症反応が、老化の進展や寿命の長さを規定していることを初めて証明したものです。その炎症反応を調節することにより、老化を防ぎ健康的な長寿につながることが期待されています。同研究科の片桐秀樹教授は「病気のマウスが悪くなるのを防ぐだけではなく、健康な状態でさらに寿命を延ばせた。アンチエイジング療法の開発につながる」と話しています。

 血管内皮細胞は、微小循環を円滑に維持しています。ストレスや高血糖などで、酸化ストレスが増加すると、血管内皮細胞が障害され、一酸化窒素の産生が低下します。すると血管の収縮や炎症を起こし易く、血栓ができ易い血管になり様々な疾患に影響を及ぼします。


■血管内皮細胞の保護一酸化窒素産生促進

血管内で血液が凝固しないように放出される一酸化窒素(NO)は、血管拡張のほか血小板凝集を抑制して、血栓が形成されないようにしています(左図)。

コエンザイムQ10が、血管内皮細胞を保護

細胞培地にCoQ10を含ませて血清で培養した正常な血管内皮細胞は、アポトーシス(積極的、機能的細胞死)の抑制が見られました。免疫組織化学検査結果も、アポトーシス促進遺伝子の性質は明らかに活動を弱め、抑制遺伝子の性質が活発になり、これにより一定濃度のCoQ10は、血管内皮細胞を保護します。
※2004年第7回代替医療学会発表データより抜粋

霊芝の血管内皮細胞の増殖への影響

 霊芝は、微小循環の機能促進に影響を与えます。微小循環の機能促進は、血管内皮の保護、損傷後の修復へとつながり、微小血管の正常及び血管形成の予防に期待が持てます。    ※「HM真菌エビデンス」より


霊芝が、血漿一酸化窒素の産生を促進

 一酸化窒素(NO)は、血管の拡張だけではなく、血小板凝集の抑制、酸化ストレスによる内皮障害の抑制、白血球の内皮細胞への接着の抑制など、重要な役割があります。常時作り出されている血管内皮細胞の保護とNO産生の促進には、霊芝&コエンザイムQ10が、その効果に期待がもてます。


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2012年6月7日木曜日

こんな自覚症状に潜むこんな病気③


新基準HbA1cと自覚症状

 赤血球にあるヘモグロビンは全身に酸素を運ぶ血液成分で、鉄分とたんぱく質でできています。
 高血糖状態が長期間続くと、血管内の余分なブドウ糖は体内のたんぱく質と結合します。この際、赤血球のたんぱくであるヘモグロビン(Hb)とブドウ糖が結合したものグリコヘモグロビンといいます。このグリコヘモグロビンには何種類かあり、糖尿病と密接な関係を有するものが、HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)です。

 HbA1cは、過去1~2か月の平均的な血糖状態を見る指標となっており、血液検査で調べられます。血糖値のように、事前の食事の影響を受けて数値が急上昇することはありません。今までは、HbA1cが数値的に6.1%以上だと糖尿病を強く疑い、その上に血糖値が基準値を超えていると「糖尿病」と診断されていました。しかし今年4月から、そのHbA1cの数値がおよそ0.4%引き上げられ6.5%以上とされました。その背景には、HbA1cが6.5%以上あると「糖尿病網膜症」の頻度が高まるという報告から、海外では、この数値を糖尿病を強く疑う基準値にしているという実情があります。

 国内では、測定の精度が高いなどの理由で、国際標準の6.5%に相当する数値を6.1%としてきました。しかし、糖尿病の研究を進めるに当たり、基準値が海外と異なっていては、日本の研究成果が国際的に認めてもらえないという事態が生じてしまう恐れがありました。そこで、この4月から、国際標準に合わせることにしたのです。
 しかし、国内の糖尿病の治療そのものは当面はこれまでの数値6.1%も使われるようです。気をつけなければならないのは、検査値が従来のものか、国際標準のものか混同することです。数値が上がったと勘違いし、薬の種類を変えたり量を増やしてしまうと、意識障害を引き起こす低血糖を招く恐れがあるので注意が必要です。

 またメタボ健診では、現在、ヘモグロビンA1cが5.2%以上ある場合、メタボと判定する材料の一つになっています。今後、5.6%に変更される見通しですが、決して基準値が甘くなるわけではないことを理解してください。

 さらに、血糖が高くなることによって生まれる“酸化ストレス”は、微小循環に影響するので、普段気になっているなにげない自覚症状が、実は糖尿病と関係している・・・などという場合があります。次項を参考にしてください。

■こんな自覚症状には、こんな病気が潜んでいる!③

普段の生活の中で起きるちょっとした自覚症状には、思いもよらない病気が潜んでいる場合があります。えっ! と驚くものもあります。
 「いつもすぐに治まるから大丈夫」と思わないで注意してみて下さい。

【口や目の自覚症状】 

●目や口がひどく渇く

中年以降になると、唾液の分泌が減って自然と口が渇きやすくなるものです。しかし、人一倍のどが渇くという人は、糖尿病かもしれません。のどの渇きとともに、尿の量が増えたり、疲れ目、渇き目といった症状があれば、検査を受けて下さい。

●視野が狭くなる

日本人の失明の原因で最も多いのが、以外にも「糖尿病網膜症」です。糖尿病では、網膜の毛細血管が障害を起こし、視力の低下や視野が狭くなるといった症状が出ます。しかし、はっきりとした自覚症状が出るのは網膜の中心にある「黄班」というところに障害が起こったときで、それ以外では失明の一歩手前まで症状がないということもあります。
 また、視野の鼻側が欠け、痛みや頭痛、吐き気が伴うのは「緑内障」の症状です。緑内障による視神経障害はもとに戻らず、失明につながるケースも少なくありません。

【手足の自覚症状】

●爪の異変

爪の色から赤みがなくなり青白くなっている場合は、貧血血液循環の障害が起きている証拠といえます。さらに爪全体が白くなっているようなら、慢性の「腎臓病」や「糖尿病」が考えられます。 糖尿病が進行すると、痛みを感じないまま爪がはがれてしまうこともあります。

●手足のしびれ

糖尿病による「神経障害」は足のしびれから始まります。足の裏がじんじんする湿った靴下を履いているような感じがする、足を触られたり固いものを踏んでも気がつかない、などの症状が現れます。
 また、眠っているときに足がつるこむら返りを起こしやすいというのも糖尿病に特徴的な症状です。糖の代謝が悪くなると、タウリンが不足するため足がつりやすくなるのです。


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2012年6月1日金曜日

こんな自覚症状に潜むこんな病気②


一過性脳虚血発作

 70代のある男性は、自宅で談笑中に突然左手に力が入らなくなりました。腕の中でガラスが砕けるような痛みだったのですが、痛みは数分後にうそのように消えたそうです。
そして約3週間後、彼は病院で検査を受けて驚きました。彼の頸動脈は、血や脂の塊で9割詰まっていて、いつ脳梗塞を起こしてもおかしくない状態だったのです。彼の症状は「一過性脳虚血発作」というものでした。脳梗塞の症状が一時的に出ても、24時間以内におさまる状態です。ほとんどの症状は数分から十数分で終わります。症状としては、体の片側の手足がしびれたり、ろれつが回らなくなり、急に片側の目が見えなくなったりと様々です。

一過性脳虚血発作を起こした後、2~3割の人が脳梗塞を起こすといわれています。その確立は起こした直後ほど高く、すぐに治療を始めることが大切です。一過性脳虚血発作は、頸動脈などにできた血栓が脳内に運ばれて詰まることで起ります。

心臓の血管にできた血栓が脳内の血管で詰まることもあります。しかし、血栓が小さかったり血栓の詰まり方が弱いと、いったん詰まった血栓は自然に溶けて再び血液が流れるようになるため、症状は消失します。しかし、2週間以内に4回以上の発作がある場合や、2週間以内に頻度、持続時間、重症度が急速に増している場合には早期入院が必要です。

医療現場では、英国の医師らがまとめた尺度(左図)が使われていて、7点満点で点数が高いほど、発作後に脳梗塞を発症する確立が高くなっています。一過性脳虚血発作と診断された約4800人を対象にした調査では、6点以上が全体の2割以上を占め、うち8.1%が発作から2日以内に脳梗塞を発症していました。


■こんな自覚症状には、 こんな病気が潜んでいる!②

普段の生活の中で起るちょっとした自覚症状には、思いもよらない病気が潜んでいる場合があります。えっ、と驚くものもあります。
「いつもすぐに治まるから大丈夫」と思わないで注意してみて下さい。

【口やのどの自覚症状】

○ろれつが回らない、言葉が出にくい

このような場合、まずは脳梗塞を疑います。しかし、症状が短時間で治まるときは、脳梗塞の前兆である一過性脳虚血発作かもしれません。一時的に脳の血流が悪くなるので、その後近いうちに本格的な脳梗塞が起る可能性があります。高齢者にみられるような、口が勝手にモゴモゴ動く症状や口の左右が歪んでいる状態も、脳梗塞のシグナルの場合があります。口をイーッと横に開いてみて、左右対称になっていないようならば要注意です。




○口の中に白い部分がある
これは多くは口内炎の場合が多いようです。しかし、痛みがないもの、口の一部が白いようなときは、白板症という病気の疑いがあります。40代以上の男性に多くみられ、2割弱ががんに変わってしまうという症状で、煙草アルコールなどの刺激物が原因の一つです。

【目の自覚症状】

○まぶたの裏(結膜)が赤い
健康な結膜はピンク色をしています。しかし、かゆみや痛みがないのに結膜が赤いという場合、赤血球が増加する「多血症」かもしれません。多血症は40歳以上の男性に多く、結膜が真っ赤になるほか、頭痛やめまいが伴います。多血症の人の血液は粘り気が強いので、脳卒中や心筋梗塞の引き金になることがあります。早めに医師に相談しましょう。

○めまい
喫煙や高血圧などで、50歳以上の男性がめまいを訴えた場合、まず小脳の異常が疑われます。また、天井が回る、吐き気を伴うなどのめまいがある場合、大きく二つの原因が考えられます。一つはストレス疲労から起るもの。そしてもうひとつは小脳梗塞小脳出血脳幹梗塞を起こした場合です。この場合も非常によく似ためまいが起ります。これらを見分ける方法は、自分で歩けるかどうかです。小脳や脳幹に異常があると、つかまり歩きさえもできなくなってしまいます。


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