2014年2月27日木曜日

喫煙の弊害

禁煙に成功すると精神的な安定を感じる!


 「食後や仕事の合間の一服はリラックスできるのでやめられない」。タバコを吸う人が、よく口にする言葉です。

 しかし今月、英国医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」は、禁煙に成功した人は、不安感やストレスが減り精神的な安定を感じることができる、と発表しました。
 英国の研究者たちは、喫煙者の精神状態について調査された26の報告書を調べ、不安や気持ちの落ち込み、ストレス、生活の質などについての質問に対する答えを数値化したものを研究材料としました。
 対象となった喫煙者たちの平均年齢は44歳で、タバコを1日10本から40本吸う人たちです。対象者たちは、禁煙をする前と禁煙を始めて平均6ケ月の2回、質問に回答しました。
 禁煙に成功した人たちは挫折した人たちに比べて、不安感や気持ちの落ち込み、ストレスが減り、将来に対してより楽観的になったと言っています。
 報告によると、「その効果は抗うつ治療を受けたのと同じぐらい、あるいはそれ以上である」といいます。また、精神疾患がある人で禁煙に成功した人も同様の効果を得ることができるということです。
 今回の研究を行った英バーミンガム大学研究チームは、今回の結果が喫煙に対する一般的な誤解の一掃につながってほしいと期待しています。

 「“タバコはストレス解消になる”“タバコでリラックスできる”など、喫煙が精神の安定にいいというのは、通説にすぎない。こうした通説を覆すのは難しい」といいます。
 しかし研究チームは、今回の研究で「タバコをやめてニコチン依存から解放されれば、精神状態が改善する」ことを示し、タバコ中毒に関する研究の主要理論を指摘しました。喫煙者の心理状態はニコチンのせいで1日中不安定になっているのです。
 タバコから得られる落ち着きや充足感の後はすぐに、気持ちの落ち込みや不安、動揺といった禁断症状に襲われます。喫煙者は、このような症状はストレスやほかの要因によるものだと間違いやすく、ニコチンには安定作用があるために、タバコが自分の心を落ち着かせてくれるのだと勘違いするのです。

■喫煙の弊害

喫煙にリラックス効果はないという研究が発表されましたが、タバコにはそれ以外にも身体に害を与える化学物質があります。特に身体に影響を与えるのが、ニコチン、一酸化炭素、タールだといわれています。

 その他、タバコの煙にはPM2.5の有害物質が大量に含まれており、分煙していない居酒屋や車の中での喫煙は、北京市内の最悪時のPM2.5濃度であることは各専門機関の調査で明らかですが、政府で問題として取り上げられることはありません。

 また、一服吸っただけで、たちまち体内には活性酸素が発生しはじめます。そして、吸い終えてから30分後には体内に、最悪の老化物質と言われるAGE(終末糖化物質)の増加が認められるまでになります。タバコは、老化の大きな原因にもなっているのです。

身体に影響を及ぼす有害物質!

タバコの煙に含まれる物質は主に肺胞から吸収されますが、口腔、気道、胃、腸管の粘膜からも吸収されます。有害物質の3つを見てみましょう。

◎ニコチン(C10H14N2

ニコチンの大半は肺から肺胞に入ります。そして残りは、口腔の粘膜や唾液に溶けて胃の粘膜などから吸収され、さらに血液中に入り全身にめぐり悪影響を与えます。
 ニコチンは吸収が速く、喫煙直後から血中に現れて各臓器に運ばれ、肺から脳までは8秒で到達するとも言われています。

◎一酸化炭素(CO)

一酸化炭素は、酸素に比べ200倍以上もヘモグロビンと結合しやすいため、一酸化炭素が増えるとヘモグロビンと酸素の結合が妨げられ、赤血球の酸素運搬能力が低下します。そのため一種の酸欠状態を生じることになります。

◎シアン化水素(HCN) 

シアン化合物は、酸化酵素の働きを阻害し、組織呼吸に障害をもたらすといわれています。
 長期に及ぶ喫煙は、各種臓器、組織に障害を起こし、様々な疾患が生じやすくなります。特に、がん、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)は、喫煙による影響が大きく、“喫煙関連三大疾患”と呼ばれています。

(参考)EUのタバコパッケージ警告表示
http://www.tobacco-biyou.jp/package_eu.html

タバコの依存症はドーパミン異常分泌

喫煙による神経伝達物質ドーパミンの過剰分泌が、タバコに対する依存の原因の一つです。ドーパミンや、緊張時などに分泌されるノルアドレナリンは、多くても少なくても精神的・肉体的によくありません。
 タバコは喫煙後10秒でドーパミンを放出させ快感を発生させますが、この作用は長続きしないのですぐに喪失感が表れます。喫煙者が吸っては吐きを繰り返すのは、快感の発生と喪失が繰り返されるからで、その回数は1箱で200回にも及びます。最も身近な薬物依存が形成され、ずっと残り続けることになるのがタバコの怖さなのです。

 ドーパミンなど神経伝達物質のバランスを整えるのが「セロトニン」の役目です。リラックスハーブ「ラフマ」は、セロトニン神経の活性~分泌促進に期待ができます。タバコを吸う人には欠かせないハーブです。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年2月21日金曜日

腹筋運動ではお腹はへこまない

お腹をへこませる近道は?

「お腹が少し出てきた」「お腹回りのたるみが気になる」と感じている方は多いと思います。お腹をへこませるための運動といえば「腹筋」が定番ですが、実は、腹筋運動はお腹をへこますことに全く向いていないトレーニングだったのです。

男性のお腹が出てくる原因は、そのほとんどが内臓脂肪が付くことによるものです。「お腹の筋肉が減少したから」ではなく、「内臓脂肪が付いたから」お腹が出てくるのです。そして、その内臓脂肪を燃焼させるためには「有酸素運動」をする必要があります。

 有酸素運動で効率よく脂肪を燃焼させるために重要なのが「筋肉量」です。筋肉量の少ない人が有酸素運動を行っても、脂肪燃焼量が低く効率的ではありません。内臓脂肪を燃焼しやすくするには、まず全身の筋肉量を増やすことが重要です。すなわち、筋肉量の増加が“お腹をへこますための近道”となるのです。

「腹筋運動でも筋肉量を増やせるのではないか」と思われる方もいるでしょう。もちろん増えないとはいいませんが、腹筋運動だけで基礎代謝量をアップさせるほどの筋肉量を増やすことは、とても困難なのです。

●なぜ腹筋運動で筋肉量が増えない?

腹筋群は足や腕などの筋肉とは構造が大きく異なり、お腹の周囲を覆う膜のような形をしています。一見大きく見えますが、薄い膜の集合体のような形なので、総重量はさほど多くはありません。ですから腹筋運動をいくら頑張ったとしても、基礎代謝量が増えるほど筋肉量は増えないのです。

 それに比べて足や背中、胸の筋肉ならキロ単位で増やせます。筋肉量を1キロ増やすことができれば、基礎代謝量が50kcalアップするといわれています。お腹を凹ますためには腹筋よりも大きい筋肉、特に「下半身の筋肉」を鍛えることが有効なのです。

 普段運動をしていない人の筋肉量は、20歳前後をピークにして年間約1%ずつ減少していくといわれています。特に下半身の筋肉量は上半身と比較するとその減少が顕著です。「下半身の筋肉量の減少」が「基礎代謝量の低下」につながり、「内臓脂肪の増加」という結果を招いています。つまり、年をとったからお腹が出てきたのではなく、「筋肉量の低下」にその原因があるのです。

 では、下半身の筋肉量を増やすにはどうすればよいのでしょうか。

●運動が苦手な人でも「筋肉量」を増やせる方法とは?

お腹が出てくるのは「摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまっている」ことも要因の一つです。加齢による筋力低下や運動不足によって消費カロリーが減少しているのにも関わらず、以前と同じ食生活を続けていると、男性であれば主に内臓脂肪が増加し、お腹が出てきてしまいます。

 でも、男性にとって食事制限はなかなかハードルが高いものです。しかし、普段の生活を少し変えるだけでも、減少してしまった下半身の筋肉量を増やすことができます。

日常生活で簡単に始められ、効果的なのが「階段」。駅構内ではエスカレーターを使わない、オフィス内の移動ではエレベーターを避ける、信号待ちをせずに歩道橋を渡る、というように、積極的に階段を選ぶことで下半身の筋肉量は増やせるのです。階段を使う生活を3カ月間続けることができれば、下半身の筋肉が強化され、脂肪が燃焼しやすい体になるでしょう。
 
「階段を使うことや徒歩での移動は時間もかかるし疲れる」という方もいるでしょう。しかし必要な筋肉量を維持するためには、普段の生活の中で筋肉を使って“肉体を疲れさせる”ことが必要なのです。「疲れるから歩かない」「疲れるから座る」だとますます筋肉量が減り、さらに疲れやすくなってしまうという悪循環に陥ってしまいます。

 ただ、逆の発想をすれば、今までエスカレーターやエレベーターばかりを使ってきた方のほうが、階段に切り替えた場合の効果は高いともいえます。「また階段だ、ラッキー!」と思えるくらい思考を転換できればベストです。通勤電車で座らなかったり、エスカレーターやエレベーターを使わずに階段で移動したりしても、仕事ができなくなるほど疲れることはありません。お腹回りが気になる方は、まず「日常の移動」を見直すことをおすすめします。

●「ラクラク」をうたうトレーニングは疑ったほうがいい

「もっとラクにお腹がへこむ方法を教えてほしい」という人も多いと思いますが、残念ながらラクなトレーニングでは筋肉が付かないので、基礎代謝量は増えません。筋肉量を増やすには筋肉に負荷を与えて損傷させないといけないので、もし「ラクラク」とうたっているトレーニングがあれば、その効果を疑ったほうがよいと思います。

 繰り返しになりますが、お腹をへこますためには腹筋運動ではなく、下半身の筋肉量を増やすトレーニングが効果的です。どうしても6つに割れた腹筋を手に入れたい方は腹筋運動を行う必要がありますが、お腹が出ている状態で腹筋運動を行っても、出ているお腹の上に割れた腹筋が付くことになってしまうのです。

 まずは筋肉量をアップし、基礎代謝を上げる。そしてお腹がへこんだ後に腹筋、特にお腹を覆っている腹横筋とそれを補助している腹斜筋を鍛えれば、割れた腹筋も夢ではありません。

(中野ジェームズ修一:フィジカルトレーナー/米国スポーツ医学会認定ヘルスフィットネススペシャリスト)

動物性の良質なたんぱく質をしっかり摂る

康復医学学会では、筋肉量を上げて基礎代謝量を増やすために、「良質のたんぱく質をしっかりと摂る」ことを重要視しています。

 1日に必要な摂取たんぱく質量は、体重の1000分の1です。体重60Kgの人なら60gになります。すごく少ないように思えますが、これは純粋なたんぱく質の量であって、食材の重さではありません。豆腐などはほとんどが水分ですから、たんぱく質量は微量になります。60gのたんぱく質を摂るにはおよそステーキ2枚分ほどが必要です。

また、摂るべきたんぱく質量の3分の1はコラーゲンたんぱく質であることが重要です。そしてコラーゲンたんぱく質は動物性でしか摂れません。植物性たんぱく質だけではだめな理由がここにあります。コラーゲンたんぱく質は、ふだん私たちが食べない部位に多く含まれています。魚なら骨・目玉・ひれ・うろこ・内臓など、動物なら骨・皮・内臓など。現代の日本ではなかなか取りにくいものばかりです。昔は「にこごり」という良質のコラーゲン食材がありましたが、若者にいたっては名前すら聞いたことがないというのが現状です。
 どうしても不足しがちになるので、サプリメントなどを利用して補給するとよいでしょう。


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年2月20日木曜日

「トランス脂肪酸」:無規制、表示義務なしの日本!

危険な「トランス脂肪酸」、なぜ日本では野放し?

2014.02.19 Business Journal(cyzo inc.)より


今、世界的にトランス脂肪酸の規制が広がっています
 米国政府のFDA(米食品医薬品局)は、昨年11月にトランス脂肪酸を含む硬化油を食品添加物(グラス物質)から外す決定をしました。デンマーク(2003年)、スイス(08年)、オーストリア(09年)では、100g当たり2g以上のトランス脂肪酸を含んだ油脂の国内流通を禁止。米国、カナダ、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル、韓国、香港、台湾、中国では、食品含有量表示を義務付けています(あの中国でさえも!)。

 このようにトランス脂肪酸の規制が世界的に広がっているのは、トランス脂肪酸が人の健康に有害であることが明らかになってきているからです。
 
 トランス脂肪酸は、心筋梗塞や狭心症のリスクを増加させ、肥満を発症させやすく、アレルギー疾患を増加させ、胎児の体重減少、流産、死産を生じさせる可能性があります。また、母乳を通じた乳児へのトランス脂肪酸の移行も研究等で確認されています。

 WHO(世界保健機関)も03年に、心臓血管系の健康増進のため、食事からのトランス脂肪酸の摂取を極めて低く抑えるべきであり、最大での一日当たりの総エネルギー摂取量の1%未満とすることを勧告しているのです。さらにWHOは、09にはトランス脂肪酸の高摂取群を考慮すべきとして、1%未満というレベルの03年勧告の見直しを課題とし、規制強化を示唆しています。

●多くの食品に含有

では、トランス脂肪酸は、私たちの食生活にどのように入り込んでいるのでしょうか。

 問題にしているトランス脂肪酸は、工業的に植物油を脱臭のために高熱処理したり、水素を加えて「硬化油」に加工したりする過程で生成されます。どのような食品に含まれているのかというと、主に問題にされるのが、マーガリン、ファットスプレッド、ショートニング、クリームなどです。

 マーガリンは、油脂含有量が80%以上で、バターの代わりに使われています。ファットスプレッドは、JAS規格ではマーガリン類とされていますが、油脂含有量は80%未満。マーガリンと同様な使われ方をしていますが、風味原料と呼ばれる果実、果実加工品、チョコレートの味を付けられているものもあります。

 ショートニングは、米国でラードの代用品として開発された食用油です。クッキーやビスケットなどの焼き菓子、パンに練り込んで使われるとともに、アイスクリームに添加したり、フライ用の揚げ油としても使われます。この結果、トランス脂肪酸を含有する食品は、マーガリン、ファットスプレッドだけでなく、ショートニングを練り込んで作られるクッキー、ビスケットなどの焼き菓子、パン製品、ケーキに広がっています。さらに揚げ油として使うことによってつくられるドーナッツ類、ポテトフライ、鳥の唐揚げなど各種揚げ物に広範囲に含有されることになるのです。

●政府は無規制で民間任せ、事業者の状況も把握せず

では、トランス脂肪酸に対する日本政府の対応はどうなっているのでしょうか。

 端的に言うと、無規制で民間任せという状態です。世界的に広がっている表示義務化も日本では行われていません。消費者庁は、11年2月21日に「トランス脂肪酸の情報開示に関する指針について」を策定しましたが、それは表示の義務化ではなく、「食品事業者においては、トランス脂肪酸を含む栄養成分の表示が、消費者の食生活の改善に重要な役割を有することを認識しつつ、販売に供する食品の容器包装、ホームページ、新聞広告等により情報開示が行われることを期待する」といったもので、食品事業者に情報開示するかどうかを任せるというものなのです。さらに、消費者庁は、この指針に基づいて情報開示した事業者の状況をまったく掌握していないありさまです。

トランス脂肪酸のリスク評価については、12年3月に食品安全委員会が食品健康影響評価書を発表しました。その概要は、次のようなものです。

 「トランス脂肪酸の過剰摂取は、
・冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症等)を増加させる可能性が高い。
・肥満、アレルギー性疾患(ぜんそく、アレルギー性鼻炎等)について、関連が認められた。
・妊産婦・胎児への影響(胎児の体重減少、流産等)について報告されている。
 ただし、これらは平均的な日本人よりトランス脂肪酸の摂取量が多いケースの研究

 「日本人のトランス脂肪酸の摂取実態と健康影響。
・日本人の大多数はWHOの目標を下回っている。通常の食生活では、健康への影響は小さい。
・ただし、脂質に偏った食事をしている人は留意する必要あり。
・脂質は重要な栄養素。バランスの良い食事を心がけることが必要。
・食品事業者においては、食品中のトランス脂肪酸含有量は近年減少傾向にあるが、一部製品は高いものが見られることから、引き続きその低減につとめる必要がある。
・リスク管理機関においては、今後とも日本人の摂取量について注視し、知見の収集や適切な情報提供が必要

 要するに食品安全委員会は、日本人は通常の食生活をしていれば、トランス脂肪酸による健康への影響は小さいから、特段の政府による規制措置は必要がないとの判断です。

●世界的なトランス脂肪酸対策から立ち遅れ


 このような食品安全委員会の見解が、世界的なトランス脂肪酸の使用規制、表示義務化の流れから見ても、そのリスク評価のベクトルが消費者の健康保護の方向に向いているとはとてもいえませんし、世界的なトランス脂肪酸対策から立ち遅れているといえます。

 消費者は表示義務がない中で、一体どの食品にどの程度のトランス脂肪酸が含有されているかも知ることができない状況に置かれており、ましてや「脂質に偏った食事をしている人は、留意する必要がある」としても、そのような人はトランス脂肪酸表示義務がない中で留意のしようがありません。

 また、使用規制がないために、食品事業者の中には前述のようにトランス脂肪酸が含まれているショートニングを平気で使っている事業者がいますし、市販のマーガリンの中でも、毎朝パンに塗るだけで平均摂取量の2倍近く取ってしまうほどトランス脂肪酸の含有量が高いものが流通しています。

 日本人の通常の食生活も絶えず変化をしており、外食産業、コンビニや冷凍加工食品への依存度が高くなりつつあります。当然、トランス脂肪酸にさらされる危険度は高くなりつつあるということです。

 日本においてもトランス脂肪酸の表示の義務化トランス脂肪酸の使用規制事業者任せにしないで法的規制を進めていくことが、先進国として当然の課題であるといえましょう。



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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

花粉症とPM2.5

花粉症、飛散量は少ないが要注意!

花粉の飛散のピークは3月上旬が通例ですが、環境省が今月発表した今シーズンの花粉飛散量(スギ・ヒノキ)の予測は例年の半分、前シーズン比では四分の一程度と少なめです。花粉症患者には朗報にも聞こえますが、今シーズンは花粉症を悪化させる別の要因があるというのです。

 そのひとつが、中国のPM2.5(微小粒子状物質)です。
 赤坂山王クリニックの梅田悦生院長は、「大気汚染については、微粒子が花粉に付着し、症状が悪化すると言われています。顕微鏡で見ると公害物質が花粉についており、複合的に症状を悪化させる懸念がある。実際にたくさんの患者さんを診ていると、その傾向があります。まだエビデンス(科学的根拠)は明らかになっていませんが、当然PM2.5が症状を悪化させる可能性はある。そう考えて、案じているところです」と話します。
春風が吹けば花粉と一緒にPM2.5も飛散しやすくなりす。花粉の量が少なくても、PM2.5が結合し、複合的に鼻などの粘膜にアタックして、花粉の数以上に症状を悪化させる可能性があるというのです。
 それを防ぐには、当然のことながら、マスクやゴーグルなどの防備は欠かせません。最近では、花粉とPM2.5を防ぐ空気清浄機が注目の的となっていますが、防備しても防げない花粉症の悪化要因もあります。
 「過重なストレス睡眠不足、それに伴う過労など、体調によっても、花粉症は悪化しやすい。仕事のストレスは逃れようがなくても、睡眠時間は十分に取るようにしましょう」(梅田院長)。

 今の時期は3月期の年度末に向けて、多忙な時期を迎える人は少なくありません。ストレスを抱え、十分な睡眠時間の確保が難しいケースもあります。花粉症が悪化すれば、仕事のパフォーマンスは落ち、さらにストレスを受け、睡眠不足や過労も重くなります。結果、一層、花粉症の症状がひどくなるといった悪循環に陥る恐れもあります。

■スギ花粉とPM2.5その対策!

微小粒子状物質PM2.5は、2.5μm(マイクロメートル=100万分の1メートル)という粒径です。スギ花粉は30μm前後、髪の毛の直径は70μm。これらに比べるとPM2.5は、1/20~1/10のサイズです。
 ちなみにタバコの煙の粒子はもっと細かく、サイズの単位がPM2.5よりもひと桁下がって数百nm(ナノメートル)。ウィルスは数十~数百nm程度の大きさです。

PM2.5がピークを迎えるのは3~6月

アジア大陸の大気汚染物質は上空を流れる偏西風のほか、西から東へ向かう高気圧や低気圧の移動に伴って日本へ運ばれます。東南アジアやインドでも大気汚染が深刻になっていますが、距離が遠く風向きも違うため、日本への影響の大部分は中国だと専門家はみています。
 日本への影響がピークを迎えるのは3~6月ごろで、様々な汚染物質が日本へ来るようになります。

対策は、花粉予防と良質な睡眠

花粉症の人の多くが、花粉飛散の時期は寝つきが悪くなる、あるいは眠りが浅くなる、と感じています。花粉症時期の平均睡眠時間は、そうでない時期に比べて、1~2時間も短くなることがわかっています。
 花粉症 → 睡眠障害 → 睡眠不足 → 花粉症の悪化という悪循環になります。予防対策としては、花粉予防策だけではなく、質の良い睡眠をとることが重要なのです。

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花粉飛散のこの時期の睡眠障害は、花粉症を悪化させ仕事にも影響を及ぼします。睡眠物質と言われ、睡眠障害に密接な関わりがあるホルモン「メラトニン」です。そしてそのメラトニンの原料となるのが脳内の総合指揮者「セロトニン」です。
 康復医学学会が研究を続けているリラックスハーブ「ラフマ」には、セロトニンの分泌促進に影響を与えるデータがあります。

また、花粉が原因で粘膜が腫れて鼻づまりを起こし、睡眠に影響が出る人がいます。PM2.5などの大気汚染物質が合わされば尚更のことです。このような鼻づまり対策として康復医学学会がお薦めしているのが、「HM-3000(特系霊芝)」です。
 HM-3000を配合した商品『HM真菌』(発売元:和漢生薬研究所)の粉末をカプセルから取り出して水溶液を作り、市販のノーズスプレーの使用済み空容器に入れて使用すると鼻がスッキリとするとの報告があります。
 また、市販のメンソレータムやメンタムの一番小さな缶(12~15g)に『HM真菌』2カプセルの粉末を加えて良くかき混ぜます(日にちが経つと色は濃くなってきます)。これを出かける前や寝る前に鼻の穴の内部に薄く塗り込みます。使い始めは鼻水が出やすくなる場合がありますが、そのまま続けてください。私自身はこの方法で26年間苦しんできた花粉症から抜け出すことができました。ぜひお試しください。
★HM真菌 ⇒http://nagomi135.com/shop.html


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年2月15日土曜日

重症化しやすい糖尿病患者の低温やけど

糖尿病と低温やけど


Aさん(78歳)は、不定期ですが糖尿病で通院しています。ひとり暮らしのため、寒い季節はとくにつらく、夜、足が冷えてくると眠れません。そこで、湯たんぽを使うようになりました。
 ある朝、湯たんぽが熱すぎたのか、足の皮膚が少しひりひりする感覚で目が覚めました。よく見ると、その部分だけが赤くなっていました。2、3日すると、なぜか足の皮膚の赤みは増し、表面の皮が少しむけたと思ったら、急速に赤い範囲が広がってしまったのでした。

 湯たんぽやあんかなどによるやけどの症状を「低温熱傷」と呼びます。このやけどは、みかけより組織の傷みがひどいことが多いものです。

 特に糖尿病患者では、こうしたタイプの熱傷になりやすくなります。高血糖が続くと、神経を養う細かい血管に血流障害が起こってきます。さらに、ブドウ糖がうまく代謝されないため、神経細胞内に特殊な物質がたまったりして末梢神経が障害されます。
 末梢神経には、内臓の動きや血圧などを調節する「自律神経」と、痛みや熱さを感じる「知覚神経」、手足を動かす「運動神経」があります。
 自律神経の障害では、手足にほてりや冷え、発汗異常がおこり、知覚神経の障害では、じんじん、ぴりぴりといった痛み、異常知覚が発生します。更に進行すると、痛みを感じなくなり、やけどやケガから壊疽を起こす危険が高くなります。

低温熱傷は、電気あんかや使い捨てカイロ、電気敷布や電気カーペットなど、さわって暖かく気持ちいいと感じる温度のものを長時間皮膚に押し付ける(42℃でも6時間以上)ことによって起こります。見た目は軽くても、皮膚の奥深くまで届く重症のやけどになります。このため、冬の暖房には特別の注意が必要です。
 使い捨てカイロは長時間同じ場所に固定しない、特に靴用カイロは危険です。
 電気カーペットの上で眠ってしまわない、あんかや湯たんぽは足から離します。
 電気毛布や電気敷布を使っている人は、寝る前に布団を暖めておくぐらいにしておきます。

 糖尿病になると細菌に対する抵抗力が落ちてくるので、やけどで傷んだところから簡単に感染してしまいます。治療が不十分だと、感染が進展しやすく重症化になりやすいので要注意です。

■AGEと血管障害!

高血糖により糖化されたたんぱく質が劣化すると、最悪の老化促進物質といわれる「AGE(終末糖化産物)」(AGEsともいいます)が発生します。
 AGEは、コラーゲンで構成されている血管本来の機能を低下させたり、末梢神経に悪影響を与えたりして「低温やけど」の原因にもなります。

対策のポイントは、血管内皮細胞!

血管内皮細胞は、陰性荷電を帯びています。そのため、正常な血管内では、血小板と血管内皮細胞は結合しないので、血小板凝集は起こらないようになっています。
 しかし、AGE酸素ストレスにより強いダメージを受けると、血管透過性が亢進したり、微小血栓を形成して微小循環障害を起こしたりします。

霊芝とNO(一酸化窒素) 

AGEが増加すると、血管内皮細胞が阻害されるため、NOの産生が低下、血管が収縮して炎症を起こしやすくなります。そして、血管が血栓を作りやすい状態になり、血管機能障害を起こします。
 生薬「霊芝」には、血管を円滑に維持する役割を持つ血漿一酸化窒素の産生を促すデータがあります。

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糖尿病の場合、疾患そのものへの対策と合併症対策が必要になります。そして、合併症の場合は、上記のような血管内皮細胞だけでなく、微小循環の環境、血流の改善が重要です。

 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、微小循環の環境改善に対して、様々なアプローチによるエビデンス(科学的根拠)を持っています。

また、同学会は、AGE対策として、安全で無理なく糖質制限が可能な甘味調味料『甘みストレスフリー』(発売元:和漢生薬研究所)をおすすめしています。

※康復医学学会ホームページ ⇒ www.koufukuigaku.org


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年2月12日水曜日

むくみと病気

ただの「むくみ」と安心できない?

人間は、4本足から2本足で立って歩くようになった動物です。2足歩行になってしまった人間の構造的な問題のひとつといえるのが「むくみ」です。

 下半身が心臓から遠くなったことで、汚れた血液を心臓に送り返して浄化させる静脈の負担が大きくなってしまいました。その結果、血行が滞りがちになり、むくみを生じやすい構造になっているのです。

 はれぼったく感じるむくみの中身は水なのですが、実は身体非常に沢山の水を含んでいます。体重の約3分の2は水が占めている程です。その水の多くは細胞の中にも血液にも含まれ、また細胞と細胞の間のクッションとなる組織にも組織液として含まれています。通常これらの水は、身体の調整機構によってそれぞれ一定に保たれています。

 むくみは大きく分けて、「一時的なもの」と「病気などが原因のもの」の二種類があります。
 たとえば、一日中立ち仕事をしたり長時間同じ姿勢を続けたりして足がむくむのは一時的なもので、健康な人でもよく起こることです。これは重力によって水が身体の下の方へと集まったためです。身体の中で組織液の分布が変わっただけで、組織液が増えたわけではありません。
 一方、何らかの病気で血管の圧が非常に高くなったり、血液成分が変化して浸透圧が低くなったり、血管が痛んで弱くなったりすると、血管から水分が漏れ出して組織液が異常に増えることがあります。これが、病気が原因のむくみです。むくみが現れる病気は案外多いのです。
 むくんでいる部分を押しても元に戻らない、疲れがいつまでも取れない、めまいや湿疹、発熱、しびれなど、単なる疲労以上の症状が感じられる人は、病的なむくみです。

 一晩寝たら解消するむくみはあまり心配しなくてよいと思いますが、1週間以上続いているとか、体重が急激に増える(たとえば1週間に2kgとか)、いきなり尿量が減る血尿がある脈がとぶ胸が重苦しいなど、なにか他の症状があるときは注意が必要です。

■「むくみ」と疾患の関係

むくみは、医学的に「浮腫」といい、体内の細胞の間の組織が通常よりも沢山の水を含んでいる状態です。たとえば下半身の場合、むこうずね、すねの前面の内側(脛骨と腓骨が接近するところ)を指で押してみて指の跡が凹んで残るようなら、それがむくみです。

病気が潜んでいる「むくみ」

 病的なむくみの目安になるのは、体重の増加を伴なったむくみなどです。異常に組織液が増えるとその分体重が増えるのです。他の症状がある時や立ち仕事など、むくみの原因に心当たりが無いのにいつもむくんでいるという場合は、内分泌、腎臓、心臓、肝臓などの病気が隠れている可能性があります。


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病院では、むくみの治療としてナトリウムの制限、水の制限、利尿剤の投与などが行われますが、動脈硬化や腎臓、心臓などの疾患が原因で起る病的なむくみの場合、疾患そのものへの対策だけでなく、微小循環の環境と微小循環血流の改善が重要です。

 康復医学学会が長年研究を続けている生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、微小循環の環境改善に対して、様々なアプローチによるエビデンス(科学的根拠)を持っています。
※康復医学学会HP ⇒ www.koufukuigaku.org


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2014年2月9日日曜日

風邪をひいたら「食べちゃいけないもの」5つ

風邪のとき注意すべき食品


季節の変わり目は風邪を引きやすかったり、体調不良になりがちな時期です。季節の変化に体がついていけず、体の弱い部分から症状が出てしまいます。
 そんな時は、体に負担をかけないのが一番! ゆっくりしたりして休むことが大事です。食べたくないときは食べない、食べさせないのが一番です。

 管理栄養士で国際薬膳食育師(薬膳マイスター)の高下容子さんが、風邪のときは特に注意が必要な5つの食品を挙げていますので、康復医学学会のコメント(★)とともにお届けします。

★風邪に限ったことではありませんが、病気で食欲がないときは食べない、食べさせないのが基本です。「栄養のつくものをしっかり食べないとよくならないよ」っていうのは間違いです。病気の時に食べてしまうと、体が食べ物の処理の方にエネルギーを回してしまうので、免疫力も低下し、病気を長引かせます。犬・猫や馬・牛などの動物が、病気の時何も食べず動かず休んでいるのは、治すことに専念しているのです。


(1)冷たいもの 

風邪をひくと熱が出るので、水分を摂ることは大事ですが、熱を出すことで体がウイルスと戦っているので、むやみに体を冷やさないほうがいいのです。
 胃や腸も弱っているところに、冷たいものを体内に入れると下痢を招きやすくなるので、体を温める飲み物がおすすめ。
 生姜湯は、体を温めたり喉や咳の痛みにも効果があります。ホットレモンは、ビタミンCが入っているので風邪には効果的です。

★体温は血液が全身に運んで保たれています。もちろん暖かい飲み物で胃や腸を温めるのも良い方法ですが、基本は血流を良くすることです。特に微小循環血管の血流の改善が重要です。
※微小循環 ⇒ http://www.koufukuigaku.org/kenkyu_bisho1.html

(2)刺激のあるもの 

脱水症状を起こすこともあるので、カフェインを含むコーヒーや紅茶などの利尿作用のある飲み物は控えましょう。

★浅煎りの豆で淹れたアメリカンコーヒーは、通常のコーヒーよりも多くカフェインを含んでいますし、コーヒーよりも緑茶やほうじ茶の方がカフェインを多く含んでいる場合がありますので注意が必要です。

 また、香辛料の刺激が強いものや熱いものは、喉を傷めますのでご注意ください。喉に負担のないやわらかい食品をゆっくり摂りましょう。
 オレンジジュースよりも、リンゴジュース(すりおろし)の方が整腸作用があり、おなかに優しいです。

★果物に含まれる果糖も摂り過ぎると害がありますので、注意が必要です。
 果糖はブドウ糖のように消化酵素で分解されることなく、胃腸から吸収されてしまい、インスリンの手を借りることもありません。体温にすぐ反応するため、ブドウ糖の10倍以上の速さでたんぱく質と結びつき、多くの老化物質「AGE」を生成してしまいます。
※AGE ⇒ http://www.koufukuigaku.org/bukai_age.html


(3)こってりしたもの 

脂っこいものは、消化に悪いの一言につきます。胃や腸も弱っているのですから、負担をかけないようにしてあげましょう。風邪が長引いてしまいます。

 また脂肪分の多い乳製品も、腸によくないので控えましょう。逆にさっぱりしたものだと、梅干しには抗菌と整腸作用のあるクエン酸が含まれているので、吐き気が治まる働きがあります。

★牛乳や乳製品は過大評価されていますが、特に日本人にとってはあまりお奨めできない食品です。
※参考:『牛乳には危険がいっぱい?』
⇒ http://www.koumatsuba.zansu.com/gyuunyuunihakikengaippai/top.htm

 大根おろしにしょうが汁を加えると、発汗・保温があり白血球の働きを高めるので、免疫力が上がります。梅干しや大根おろし・生姜などをおかゆに入れたりするのもいいですね。

 でも、ノロウィルスなどのウィルス性の下痢の場合は、食べないことが一番です。どうしてもおなかがすいたら食物繊維の多いおかゆより、うどんの方がおすすめです。

★病気時の食事は、特にたんぱく質が不足しがちです。病人や高齢者は、一度に大量のたんぱく質を摂取しても吸収しづらくなりますから、少量ずつ小まめに摂取するのが理想的です。

 お奨めは『薬膳の素』(発売元:和漢生薬研究所)です。康復医学学会の研究開発から生まれた、手軽に良質のたんぱく質を摂取できる商品です。


(4)甘いもの 

風邪をひくと発汗して、食欲がなくなります。そんなときによく飲むのがスポーツドリンクだと思います。
 けれどスポーツドリンクは、糖分等の濃度が高く、そのまま摂取すると胃で停滞する時間が長くなり、体内での水分補給が遅くなるので、水で薄めて飲むのがいいと思います(中には吸収されやすい濃度に調整されたものもありますが)。
 水分はしっかり摂ってほしいのですが、甘い飲み物より、水を飲むかお茶なら番茶がおすすめ。
 番茶には殺菌力のあるカテキンと、炎症を鎮めるタンニンが含まれているので、番茶を飲むことでうがいの効果もあります。

★番茶は煎茶よりカフェインが少ないので、お茶好きな方は番茶を飲みましょう。

食欲がないときに、甘いゼリーや白桃缶が食べやすいという方もいると思います。体調が悪いときは、何だったら食べられるのかは自分にしかわかりません。
 食べたい時に食べられるものは、なんにせよ元気の素、必然の食と考えて。

★糖質の摂り過ぎは、最悪の老化物質「AGE」を蓄積させます。
 特に注意すべきはご飯やパン、うどんなどの白いもの(=炭水化物)です。
 食べるのなら、量を減らして順番を最後にしましょう。野菜、たんぱく質や油ものを先に食べると、血糖値の上がり方が穏やかになります。
 お茶碗1杯のごはん(150g)を砂糖換算すると、55.2g=約角砂糖11個分!です。
※AGE小冊子 ⇒ http://www.koufukuigaku.org/bukai_age.html


(5)アルコール

風邪薬を飲む場合は、薬の効きが悪くなる場合もあるので注意してください。

 ただ風邪のときには、卵酒や甘酒はいいです。とくに甘酒には、ビタミン・アミノ酸が多く含まれ、点滴と同じくらい栄養がたくさん含まれています。
 甘酒の麹には、整腸作用があり、おなかの調子を良くする働きがあります。また冬は新酒の「酒粕」が出ますが、酒粕は発酵食品で栄養もあり、体を温めます。
 ただ酒粕にはアルコール分が8%あります。車を運転する人、お酒を飲めない人、未成年の人はご注意ください。

★卵酒が良いといわれるのは、科学的にも根拠があります。
 卵白の中には、リゾチーム(酵素)が0.3~0.4%含まれており、細菌の細胞壁を分解し、殺してしまうという特徴を持ちます。このリゾチームから開発されたのが、塩化リゾチーム。市販の風邪薬の成分表でご存じの方も多いと思います。リゾチームの働きは、細菌を殺して粘液の排出を促し、痰や鼻汁を体外に出してくれることです。たんぱく質補給という意味でも卵を摂取するのは良いことです。
 また、日本酒は適量を飲むことで一旦身体を温め、眠る時に必要になる深部体温を下げることを促すので熟睡につながります。あくまで“適量”(180ccまで)が重要です。

 風邪をひいたら栄養のあるものを食べると良いといいますが、「まずは体の声を聞いてみてほしい」と高下さんは言っています。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年2月8日土曜日

よい睡眠のポイントは深部体温を下げること

冬の睡眠に暖房が逆効果になることも !?

今年の冬は全国で記録的な寒さを更新しています。ベッドに入っても体が縮こまってなかなか寝付きが悪く、電気毛布や暖房器具をフル稼働させている人も多いのではないでしょうか? 

 ぐっすりと眠りたいなら、暖房にも注意が必要です。日照時間が短い冬に睡眠時のリズムを崩してしまうと、他の季節の睡眠にも悪影響を及ぼすことになってしまいます。

 睡眠は深部体温(身体の内部、内臓などの温度)が下がれば下がるほど眠くなり、眠りが深くなります。逆に深部体温が上がれば目が覚めます。入眠から睡眠中にかけては深部体温がどんどん下がり、起床に合わせて徐々に上がっていくようになれば、ぐっすり寝て、すっきり起きることができるのです。

 『ここぞというときに力が出せる 睡眠の3鉄則』などの著者で作業療法士の菅原洋平氏はこう言います。
 「深部体温を下げるためには、汗をかいて放熱することが重要です。電気毛布のように体全体をずっと温め続ける寝具を使うと、汗をかいても蒸発しづらいので放熱することができなくなってしまいます。深部体温も下がらないため、眠りが浅くなってしまうのです。通常の布団は寝ている間にかいた汗を吸収して放熱しやすくしてくれます。しかし、電気毛布は機械的に温める機能を優先しているので、汗の吸収力も見劣りします。入眠時だけ電気毛布で温めて寝るようにしても、深部体温は下がりづらくなってしまいます」

 「人間は、冬は活動量が落ちて筋力も衰えます。寝返りするために使う背中の筋肉も衰えるので、寝返りの回数も減ってしまいます。寝返りをしないと、体と布団の間の空気を循環させることができないため、うまく放熱できずに体温調節がしっかり働かなくなります。ただでさえそうなのに、部屋全体を暖め続けたり、厚着で寝たりすると、さらに深部体温が下がりづらくなるのです」

 冬にぐっすり眠るためには、「副交感神経」を優位にする工夫も効果的です。人間が眠りに落ちる前は、リラックスした時に働く副交感神経が優位になります。しかし、冬は活発に動く時に働く「交感神経」が高まりやすく、入眠時も低下しにくいのです。そうなると、寝付きが悪くなってしまいます。

■睡眠が深いほど、体温は低下する!

夜は体温が低くなります。その原因のひとつは、昼間と違って体を活動させないからですが、それ以外にも“睡眠自体が体温を低下させている”ということがあります。これは、睡眠に入ると体温の基準値が下げられるために代謝が低下し、体内で生み出される熱の量(熱産生)が少なくなるためだと考えられます。特にノンレム睡眠(深い睡眠)では、体温の低下が大きくなります。

理想の睡眠は皮膚温度が高く、深部体温が低い!

 深部体温の変化と皮膚温度の変化、そして睡眠の段階を同時に測定すると深部体温が低いほど、また皮膚の温度が高いほど、その直後の眠りやすさが強くなっています(右図)。つまり、実際に眠りにつく前に、皮膚から熱を放散させ、体の内部の温度を下げることで眠りを引き起こしやすくしていると考えられます。

深部体温を下げるアミノ酸「グリシン」

質の良い眠りのサポート効果で注目されているのが「グリシン」です。グリシンはたんぱく質を構成するアミノ酸の一種です。
 このグリシンが脳に作用して、深部体温を下げる働きがある事がわかっています。体を休めたいときにグリシンを摂取すると、しっかりとした休息が取れるのです。

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現代人の多くは、その生活習慣や日々のストレスで、深部体温が下がりにくくなっています。

 質の良い睡眠がとりたい現代人にお奨めしたいのが『甘みストレスフリー』(発売元:和漢生薬研究所)です。この商品も主成分はグリシンです。深部体温を下げる働きが期待できます。

 また、睡眠のリズムに密接な関わりがあるホルモン「メラトニン」はよく知られていますが、そのメラトニンの原料となるのが、脳内伝達物質の一つ「セロトニン」です。康復医学学会が研究しているリラックスハーブの一つ「ラフマ(羅布麻)」には、セロトニンの分泌促進に関するデータがあります。『アンチストレス』(発売元:和漢生薬研究所)は、ラフマエキス配合商品です。

※セロトニンの研究については、康復医学学会のホームページをご覧ください。
www.koufukuigaku.org/kenkyu_serotonin.html


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年2月5日水曜日

サルコペニア(加齢性筋肉減弱症)

粗食は長生きの秘訣ではない?

もう年だから、あまり食べなくても大丈夫。そう考えている人も多いのではないでしょうか。確かに年をとると活動量が減るので、その分、食欲がなくなるのも仕方がありません。しかし、粗食で「低栄養」に陥ると、死亡リスクを高めることになるのです。

 東京都健康長寿医療センター研究所の調査によると、低栄養と思われる65歳以上の人の死亡リスクは、そうでない人の1.5倍以上も高いといいます。高齢者の栄養状態の指標である(1)「体格指数(BMI)」(体重÷〈身長×身長〉=20以下)、(2)「アルブミン」(4.0g/dl以下)、(3)「ヘモグロビン」(男性13g/dl以下)、(4)「コレステロール」(160mg/dl以下)が、すべてカッコ内の基準値より低い人は、死亡リスクが50~65%も高くなります。脳卒中、心筋梗塞、認知症のリスクもアップするといいますから甘く見てはいけません。

 高齢者の栄養状態について研究している東北女子大の加藤秀夫教授(時間栄養学)は言います。
 「アルブミンやヘモグロビンは、いずれもたんぱく質の一種です。たんぱく質は、血液や筋肉など、体のいろいろな組織をつくる材料になり、不足すると、脳出血、肺炎、骨折など、さまざまな病気を引き起こします。とりわけアルブミンが減ってしまうと、体にとっては緊急事態です。水分を血管に取り込む力が弱くなるので、むくんだり、お腹に水がたまりやすくなります。アルブミンはホルモンを体中に運んだり、筋肉のエネルギー源である脂肪酸を運搬する役割もあるので、体を元気にする力が弱ってしまいます」。

 年をとって、さっぱりしたものしか受け付けない。だからといって肉や卵を避け、魚や野菜をちょっとしか食べないような食生活を続けていると、命を縮めることになりかねません。

 「肉や卵に多いといわれるコレステロールも、人間にとって重要な栄養素です。神経細胞やホルモンなどの原料になる物質で、少なすぎると免疫力が低下し、さまざまな疾患リスクを上昇させます。多すぎるのはよくありませんが、少なすぎると死亡率が上昇するという調査もあります」(加藤教授)。

量が少ない人は1日4食

量を食べられないからといって、1日1食しか取らないのもよくありません

 「年をとっても、しっかり1日3食は食べることが大切です。高齢者の場合、胃腸の働きが弱っているケースも多いので、一度に多くの食事ができない人もいます。そういう人は1回の食事量を減らし、1日4食取るようにしてください」(加藤氏)。

 高齢になると、ペプシンやトリプシンといったたんぱく質を消化する酵素が減っていきます。一度に大量のたんぱく質を摂取しても吸収しづらくなりますから、毎日小まめに摂取するのが理想的なのです。

 年をとってからは食事量を減らし、一汁一菜の粗食にするのが長生きの秘訣だと思われていますが、それは大きな間違いです。さっぱりした和食だけでなく、洋食でも中華でもどんどん食べたほうがいいのです。

■高齢者の栄養不足~サルコペニア

 「サルコペニア(sarcopenia)」は、年齢と供に筋肉量が減少していくことで、病名ではなく、こうした状態に付けられた名称です。30歳以降、筋肉組織の量や筋線維の大きさなどが減少する現象です。日本では加齢性筋肉減弱症とも言われています。

サルコペニア~廃用症候群

サルコペニアの原因としては、運動不足、酸化ストレス、成長ホルモンや性ホルモンの異常などさまざまなものがお互いに関連しあって作用していますが、中でも栄養不足が身近にある一因です。低栄養状態が、高齢者におけるさまざまな機能障害の原因となり、廃用症候群へと進行します

廃用症候群の概要

 「廃用症候群」は、疾患などのために活動性や運動量の低下した安静状態が続くことで、全身の臓器に生じる二次的障害の総称です。しかし、安静時のみの廃用症候群は少なく、低栄養から合併することが多く、程度が重いほど疾患や低栄養に関したサルコペニアの合併が多いのが特徴です。
 廃用症候群でよく認められるのは、骨粗しょう症、筋萎縮、関節拘縮、など筋骨格系の症状です。また、心機能低下、起立性低血圧、摂食・嚥下障害、褥瘡(床擦れ)、抑うつ状態、高次脳機能障害などもあります。

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 高齢者におけるサルコペニアの原因として、総たんぱく質摂取量が不十分であることがあります。
 そして廃用症候群は、その大半がサルコペニアによって起こる活動性・運動量の低下が原因と言われています。
 これらのことから、十分なたんぱく質を確保することが、高齢者におけるサルコペニア~廃用症候群の予防や治療の第一歩であることがわかります。たんぱく質(アミノ酸)の中でも「分岐鎖アミノ酸(BCAA)」は筋肉に多く含まれている成分であり、筋たんぱく質を作り出し易く、壊れにくくする働きがあることが知られています。

康復医学学会の研究を元に開発された『薬膳の素』(発売元:和漢生薬研究所)は、BCAAが多く含まれている鮪の赤身に昆布と椎茸をプラスした3種混合だしです。
 アミノ酸スコア「100」のこの商品は、吸収力が高いコラーゲンペプチド形態を保ち、理想的なBCAA補給源と言えます。粉末タイプなので様々な料理に簡単に混ぜるだけ。手軽に良質のたんぱく質を摂取できます。


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年2月2日日曜日

お酒をよく飲む人、「メラノーマ」に注意!

お酒をよく飲む人、「メラノーマ」に注意!

■日常的な飲酒でリスクが2倍に。日焼けでさらに悪化

 飲酒が私たちの健康にプラス、マイナス両面でさまざまな影響を与えることはこれまでの研究でわかっています。今回、英国から届いたレポートは悪影響の方。日常的に飲酒すると、飲酒量に応じて皮膚がんの中でも非常に悪性度の高い「メラノーマ」のリスクが高まるというものです。

 調査によると、1日の飲酒が1杯までなら、まったくアルコールを飲まない人、あるいはたまにしか飲まない人に比べ、メラノーマのリスクは10%増でした。しかし飲酒が1日2杯になるとリスクは18%増に、さらに4杯以上になるとリスクは55%増となったのです。この調査でいうお酒1杯とは、アルコールを12.5グラム含んでいるものとしています。これはワインでいえばグラス1杯、ビールだと約280ミリリットルに相当します。

アルコールと皮膚がんの因果関係については、アルコールを摂取することで体が日光に対して無防備な状態になるためだと考えられています。研究者らはアルコールが体に何らかの変化を加え、肌が日光に対して敏感になる結果、紫外線の影響が増大するのだとみているようです。そのため、ビーチで日焼けしながらお酒を飲む、というのは最悪なのだといいます。

 英国ではメラノーマは珍しいがんではなく、2010年にメラノーマと診断された人は1万3000人にものぼっています。最近では若い人に増える傾向にあり、研究にあたったミラノ大学のエバ・ネグリ氏は「飲酒と日焼けの組み合わせがメラノーマ発症の可能性を高めるという事実を周知することで、多くの人にまずは日焼け防止の必要性を認識してもらいたい」と話します。
 キャンプやスポーツ観戦、海水浴などアウトドアアクティビティが好きで、お酒が好きな人は気をつけましょう。
2014年02月01日 Mash Media Inc.

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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年2月1日土曜日

ストレスと心疾患

月曜日は心筋梗塞の発症率が3割増!

就労男性の心筋梗塞の発症率は、月躍日が他の曜日に比べて30%も高く、脳卒中の発症率も月躍は日曜の1.3~1.5倍に増えるという調査報告があります。欧州や米国でも就労者が月曜日に心筋梗塞などの冠動脈疾患を発症したり、死亡するリスクが10~20%ほどアップすることが報告されています。サラリーマンにとって月曜日は危険がいっぱいなのです。

東邦大学医療センター佐倉病院循環器科の東丸貴信教授は、次のように言っています。
 「土曜日、日曜日に仕事を離れて休んだサラリーマンにとって、活動期に入る月曜日の朝は大きなメンタルストレスがかかります。午前中はもともと心臓や脳にとって危険な時間帯ですが、ストレスが加わると、生体を興奮させる交感神経が緊張して血管が収縮し、血圧上昇や心拍数増加で心臓にさらに負担がかかります。血液も固まりやすくなり、冠動脈硬化巣ももろくなるので血栓ができやすくなります。そのため、心筋梗塞や脳卒中が発症しやすくなるのです」。

 メンタルストレスは、冠動脈疾患にとって最大のリスク因子になり、心臓にかかる負担は運動よりも大きいので注意が必要です。
 日頃から、ハードな仕事をこなしていたり、責任あるポジションを任されている人ほど、月曜日に加わるストレスは大きくなります。
  『部下をうつにしない上司の教科書』の著者で精神科医の奥田弘美氏は、「厚労省の調査では、自殺が最も多いのも月曜日です。それだけ、休日モードから仕事モードに変化しなければならない月曜日は、精神的に大きなストレスを受けるのです。普段からハードに働いている人はなおさらです。また、土日は家族サービスに追われたり、遊びすぎたりして疲労が残っていると、月曜日に一気にツケが回ってきます。疲労がない状態で月曜日を迎えることができれば、気持ちは前向きになりますし、ストレスに対する耐性もアップします」と話します。

 危ない月曜日を乗り切るためには、ストレスを最小限に抑えることが重要です。
 「日曜日はできるだけ遠出せず、少なくとも夕方以降はのんびり過ごした方がいい。早めに夕食を済ませ、アルコールは控える。7時間は睡眠をとるようにベッドに入ってください。たとえ眠れなくても、体を横にして目を閉じているだけで効果はあります」(奥田氏)。

 高血圧や動脈硬化などのリスクを抱えている人はさらに注意が必要です。
 東丸教授は、「月曜日は危険な日だとしっかり意識しておくことです。月曜日の朝は、起きた時に血圧を測って異常がないかチェックしたり、薬を忘れずに飲むようにしたり、他の曜日よりも慎重に過ごした方がいいでしょう」と注意を喚起しています。
    

■虚血性心疾患対策

心臓の冠動脈の血液粘度や動脈硬化が進み、血管が次第に狭くなると血液が十分送られず、需要と供給のバランスが崩れて心臓が酸素不足の状態に陥ります。これを「虚血性心疾患」と呼び、狭心症心筋梗塞がその代表的なものです。先日お亡くなりになられた声優の永井一郎さんも虚血性心疾患でした。

血栓症は、高血圧、糖尿病、高脂血症などが原因となり、血管の内側を一面覆っている内皮細胞がはがれて、コラーゲンを含む血管壁が露出すると、血小板が活性化され、どんどん集まってきてくっつき始めます。また、ヒィブリン(fibrin:血液凝固に関わるたんぱく質)も出てきて、この血の魂が大きくなり血栓となり動脈硬化などで細くなった所に少しずつ集まり血流をせき止めてしまいます(右図)。

 また、不整脈などの心疾患で血栓ができ動脈を詰まらせることで、虚血性心疾患以外にも脳梗塞などの脳血管障害も起こします。ストレスや過労、睡眠障害なども原因となり、年齢を問わず若い人にも起ります。

特系霊芝の血栓形成抑制効果

血栓は、夜間の睡眠中、血圧の低下によって起きることもあります。血栓症は、徐々に進行していくガンなどとは異なり、兆候が見えにくく、突然重篤な疾患を起こします。心筋梗塞や脳内出血などで死に至るケースもあり、脅威は身近なものとなっています。

 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」には、血小板血栓及びフィブリン血栓形成に対して抑制効果があります。


 霊芝は、血栓を溶かすのではなく、形成し始めると次から次へと形成する血栓に働いて血栓形成を抑制します。薬との作用機序が違うのです。つまり、溶かしすぎることないので、医薬品との併用も可能なのです。


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ