血液がドロドロになる"多血症"
頭痛、めまい、耳鳴り、倦怠感、視覚障害といった症状に悩んでいる人は「多血症」かもしれません。血液中の赤血球の濃度が高くなる病気で、放置していると命に関わる病気につながる危険もあります。多血症とは、血液中の赤血球が過剰に増加し、血液が「ドロドロ」と濃くなる状態を指します。この血液の粘度上昇は血流障害を引き起こし、放置すると脳梗塞や心筋梗塞など深刻な病気のリスクを高めるため、注意が必要です。
多血症は「相対的多血症」と「絶対多血症」に分類され、絶対的多血症は「真性多血症」と「二次性多血症」があります。
1. 相対的多血症
血液中の血漿が減少して、相対的に赤血球濃度が高くなった状態の多血症です。ストレスや肥満、高血圧、生活習慣病の合併例にも多く見られます。
2. 真性多血症(原発性多血症)
赤血球が血液がんのように増加したもので、白血球や血小板の増加も伴い、脾臓が腫れ、JAK2遺伝子の後天的変異が関係します。
3. 二次性多血症
高地での居住、過剰喫煙、心臓や肺の病気などによる低酸素状態が腎臓で造血因子エリスロポエチン産生を増やすもの、腎疾患やエリスロポエチンを産生する腫瘍によるものがあります。
多血症の主な原因として、生活習慣、遺伝子異常、酸素不足が考えられます。
【生活習慣因子】:過度のストレス、高血圧、肥満、糖尿病、脂質異常症、喫煙、脱水など、生活習慣が背景となる場合が多く、中年以降の男性に多い特徴があります。
【遺伝子異常・腫瘍】:真性多血症は遺伝子異常が要因であり、これにより骨髄で血液成分が過剰生産されます。
【体内の酸素不足・薬剤使用】:喫煙や呼吸器疾患などによる低酸素、利尿剤・SGLT2阻害薬の使用で血漿量(液体分)が減り、見かけ上赤血球が増加します。
多血症は、初期にはほとんど自覚症状がなく、健康診断などで偶発的に判明することもあります。高度になると血流悪化から以下の症状が出ます。●頭痛、頭重感、めまい ●顔面や粘膜の充血、皮膚のかゆみ ●赤ら顔、眼瞼結膜や口腔粘膜の充血 ●腹部膨満(脾腫などの合併例)
さらに症状が進行すると、血管が詰まりやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な合併症が発生する危険性が高まります。
多血症の予防には、適度な水分摂取、生活習慣の改善、禁煙、定期的な健康診断などが重要です。
以上のように、多血症は血液が「ドロドロ」になることで動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞など命に関わる合併症を引き起こす危険性があるため、原因に合わせた治療と予防、定期的な健康管理が重要です。
■多血症の治療と霊芝
多血症の治療は、その種類と重症度により異なります。真性多血症の場合、瀉血(血液を抜くこと)によって赤血球数を減らしたり、骨髄抑制剤で赤血球の産生を抑えたりします。アスピリンなどの抗血小板薬も、血栓症予防に用いられることがあります。二次性多血症の場合には、原因疾患の治療が中心となります。例えば、酸素不足が原因であれば酸素療法が行われ、腎臓病が原因であればその治療を進めることで多血症の改善を目指します。
このような多血症に対して、近年、様々な自然療法や補完療法に関心が集まっています。その中でも特に注目されているのが「霊芝」(学名:Ganoderma lucidum)です。霊芝は、古くから東洋医学において"不老長寿の妙薬"として珍重されてきたキノコの一種です。β-グルカン、トリテルペン類、ガノデリン酸などの有効成分が豊富で、免疫賦活作用、抗酸化作用、抗炎症作用、血圧降下作用、血糖降下作用など、多様な生理活性が報告されています。霊芝が多血症に対してどんな効能を持つのか、いくつかのメカニズムが考えられます。
まず、霊芝の「抗酸化作用」は、多血症による細胞の酸化ストレスを軽減します。多血症では、赤血球の増加に伴い、体内で過剰な活性酸素が発生しやすくなります。この活性酸素は細胞を傷つけ、血管内皮機能の障害や炎症を引き起こす一因となります。霊芝に含まれる多糖類やトリテルペン類は強力な抗酸化物質であり、活性酸素を除去することで、これらのダメージを軽減し、合併症のリスクを低下させる効果が期待されます。
次に、霊芝の「血液循環改善作用」です。多血症では血液の粘度が高まり、血流が悪くなることで血栓ができやすくなります。霊芝には血液サラサラ効果があるとする研究報告もあり、血小板凝集を抑制したり、血管を拡張させたりすることで、血流を改善し、血栓形成のリスクを低減する可能性が示唆されています。これにより、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な合併症の予防に寄与するかもしれません。
さらに、霊芝の「免疫調節作用」も間接的に多血症に良い影響を与えます。真性多血症は骨髄の異常によるものですが、免疫系のバランスが崩れることで、病態が悪化します。霊芝は免疫細胞の活性を調節し、過剰な免疫反応を抑制したり、低下した免疫機能を向上させたりする作用があるため、全身の健康状態を改善し、多血症の進行を緩やかにする可能性が期待されます。
ただし、霊芝の効能は、あくまで補完的なものであり、多血症の根本的な治療に代わるものではありません。霊芝を摂取する際には、必ず医師や薬剤師に相談し、適切な指導のもとで行うことが重要です。特に、抗凝固剤や免疫抑制剤など、他の薬剤を服用している場合は、霊芝との相互作用に注意が必要です。
現在、霊芝の多血症に対する大規模な臨床研究は不足しており、その有効性と安全性についてはさらなる研究が待たれます。しかし、霊芝の持つ多様な生理活性は、多血症患者の生活の質の向上や合併症のリスク軽減に貢献する可能性を秘めていると言えるでしょう。
いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン




