「オウム病」妊婦で日本初の死亡例
オウムやインコなど鳥のふんを介して感染する「オウム病」に感染した妊婦が死亡していたことが、厚生労働省への取材で分かりました。オウム病は高齢者などで数年に一度、死亡例が報告されますが、妊婦の死亡例は初めてとみられています。厚労省は日本医師会を通じて、産婦人科医らに情報提供しました。オウム病(Psittacosis、Parrot fever)は人と動物が感染する人獣共通感染症の一つ。「クラミジア・シッタシ」という細菌に感染した鳥のふんなどを吸い込むことで人に感染します。鳥は感染しても症状が出ないことが多く、気がつかないうちに人に感染する恐れがあります。1~2週間の潜伏期間の後、急な発熱や頭痛、せきなど風邪やインフルエンザに似た症状が出て、気管支炎や肺炎を発症。重症化して死亡することもあります。厚労省によると、毎年数十人ほどの感染報告があるということです。
今回感染が確認された女性は、妊娠24週に発熱のため入院。意識障害などがみられ、その後死亡しました。妊婦の感染症を研究する研究班が女性の死後、体内からオウム病の原因となる細菌を検出し、厚労省に報告しました。
海外ではオウム病による高齢者や妊婦の死亡例が報告されていますが、国内ではこれまで報告はありませんでした。厚労省は「妊娠中は抵抗力が弱くなる。胎児に影響を与える場合もあるので、ペットなど動物との密接な接触は控えてほしい」と呼びかけています。
(出典:http://www.sankei.com/)
■「人獣共通感染症」と予防法
人獣共通感染症とは、ヒトとそれ以外の脊椎動物の両方に感染・寄生する病原体により生じる感染症のことです。ペットから人、人からペットへとうつる危険性のある感染症です。代表的な病原体別感染症
【細菌性】結核・パスツレラ症・サルモネラ症・カンピロバクター症・ブルセラ症・炭疽・ペスト・仮性結核・リステリア症・レプトスピラ病・ライム病・豚丹毒・細菌性赤痢・エルシニア・エンテロコリティカ感染症・野兎病・鼠咬症 etc.【ウイルス性】狂犬病・SARS・ウエストナイル熱・エボラ出血熱・マールブルグ熱・Bウイルス感染症・ニューカッスル病・日本脳炎・ダニ脳炎・腎症候性出血熱・ハンタウイルス肺症候群・サル痘 etc
【リケッチア・コクシエラ・バルトネラ性】猫ひっかき病・Q熱・ツツガムシ病 etc.
【クラミジア性】オウム病 etc.
【原虫性】睡眠病・シャーガス病・リーシュマニア症・クリプトスポリジウム症 etc.
【寄生虫性】エキノコックス症・肺吸虫症・旋毛虫症・肝吸虫症・肝蛭症・アニサキス症 etc.
【真菌性】クリプトコッカス症・皮膚糸状菌症・カンジダ症・アスペルギルス症 etc.
【プリオン性】変異型クロイツフェルト・ヤコブ病
基本的な予防法
人獣共通感染症には様々な種類があり、広がり方もまちまちです。しかし病原体の種類に関わらず、ペットを飼っている人全員に実践してほしい「ゴールドスタンダード」(至適基準)が存在します。具体的には以下の8つです。① 水槽やケージの掃除や糞の始末には手袋をはめる
② ペットを触った後はしっかり手を洗う
③ ペットに顔を舐めさせない
④ 爬虫類や両生類などサルモネラ菌を保有する生き物は極力素手で触らない
⑤ ペットのケージ、給餌場、寝床を定期的に消毒する
⑥ ペットのトイレは調理場から遠ざける
⑦ 免疫機能が回復するまでペット飼育は保留する
⑧ ペットを定期的に動物病院へ連れて行く
特に重要なのは"手洗い"です。ペットを触った手に付着した病原体が口、鼻、目などの粘膜と接触しやすくなります。粘膜は皮膚よりも防御能が低く、細菌やウイルスの侵入を完全には防げません。例えば、猫が舐めた手で目の粘膜をこすると、白目がスライムのように腫れ上がる「結膜浮腫」が起こります。最悪のケースでは失明の危険性もあるので要注意です。事実「猫ひっかき病が原因で左目を失明した女性」や「猫のアレルゲンが緑内障罹患率を90%高める」などの例もあります。手洗いは特に念入りに行いましょう。
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当学会の研究素材「ホタテ貝殻高温焼成カルシウム」は、人体や生体への安全性を保持しながら、ガチョウパルボウイルスなどの最強ウイルスをも駆逐して、畜産の防疫(抗ウイルス・殺菌)やペットの除菌・消臭などに対して持続性の高い効果が認められています。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン
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