「光療法」
仕事の残業や夜更かしなどが続き生活が不規則になったりすると、睡眠のリズムが乱れ、昼間の活動が健康的にできなくなる場合があります。このような場合、睡眠障害と診断されることがあります。睡眠障害は大人の場合、慢性疲労や精神疾患などに至るケースもあります。そして子供の場合、睡眠障害をきっかけに不登校や引きこもりになってしまうケースもあるそうです。
この睡眠障害症状の改善に、今、病院や家庭で人工の光を規則正しく浴びる「光療法」が注目されています。兵庫県立リハビリテーション中央病院の「子どもの睡眠と発達医療センター」の入院施設には、計15床の光療法に対応した病室があります。各病室の天井や壁にまぶしいくらいの光を出す照明装置で、患者は毎日決まった時間に光を浴びます。同センターで入院を受け入れているのは原則として未成年者で、外来を含めて、年間新たに約200人の睡眠障害患者が訪れているそうです。睡眠障害が重症化し、不登校や引きこもりになった中高生らが多く、慢性疲労症候群と診断される人も多いとのことです。
「特に子どもの場合、睡眠障害が若者の身体の様々な不調の引き金になっている。光療法などにより睡眠のリズムを回復することで、症状が改善できる」と三池輝久センター長。入院患者は長い場合、2カ月程度ここで規則正しい生活をしながら、生活のリズムを回復していきます。センターによると、約8割の患者で改善がみられたということです。
睡眠障害に対して、光療法がどのような仕組みで効果を上げるかについては、ほぼ解明されていると専門家は指摘しています。前回もお伝えしましたが、体内リズムは1日24時間より1時間長い25時間です。このままだと1日のリズムが少しずつズレてしまいますが、実際には朝、目覚めとともに日光のような強い光を浴びると、この体内時計がリセットされ24時間に合わせることがわかっています。そして、このリセットに関係しているのが“メラトニン”と“セロトニン”なのです。
■体内リズムをリセットする光療法!
光療法とは、一部の睡眠障害やうつ病に有効とされる治療法の一種です。生体リズムを整える効果があるとして、光療法が健康法の一種としても用いられることもあります。また、高照度の光を浴びる治療法を、「高照度光照射療法」と呼ぶ場合もあります。目からの光が重要
光療法の場合、光を単に体に浴びるのではなく、目から取り込むこと(直視ではなく)が大事です。強い光が目に入ると、その情報が脳の視床下部にある視交叉上核という場所に伝わりますが、ここが体内時計がある場所で、光によって時計がリセットされます。さらにその情報が脳のより奥にある松果体に伝わります。松果体では睡眠を誘導するホルモンであるメラトニンが生成・分泌されます。光を浴びた直後にはメラトニンの生成が抑制され、約14時間後の夜になるとメラトニンが分泌されて眠気を催します。このようにして昼間は活動的で、夜はぐっすり眠れるという正常なリズムが保たれます。
スリープクリニックでも実践している療法
睡眠障害の治療を中心に手がけるスリープクリニックでは、若年層のほか、不眠などの不調を訴える会社員らが、必要に応じて光療法を実施しています。入院施設で治療をするほか、卓上タイプの照明装置を使って、自宅などで毎朝指定した時間に光を当てて目覚めてもらう指導も実施しています。セロトニンとメラトニンの関係
光療法によって体内リズムがリセットされ、睡眠を促すためのメラトニンの分泌を促しますが、そのメラトニンの原料といえるのがセロトニンです。セロトニンは、体内リズムの朝の目覚め(昼間の健康的な活動)に影響を与えます。そして、夜の睡眠(質の良い睡眠)に影響するのが“メラトニン”なのです。この体内リズムを正常に行うのに期待ができるのがセロトニン活性を促す効果が期待できるリラックスハーブ「ラフマ」です。寝る前のラフマ配合商品の1粒が非常に効果的です。
いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ
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