2021年11月25日木曜日

アテローム性動脈硬化症

 ストレスと高血圧リスクとの関連

 ストレスが多い人は、血圧や心臓の健康に注意した方がいいようです。血圧が正常でもストレスホルモンのレベルが高い人では低い人に比べて、6~7年以内に高血圧になりやすいとする研究結果が報告されました(京都大学大学院医学研究科による研究)。

 近年、「心と心臓と体のつながり」(mind-heart-body connection)に関する研究報告が増えています。これは、心のあり方は心血管リスクにポジティブにもネガティブにも影響を与えるという考え方のこと。これまでの研究では、高血圧患者のストレスホルモンレベルと高血圧や心血管障害との関係に焦点が当てられてきましたが、高血圧でない成人を対象にした研究は十分に行われていませんでした。

 研究者らは今回、米国のアテローム性動脈硬化症に関する大規模研究(MESA)に参加した、高血圧でない412人(48~87歳)を対象に、ストレスホルモンレベルと、高血圧や心血管障害の発生との関連について調べました(平均年齢61.2歳、男女比1:1)。

 対象者は夜間の12時間の蓄尿により、ストレスホルモン(ノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミン、コルチゾール)レベルを測定。ノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミンはカテコールアミンと総称され、心拍数や血圧、呼吸を調節する自律神経系に関連しています。一方、コルチゾールは心身がストレスを感じると分泌が促されます。研究者は、「これらのホルモンは全て副腎で産生されるが、それぞれ異なる役割とメカニズムで心血管系に影響を与えるため、高血圧や心血管障害との関係を個別に調べることが重要」と強調します。

 対象者を6年半の間追跡した結果、4種類のストレスホルモンレベルが2倍になるごとに、高血圧を発症するリスクが21~31%増加することがわかったのです。この傾向は、60歳未満の人で60歳以上の人に比べて強く、ドーパミンとコルチゾールでより顕著でした。

 また、11.2年間追跡したところ、コルチゾールレベルが2倍になるごとに心血管障害の発生リスクが90%増加することが判明しました。しかし、カテコールアミンと心血管障害の発生リスクとの間には、関連が認められていません。

 この結果を受けて研究者は、「ライフイベント・仕事・人間関係・経済状態等からのストレスが増えるとストレスホルモンの分泌が促進される。今回の研究で、ストレスが高血圧や心血管障害のリスクを上昇させる重要な因子であることが確認された」と語っています。ただし、この研究の限界についても認識しており、例えば、高血圧のある人が対象者に含まれていなかった点や、ストレスホルモンの測定手段として尿検査しか使われていない点です。

 研究者は、「ストレスが一般成人に与える影響を調べる必要がある。そうすれば、高血圧や心血管障害の予防策として、ストレスホルモンの定期的な測定が有効かどうかの情報が得られるだろう」との見通しを示しています。     

(出典:https://www.carenet.com/news/)


■アテローム性動脈硬化

 コロナ禍の影響で、仕事や家庭でのストレスが溜まりがちになっていませんか? 過剰なストレスは、交感神経が過度に刺激され、血圧を驚くほど上げることがあります。それをきっかけに脳卒中や心臓病などの発作が起こることもあります。また、ストレスが慢性的に長く続くことは、交感神経の高ぶった状態が続くということです。循環器系の基礎疾患がある方は特に注意が必要です。


ストレスリスクが大きいアテローム性動脈硬化

 ストレスが血管に及ぼす障害のリスクを高めてしまうのがアテローム性動脈硬化です。

 動脈は、3層(内膜、中膜、外膜)でできています。内膜の内皮細胞は血液の凝固予防、血管の拡張など、動脈硬化を防ぐ様々な働きを持っていますが、高血圧や糖尿病などで血管に負担がかかると、血管の内皮細胞が傷つき動脈硬化を防ぐ働きが失われます。すると血液中の悪玉コレステロール(LDL)が内膜に入り込み、酸化して酸化LDLに変化します。それを処理するために白血球(単球)も内膜へと入り込み、マクロファージに変わります(上図)。マクロファージは酸化LDLを取り込んで、やがて死んでいきます。この結果、内膜に、LDLに含まれていたコレステロールや脂肪が、お粥のような柔らかい沈着物となって溜まっていき、内膜はどんどん厚くなります。こうしてできた血管のコブをプラーク(粥腫)と言い、プラークができた状態をアテローム(粥状)動脈硬化と言います。そして、ストレスによりこのプラークの発生が進行してしまうのです。冠動脈内のプラークが破綻すると、その部位に血栓が形成され、不安定狭心症や心筋梗塞の発症を引き起こすことになるのです。

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 ストレスにより血流が低下している微小循環に対して、康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、血流改善・血栓形成抑制・血管内皮細胞の改善を促すため、アテローム動脈硬化対策に期待が持てます。また、ストレスへの対応として脳内セロトニンが働きますが、当学会の研究素材「ラフマ」には、セロトニン神経を活性しセロトニン分泌を促進するというデータがあり、ストレスが影響する高血圧への対策には最適です。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2021年11月11日木曜日

世界糖尿病デー

 藤原道長と糖尿病

 11月14日は「世界糖尿病デー」です。世界各国でイベントが催されるようですが、平安時代中期に摂政・太政大臣を務めた藤原道長が糖尿病だったことはご存知でしょうか。

 平安時代の華やかな貴族文化を象徴する権力者として有名な藤原道長ですが、万寿4年12月4日(西暦1028年)に62歳でこの世を去りました。当時の平安貴族の一般的な寿命から考えれば決して短命ではありませんが、記録が残るうちで日本最古の糖尿病患者といわれており、糖尿病が原因で亡くなったという説が濃厚です。

 現代では主に血液検査で糖尿病を診断します。しかし、平安時代に検査はありませんし、糖尿病という概念自体が確立していませんでした。では、なぜ道長が糖尿病だったと考えられているのでしょうか。実は道長が訴えていた不調が、まさに糖尿病の症状そのものだったのです。その症状が藤原実資(さねすけ)の遺した日記『小右記(しょうゆうき)』や、道長自身の日記『御堂関白記(みどうかんぱくき)』に記されています。

藤原道長
【道長にみられた症状】

 ●喉が乾いて大量に水を飲む 

 ●痩せてきて体力がなくなった

 ●目が見えなくなった 

 ●背中に腫れ物ができた

 なぜこれらの症状が糖尿病によるものだと考えられるのかは、次項で解説します。


道長が糖尿病になった理由は?

 糖尿病は生活習慣から起こりやすくなることが分かっている病気です。具体的には「過食」「運動不足」「過度の飲酒」などがこれにあたります。

 これを踏まえると、道長が糖尿病になってしまった背景についても記録から読み解くことができます。『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』や『延喜式(えんぎしき)』など平安時代の記録によると、平安貴族は山盛りの白米を食べ、糖度の高い日本酒を飲み、中国風の揚げ菓子や芋がゆ、そして果実などをデザートとして食べていたようです。仏教や陰陽道の影響で獣肉食が避けられる傾向にもあったようで、かなり糖質に偏った食生活になっていたと推測されます。

 また、歴史書『大鏡(おおかがみ)』によれば、道長の弓の腕は良かったようですが、平安貴族の数少ない運動機会である蹴鞠(けまり)については、道長に関する記録があまりありません。このことから、運動不足だった可能性が考えられます。

 糖尿病のほとんどを占めるタイプの2型糖尿病は、遺伝的要因がかなり大きいといわれています。道長の伯父:伊尹(これただ)、兄:道隆(みちたか)、甥:伊周(これちか)なども「飲水病」であったと記録があり、道長は糖尿病家系であったようです。道長が糖尿病にかかってしまったのは遺伝の要素も大きかったと考えられます。

(出典:https://medley.life/)


■糖尿病で表れる主な症状

 前項で紹介した、藤原道長に表れた症状を見てみましょう。

〇 喉が乾いて大量に水を飲む

 糖尿病はインスリンの効きの悪化、あるいはインスリンの量の不足が原因で起きる病気です。インスリンの効きが悪くなるとブドウ糖を細胞内にうまく取り込めないため、血中のブドウ糖濃度(血糖値)は高くなり、尿にもブドウ糖が漏れ出します。尿中の糖は浸透圧の原理で体の水分を奪い、多くの尿が出るので、喉が乾いて多くの水を飲むようになります。道長に関する記述にも「日夜を問わず水を飲み、口は乾いて力無し」とあります。平安時代には「飲水病」として恐れられたそうです。

〇 痩せてきて体力が落ちた

「太っている人がかかる病気」というイメージがあり、確かに糖尿病の原因の一つは肥満です。肥満はインスリンの効きが悪化します。しかし、糖尿病になるとブドウ糖をうまく取り込めなくなるので、次第に痩せてくることがよくあります。

〇 目が見えなくなった

 高血糖値の状態は全身の血管にダメージを与え、以下の「三大合併症」を引き起こします。

①神経障害(足先の感覚の鈍り、立ちくらみ、下痢や便秘、勃起障害など) ②網膜症(視力低下、失明など) ③腎症(むくみ、だるさ、皮膚のかゆみなど)

 これらの三大合併症は糖尿病になって数年以上かけて現れてきます(神経障害→網膜症→腎症の順に出ることが多い)。糖尿病網膜症は現在でも失明の原因としてとても多い病気であり、道長も網膜症により視力が低下した可能性が高いと考えられます。また、糖尿病では眼の水晶体が濁ってくる白内障も起こりやすくなります。

〇 背中に腫れ物ができた

 道長は亡くなる数日前から背中の大きな腫れ物で苦しみました。糖尿病では免疫細胞の機能異常が起きるため、感染症にかかりやすくなり、皮膚でもしばしば障害を起こします。また、合併症の神経障害で痛みを感じにくくなって皮膚のトラブルに気づかず、悪化するまで放置してしまいがちです。道長の背中の腫れ物も何らかの菌が全身に回ってしまったのかもしれません。糖尿病は「がん」にもなりやすいので、皮膚がんだったかもしれませんし、他の臓器から皮膚に転移したがんだった可能性も考えられます。

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「HM-3000(特系霊芝)」の産生物の一つ「2,3-DPG」は、酸素を効率よく細胞に供給する役割のほかに、糖化ヘモグロビン(HbA1c)生成の阻害作用も確認されています。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2021年11月2日火曜日

健脚習慣

 座りっぱなしは“とてつもなく危険”

 新型コロナウイルスの影響で、テレワークを経験した方は多いでしょう。通勤時間がなくなったのでラクになったかと思いきや、実は体調不良を訴える人が増えています。実はこれはとても危機的な状況なのだと専門家は言います。

 新型コロナウイルスの蔓延はここにきて収束の様子を見せていますが、医師の多くが指摘しているのが、運動量の減少により体調不良を訴える人の増加です。特に目立つのが「体重増加」「筋肉量の低下」。普段からトレーニング習慣のある人でも、自宅にこもってしまうと、2kgも筋肉が減ってしまいます。この状態が続くと股関節や膝が痛みだし、血糖値が上昇します。その結果、多くの人が高血圧症になりかねません。筋肉を動かすことで体は糖を消費しているので、運動をしないと糖尿病のリスクも抱えてしまうのです。

 実はテレワークは、重大な危険性をはらんでいたのです。

 必要なのは、何より全身のトレーニング。筋トレや有酸素運動、ストレッチをバランス良く行うことが必要です。まずは脚の筋肉量を確保するために、習慣的にスクワットすることをおすすめします。ウォーキングは、運動の導入時期としては良いですが、できればもう少し強度の高いランニングが効果的です。ウォーキングをする場合は、筋トレも組み合わせて行いましょう。

 スポーツ庁では、こういったテレワーク下の体調不良を「健康二次被害」と名付け、解消に乗り出しています。

 実は、1日に11時間以上座っている人は、4時間未満の人に比べて、死亡リスクが40%も高まるとの調査もあるのです。自宅でも頻繁に立ち上がって歩くといった“運動習慣”が重要なポイントです。

 この問題に取り組み始めた企業も多いようです。ある会社は昨年3月から完全テレワークに移行しており、出勤の必要がなくなったため、不調を訴える社員が増えています。

「現在、全ての社員が自宅で作業をしているのだが、8時間近く椅子に座り続けるため、不調になる社員が目立つようになった。疲れやすくなった、眠りが浅い、寝ても疲れがとれない。こんな悩みをよく耳にする。このままにしておくと、仕事にも影響を及ぼすようになり、パフォーマンスが下がる可能性がある。弊社はシステム開発が基盤となっているので、社員の不調は経営全般にも大きく響いてしまう」(同社マーケティング担当者)

 そこで同社が取り入れたのが、トレーニングジムが提供しているサービス。様々なプログラムを実践して社員の健康の改善に取り組んでいるそうです。従来はスポーツ選手に対して行っていたサービスですが、一般企業が採用するケースは、まだ珍しいとのことです。

(出典:https://diamond.jp/)


■健脚習慣のすすめ

 かつてないほど寿命が長くなった今、いつまでも健やかでいたいもの。そこでおすすめなのが歩くこと。いつでもどこでも手軽にできる有酸素運動です。

 コロナ禍で自粛生活が長期化して活動量が減り、健康への影響が危惧されています。実際、足腰が弱くなり、わずかな段差に足を取られたりして転倒する人が急増しています。


正しく歩くことでうれしい効果がたくさん!

■気分スッキリ:身体を動かすこと自体が爽快感をもたらします。景色を眺め季節を感じながら歩けばさらに楽しい気分に。 

■心肺機能の向上:下半身の静脈血を心臓に送るふくらはぎの筋肉を動かすことで血液循環が良くなり、心肺機能がアップします。 

■血圧・血糖値の低下:血液循環が改善され、血管の弾力性が増して血圧が安定。インスリンの働きが活発になり血糖値も低下します。 

■肩こりや腰痛の軽減:背筋を伸ばして歩くと腰回りの筋肉が鍛えられます。また、腕振りは肩や胸のストレッチになり、肩こりを改善します。 

■骨密度の低下を予防:かかとの骨に適度な負荷がかかるので骨が丈夫に。日光を浴びて歩くと、骨の健康を保つビタミンDも作られます。 

■脳の活性化:歩くことで筋肉や腱、関節などにある感覚器を刺激し、脳を活性化。血流が促進され、脳に新鮮な酸素が供給されます。 

■睡眠の質が向上:歩行などの適度な運動をした後は、心身をリラックスさせる副交感神経が優位になり、眠りにつきやすくなります。

■便通の改善:歩く動作は腸を刺激するので便秘予防の効果が期待できます。またリズミカルな動作が、腸の動きを支配する自律神経を整えます。 

■体が引き締まる:糖質や資質を燃焼する有酸素運動なので、体型が整い、体幹が強化します。継続することで体全体が引き締まります。 

■姿勢が良くなる:歩くということは、立った姿勢をそのまま前へ運んでいくこと。正しい歩き方をすれば自然と姿勢が正されます。


「霊芝」との併用で効果倍増!

 当学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、血液中の酸素供給力を高める糖化ヘモグロビン(HbA1c)の生成を阻害する血管の修復・弾力性の維持抗酸化作用により生活習慣病を予防‥‥などが期待できます。歩くこととの併用で、より健康的な生活を!


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン