2019年5月29日水曜日

熱中症

脱水・熱中症にご注意を!

夏本番を前に、今年は早くも真夏日を記録したところが多いようです。これから6月になるとさらに、じっとりした湿気とともに気温も上昇していきます。体が暑さに十分順応できていないこの時期から夏に向けて、特に注意したいのが「熱中症」です。
 熱中症は、気温や湿度の高い環境(暑熱環境)下で、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなってしまったために現れるさまざまな症状の総称です。消防庁が発表した平成30年夏期(5~9月)の熱中症による救急搬送人数は実に95,137人にのぼり、うち160人が命を落としています
 梅雨明け前後をピークとして、時間や場所を選ばず、赤ちゃんから高齢者まで誰にでも起こりうる熱中症。どんな病気かを知って対策し、この夏を元気に過ごしましょう。

 気温が高くなると、私たちの体は汗をかくことによって体内の熱を逃し、体温を一定に保とうとします。ところが、汗を大量にかきすぎると、今度は体内の水分や塩分が不足して脱水状態となり、めまいや立ちくらみなどの、熱中症の初期症状が現れ始めます。
 熱中症の重症化を防ぐには、「もしかして熱中症かも…?」と疑ったときの早めの対応が大切。周りの人に熱中症が疑われる症状があった場合、まずは次のことを確認しましょう。

(1)意識があるか? (2)水分を飲めるか?

意識がしっかりあり、水分の摂取もできるようなら、応急手当で回復が見込めます。意識がぼんやりしていたり、動けず、水分を摂れない状況であれば、迷わず救急車を要請し、救急車を待つ間、応急手当を行います。

【熱中症の応急手当】
●日差しを避けて涼しい場所に運び、衣類を緩めて安静にさせる  
●エアコンをつけたり、うちわや扇風機などで体に風を送り、冷やす 
●太い血管の通っている首やわきの下、太ももの付け根を冷やす 
●水分(できれば経口補水液スポーツドリンク)を少しずつ何度も飲ませる

 自分自身に熱中症が疑われる症状があった場合にも、涼しい場所へ移動し、体の冷却、水分補給を行いましょう。
 熱中症の始まりは体の水分不足、つまり脱水です。暑さで水分が失われやすい夏季には特に意識して、こまめな水分補給を心がけ、脱水・熱中症を予防しましょう。
 また、脱水は血管に負担のかかる状態です。体内の水分が不足すると、血液の濃縮度も増し、血栓がつくられやすい状態になります。特に高血圧などで動脈硬化が進行している人では、脳卒中や心筋梗塞を起こす要因になる可能性があります。こうしたことからも、日頃から水分を上手に摂取する習慣をもち、脱水を防ぐことが大切です。
(出典:http://www.kyoukaikenpo.or.jp/) 

■熱中症が起こるメカニズム

ヒトの体の中では、いつも熱が作られています(産熱)。この熱を身体の外に逃がすこと(放熱)で、体温は36~37℃に保たれています。
 しかし、運動など身体を活発に動かすと、筋肉でたくさんの熱が作られ、体温は上がります。また、運動などをしなくても、熱いところにいたり日差しや照り返しを受けたりして体温が上がることがあります。体温が上がると、身体の表面(皮膚の下)に流れる血液の量が増えて体内の熱を身体の外に逃がしやすくなります。血液が身体全体に行き渡るため一時的に血液が足りなくなり、血圧が下がることがあります。
 その時、脳に十分な血液が送られず酸欠状態になり、めまいや立ちくらみを起こしたり、意識を失ったりすることがあります。これが「熱失神」です。
 著しく体温が上昇する時には、汗をかくことでも体内の熱を外に逃がします。汗をかいて体内の水分を失ったとき、十分に水分を摂らないと、脱水状態になります。
 脱水状態が続くと、全身倦怠感、悪心・嘔吐、頭痛などの症状がみられるようになります。これを「熱疲労」と言います。
 汗は血液から作られます。汗が蒸発することで、効率よく体の中の熱を外に逃がし、体温を下げることができます。汗の中には、電解質(イオン)が含まれており、汗をかくと水分だけでなく電解質も失われます。
 汗で最も失いやすい電解質は、血液中に最も多いナトリウム、つまり塩分です。そのため、汗をかいた時に水だけを飲んで塩分を補充しないと体の中の塩分が不足してしまいます。塩分は筋肉の収縮を調節する役割があるため、塩分が足りないと手足がつるなど、筋肉のけいれんを引き起こすことがあります。これが「熱けいれん」です。
 さらに体温が上がり、体温調節の働きが追いつかなくなると、脳に影響が及び、倒れたり、意識障害をきたしたりします。これが「熱射病」で、身体にとっては非常に危険な状態です。

水分の上手なとり方
●平常時の水分摂取に最適なのは、常温に近い温度の水 
●1日のめやす摂取量は1.5L程度
●ゆっくり少量(150~200mL)ずつ、7~8回にわけてこまめに飲む 
●特に体から水分が失われやすい次のタイミングでの補給を忘れずに! ①起床時 ②運動の前後 ③入浴の前後 ④就寝前 
(※病気療養中で水分摂取制限のある方は、主治医の指示に従うこと)

 脱水や熱中症は屋外だけでなく屋内にいても起こります。室温が28℃を超えないようエアコンや扇風機を上手に使ったり、日頃から栄養バランスのよい食事や十分な休息をとり、暑さに負けない体づくりをしていくことも、脱水や熱中症の予防になります。できることから実践して、元気な夏を迎えましょう!


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

2019年5月23日木曜日

脳卒中週間

夏の病気? 今月25日から脳卒中週間

全国で毎年25万人以上が発症していると推測される脳卒中。日本人の死亡原因の第3位で、要介護や寝たきりの原因としては第1位の疾患です。日本脳卒中協会では、一般市民の脳卒中に関する知識を高め、予防や早期受診につなげようと、毎年5月25~31日「脳卒中週間」とし、啓発活動を行っています。脳卒中といえば冬の病気というイメージが強いです。わざわざ夏に向かうこの時期を脳卒中週間に決めたのはなぜでしょうか。

脳梗塞は気温上昇時にも急増

その答えを日本脳卒中協会の公式サイトから引用すると、「脳卒中の大部分を占める脳梗塞の発症が年間では春に少なく6~8月から増加する」ため。脳卒中は夏から気を付けなければならないという警告の意味で、この時期を脳卒中週間に決めたと説明しています。
 同協会が「脳梗塞は6~8月から増加する」とする根拠は、旧厚生省研究班の研究ですが、ここでは別の研究を紹介します。2002~08年に全国の労災病院に入院した全脳卒中患者4万6,000人を対象にしたもので、脳卒中の月間発症数の変動を病型別に検討しています。
 それによると、脳出血は夏に少なく、冬に多発、くも膜下出血も夏に少なく、秋から冬に多発しており、「脳卒中は冬の病気」というイメージ通りの実態でした。
 一方、脳梗塞のうち、ラクナ梗塞とアテローム血栓性脳梗塞については、12~1月に1つのピークがあるものの、4~7月の気温上昇時にも急増していました。

脳卒中週間中には各地で市民公開講座

日本脳卒中協会では、脳卒中予防の要諦を5・7・5調で口ずさみやすい「脳卒中予防十か条」としてまとめています。そこでは特に重要な脳卒中の危険因子として、高血圧、糖尿病、不整脈(心房細動)、喫煙、過度の飲酒、高コレステロール血症などが挙げられています。また、脳卒中週間中には、各地で市民公開講座が開催されます。これらの情報は同協会の公式サイトで見ることができます(⇒ http://www.jsa-web.org/)。
「脳卒中は冬と夏の病気」というイメージを持ち、まさにこれからの時期、知識を高め、予防に努めてはいかがでしょうか。
(出典:https://kenko100.jp/) 

■脳卒中と康復医学的対処法

大まかにいうと、脳卒中は①血管が詰まりブドウ糖や酸素の供給が滞って脳細胞が死んでしまう「脳梗塞」と、②血管が破れて起こる「頭蓋内出血」に分けられます。
 さらに、脳梗塞は、ごく細い動脈が詰まる「ラクナ梗塞」、大きな動脈が詰まる「アテローム血栓性梗塞」、心臓の中にできた血の塊(血栓)がはがれて脳の動脈に流れ込んで起こる「心原性脳塞栓症」に分けられます。
 頭蓋内出血の方は、脳の中の細い動脈が破れる「脳出血」と、脳の表面を走る大きな動脈にできたこぶが破れる「くも膜下出血」に分類されています。

脳卒中の主な症状と徴候

血管が詰まる脳梗塞と、破れる脳出血は、全く違う状態なのに現れる症状にあまり大きな違いはありません。なぜなら、両方とも脳の細胞が損傷されるからです。
 現れる症状は病変がどの部位に起きたかによって異なります。大脳がやられると、体の半身の運動麻痺(片麻痺)や感覚障害、ろれつが回らない、言葉が出ないなどの言語障害が主な症状です。脳幹や小脳に障害が起こると、物が二つに見える(複視)、手足がうまく動かない(体幹・四肢失調)など様々ですが、ひどいときは意識がなくなります(意識障害)。

康復医学における対処法

脳卒中は脳血管障害の総称ですが、脳の微小循環は、中枢神経組織の毛細血管内皮細胞自体が有する特殊な生理的機能が積極的なメカニズムで関与し、脳の環境を常に維持しています。脳出血・脳梗塞などの主な原因は、高血圧、糖尿病、加齢、動脈硬化などの血管・脳血流の障害です。脳内の微小循環は、脳内の血流はもちろん、脳神経細胞へ酸素・栄養素を供給する特殊な生理的機能を担っているため、内皮細胞が繊細にできています。脳血管障害の対策としては、血流の改善、血管内皮細胞の保護・修復などが有効です。

●「HM-3000(特系霊芝)」による対処
 霊芝により、脳血流の改善と血管の保護血栓形成に対する抑制効果が期待できます。また、脳血栓患者に対する後遺症予防にも期待できます。その他、脳内酸素の供給量促進、抗酸化作用に対する影響も大きいものがあります。
●「ラフマ」による対処
 交感神経の興奮がストレスホルモンを上昇させ、脳内ホルモンのノルアドレナリン・アドレナリンの分泌を促進、細動脈の収縮により脳内の血流・血圧に影響を与えます。ラフマは、ノルアドレナリン・アドレナリンの分泌抑制に影響する「セロトニン」を活性化し、分泌を促します。
●「コエンザイムQ10(Co-Q10)」による対処
 脳細胞は酸化ストレスに敏感です。Co-Q10の抗酸化作用は、酸化ストレスを生む脂質過酸化物の生成抑制に期待できます。体内にCo-Q10が存在する間は、過酸化脂質の生成はほぼ完全に抑えられるといわれています。


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愛・感謝 村雨カレン

2019年5月16日木曜日

フードファディズム

沖縄野菜は心疾患・脳卒中を予防するか

「おじいとおばあの健康長寿の源!」「身体に優しい沖縄伝統野菜」などのキャッチで売られるご当地食材の沖縄野菜。ゴーヤに代表される沖縄野菜「チンゲン菜、からし菜、ゴーヤ、フダンソウ、ヘチマ、ヨモギ、パパイヤ」はビタミンやミネラル、葉酸など栄養価が高いことで知られています。このため、心筋梗塞や脳卒中を予防にすると言われてきたのですが、実は明白なエビデンスは見当たらないとの研究が発表されました。

 国立がん研究センターなどが約1万6千人の日本人男女を対象に行った多目的コホート(JPHC)研究解析によると、「沖縄野菜を多く摂取しても心筋梗塞と脳卒中の予防効果は期待できない可能性がある」といいます。この研究成果は、「Journal of Epidemiology」1月12日オンライン版に発表されています。

 沖縄野菜の摂取量と心筋梗塞や脳卒中の発症との関連を検討した大規模な追跡調査はほとんどありません。研究グループは、JPHC研究に参加した40歳以上の男女約1万6,000人を長期にわたり前向きに追跡したデータを用いて研究を重ねました。

 研究では、ベースライン時とした1995年に沖縄県中部、1998年に沖縄県宮古の2地域に在住し、心筋梗塞や脳卒中などの循環器疾患とがんの既往がない45~74歳の男女1万6,498人を2012年まで追跡しました。

 ベースライン時の138項目の食物摂取頻度調査票への回答から、参加者の7種類の沖縄野菜(チンゲン菜、からし菜、ゴーヤ、フダンソウ、ヘチマ、ヨモギ、パパイヤ)の摂取量を評価し、参加者を沖縄野菜の摂取量で3群に分けた上で、心筋梗塞と脳卒中の発症率を比較検討しました。その結果、約13年の追跡期間中に839人が脳卒中を発症し、197人が心筋梗塞などの虚血性心疾患を発症しています。

 年齢や性、飲酒や喫煙などの生活習慣などで調整した解析でも、沖縄野菜の摂取量と心筋梗塞および脳卒中の発症率との間に有意な関連はみられない事実が判明。沖縄野菜の種類別に解析しても有意な関連はなかったのです。

 以上の結果から、研究グループは「沖縄野菜の摂取量は、心筋梗塞や脳卒中の発症リスクと関連しない」と結論づけています。

 一方で「今回の研究は摂取量が最も少なかった群でも比較的多く摂取しており、このことが原因でグループ間の差が見えにくくなった可能性がある」と指摘。また、沖縄野菜の摂取量の評価も妥当性が十分ではなかったことも原因として考えられるとしています。
(出典:http://healthpress.jp/)

■フード ファディズム

特定の食べ物が健康・病気に及ぼす影響をエビデンスに関係なく過大に評価し、声高に主張するような態度は「フードファデイズム」(Food Faddism)と呼ばれます。このフードファデイズムに基づいたTV番組や書籍は後を絶ちません。寒天、納豆、バナナなど、メディアで体に良いと紹介される度に、スーパーではその食品が品切れ状態となりますが、これさえ食べれば健康に良いというマジックフードなど無いに等しいのです。

繰り返されてきた「痩せる食べ物」騒動

2008年9月には「朝、バナナを食べると痩せる」とのことでバナナが、また07年1月には「よくかき混ぜた納豆を朝飯・夕飯それぞれ1パックずつ食べると痩せる」で納豆が、そして05年夏には「寒天を食べると痩せる」で寒天が、それぞれ大評判となり、全国各地で品切れ騒動が起きました。

過大評価と信奉の3つのパターン

「フードファディズム」には、およそ以下の3つのタイプがあります。

(1)寒天やバナナのように、実際にはあり得ない健康効果を期待して食品が大流行、すなわち爆発的に売れること。紅茶キノコやココアもこれに当たる。
(2)量を無視して「○○に良い」「××に悪い」と主張する。マスメディア情報や、健康食品業界からの情報の多くが該当。
(3)食品に対する期待や不安の扇動。食生活の全体像を見ず、ある食品を体に悪いと決めつけたり、別な食品を体に良いと推奨・万能薬視したりする。「自然・天然」「植物性」は良い、「人工」「動物性」は悪いとする傾向も。

 国立がん研究センターは、男女約7万9600人を約15年追跡し「食事バランスガイド」*遵守と死亡との関連を調べた結果、この食事バランスガイドの遵守度が高い人ほど死亡リスクが低下しており、特に脳血管疾患の死亡リスクとの関連が明らかでした。循環器疾患のリスク低下では、食事バランスガイドの副菜(野菜、きのこ、いも、海藻料理)および果物の遵守得点が高い人で顕著に認められました。一方、脳血管疾患死亡のリスク低下は主菜(肉、魚、卵、大豆料理)の食事バランスガイド遵守得点が高い人で顕著でした。
 この研究結果は当然で退屈なものですが、基本中の基本と言えます。フードファデイズムとは決別して、食事バランスを重視することが最強の健康法と言えるのかもしれません。
*食事バランスガイド:2005年に厚生労働省・農林水産省が策定した食事の摂取目安。


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愛・感謝 村雨カレン

2019年5月9日木曜日

ロコモティブシンドローム

ロコモ 簡易テストでチェックを

下半身の骨や関節、筋肉などが衰え、立ったり歩いたりする動作ができなくなる「ロコモティブシンドローム」(運動器症候群)。高齢者を中心に4500万人を超えるとの大学の推計もあり、将来、転倒による骨折などで要介護状態になるリスクも高まります。整形外科医らでつくる協議会はロコモかどうかを判定する簡易デストを公表し予防を呼びかけています。

 ロコモは日本整形外科学会が2007年に提唱した概念。「筋肉や骨のピークは20~30代で、使わなければどんどん衰える。軽度のうちは平地を歩くには支障がなく、ロコモだと気付いていない人は多い」。整形外科医らが啓発のために10年に立ち上げた「ロコモチャレンジ!推進協議会」委員長で、NTT東日本関東病院整形外科部長の大江隆史氏は言います。
 大江氏によると、日常的に運動不足な人は要注意。特にやせすぎだと骨や筋肉の量が減り太りすぎでは腰や膝に負担がかかるため、ロコモになっている可能性があります。

 同協議会は筋力やバランスなど運動機能の低下が始まっている状態を「ロコモ度1」、さらに機能低下が進んで骨折しやすく、将来的に寝たきりになるリスクが高まっている状態を「ロコモ度2」と規定。ロコモ度を簡単に調べられる3種類のテストを公表しました。
 床から40センチの高さの台に腰掛け、片足だけで立ち上がって三秒間キープ。腕は胸の前で組み、反動をつけずに足の力だけで立ち上がります。これができない人はロコモ度1。さらに高さ20センチの台から両足で立ち上がれなければロコモ度2に該当。
 この判定法に基づき、東京大が17年に発表した推計では、ロコモ度1の人は40歳以上で4590万人で、このうち、より重度のロコモ度2の人は1380万人に上ります。
 20代でロコモと判定された人もいるといい、大江さんは「若いからと油断せず、運動器が衰え始めたことに早めに気付くことが大切。予防のために筋トレ適切な食事をすれば、ロコモは解消できる」と説きます。

 協議会が推奨している筋トレは、片足で一分間立ってバランス能力をつける「片足立ち」と、肩幅より広めに足を開いて腰を落とす「スクワット」の二種類が基本。スクワットは腰を痛めないよう、かがむときに膝がつま先より前に出ないようにする。
 難しい人はいすに腰掛けて、机に手をついて立ち座りの動きを5~6回繰り返す。ともに1日3回を目安に、「無理をせずに長く続けることが大切」といいます。

 食事は炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素をバランス良く摂ること。骨や筋肉を強くするにはカルシウムやタンパク質、ビタミンを意識して摂ること。
 詳細は、ロコモONLINEのホームページ(https://locomo-joa.jp/)で公開しています。
(出典:https://www.chunichi.co.jp/)

■寝たきり、健康寿命短縮の主要因

骨・関節・靱帯、脊椎・脊髄、筋肉・腱、末梢神経など、体を支え(支持)、動かす(運動・移動)役割をする器官の総称を「運動器(locomotive organs)」といいます。そして、これら運動器の障害により「要介護になる」リスクの高い状態になることを運動器症候群(ロコモティブシンドローム、ロコモ)と呼んでいます。

2つの「運動器の障害」の原因

1)運動器自体の疾患(筋骨格運動器系) 

加齢に伴う、様々な運動器疾患。たとえば変形性関節症、骨粗しょう症に伴う円背、易骨折性、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症など。あるいは関節リウマチなどでは、痛み、関節可動域制限、筋力低下、麻痺、骨折、痙性などにより、バランス能力、体力、移動能力の低下をきたします。

2)加齢による運動器機能不全 

加齢により、身体機能は衰えます。筋力低下、持久力低下、反応時間延長、運動速度の低下、巧緻性低下、深部感覚低下、バランス能力低下などがあげられます。「閉じこもり」などで、運動不足になると、これらの「筋力」や「バランス能力の低下」などと相まって「運動機能の低下」が起こり、容易に転倒しやすくなります。

ロコモは、メタボや認知症と並び、「健康寿命の短縮」「ねたきりや要介護状態」の3大要因のひとつになっています。
 高齢者は、これらの加齢や運動不足に伴う身体機能の低下や、運動器疾患による痛み、易骨折性(軽微な外傷による骨折)など多様な要因が重なって、負の連鎖により、バランス能力、体力、移動能力の低下をきたし、ついには、立って歩く、衣服の着脱やトイレなど、最低限の日常生活動作(ADL)さえも自立して行えなくなり、「健康寿命の短縮」、閉じこもり、廃用症候群や寝たきりなどの「要介護状態」になっていきます。

メタボとロコモ

メタボは、心臓や脳血管などの"内臓の病気"で「健康寿命」が短くなったり「要介護状態」になったりするのに対し、ロコモでは、"運動器の障害"が原因でおこります。ロコモ、メタボ、認知症を合併する人も多いという報告もあります。高齢者のトータルヘルスの観点からは、幅広い対応策が必要です。年を取って、寝たきりや要介護、認知症となることはできるだけ避けたいものです。これらの「健康寿命の延伸」、「生活機能低下の防止」には、日ごろの食事運動睡眠などの生活習慣を見直すこと、そして、病気やケガの予防、早期発見・早期治療が重要です。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン