遅すぎる対応、医療被曝!
近年CT検査などの普及により、医療の検査・治療による被曝が増えています。そのため日本医学放射線学会など12学会・団体は、患者ごとに医療被曝の総線量を把握する仕組み作りに乗り出しました。検討を始めたのは、日本医学放射線学会や日本放射線腫瘍学会、日本小児放射線学会など、放射線科医や診療放射線技師らが結成した「医療被ばく研究情報ネットワーク(J-RIME)」です。 CTや、放射性物質を含む薬剤を注射してがんの有無を調べるPETなど、検査による被曝実態を調べ、検査ごとに患者個人の被曝線量を把握する方法や記録する方法、項目も検討するそうです。将来的には、個人がどこで検査、治療を受けても、生涯にどれだけ被曝したのか総線量がわかるような仕組みを目指すとのことです。また、成人用に照射量が設定されているCT機器の小児用の照射量基準を検討するなど、子供を医療被曝の害から守る対応策なども検討します。
国連科学委員会の推計では、過去20年間で医療被曝の線量がほぼ倍増しているそうです。一因は、平均して1回5~30mSv(ミリシーベルト)と、一般的なX線検査の10倍以上線量が多いCT検査の増加です。とりわけ日本は、CT機器の保有台数が先進国の中でも突出して多い“医療被曝大国”です。放射線医学総合研究所の推計では、治療を除く医療被曝線量は、1人あたり年間3.8mSvと、先進国平均の2倍。これは一般の人の年間被曝量限度の4倍に近い値です。
英国の研究チームは今月(2012年6月)、10歳以下で頭部CT検査を1回受けると、1万人に1人の割合で白血病や脳腫瘍が増える恐れがあるとの18万人を対象とした調査結果を英国学会誌に発表しました。
国際原子力機関(IAEA)や世界保健機関(WHO)なども4月末、加盟国に対して、患者個人の医療被曝把握の規則作りを求める声明を出しています。
J-RIME代表の米倉義晴・放射線医学総合研究所理事長は、「患者が放射線診療の利益を最大限に受けられる仕組みを作りたい」と話しています。そして生涯にわたる医療による総被曝線量を把握して、過剰な被曝をなくすことを目指し、2年以内に提言をまとめ、関係省庁などに実現を働きかけていくそうです。なんだかちょっと遅すぎではないでしょうか?
医療被曝については安易な検査を受けないこと、そして徹底した疾病予防が大切です。
■医療被曝のリスク
人体に照射されたX線のうち、臓器や組織で吸収される分を「(臓器)吸収線量」といいます。X線撮影の吸収量は、身体の厚みに応じて変わり胸部X線の場合、左右方向撮影の吸収線量は、前後方向撮影の2~3倍になります。CTの場合、X線を通しにくい頭蓋骨のある頭部は、胸部・腹部に比べ数倍になりますが、頭部には発がんリスクが高い臓器が少ないのでリスクは低いとのことです。逆に肺、乳房(女性)、胃、結腸など、発がんリスクの高い臓器が存在する腹部CTは、当然頭部CTより発がんリスクが高くなります。年齢が低いほどリスクが上がる!
発がん死亡リスクは、被曝したときの年齢によって変わります。被曝時の年齢が低いほどリスクは高くなります。←左のグラフは、全身に10mSvを浴びた時の発がん死亡リスクです。放射線検査を受けなくても、人は一定程度がんにより死亡するので、グラフは、被曝による発がん死亡の上乗せ分を示したものです。この他にも胃がん、乳がん、白血病なども上乗せされます。医療被曝を避けるためには徹底予防
安易にCTを受けないためにも日頃の予防策が大切です。その予防策としては、霊芝の血流対策が期待できます。また、霊芝に関しては過去の利用者の声に「抗がん剤と併用したが、結果が良かった」「外科的手術後の回復が早かった」「放射線療法や抗がん剤などの副作用軽減に役立った」などがありました。このように、霊芝は発がんリスク対策や病後のQOL対策にも期待が持てます。霊芝と抗がん剤に関しては、『HM真菌エビデンス』(微小循環研究所発行)にデータがあります。(55ページ:霊芝の研究・抗がん剤の副作用に対する影響)
いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ
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