放射線被ばく 正しい知識を
日本に住む私たちは、日常、大地から宇宙から、あるいは食物などからの自然放射線によって、年間約2.1ミリシーベルト(mSv)被ばくします。また、CT検査や放射線治療による医療被ばくは国民1人当たり年間3~5 mSvで、合計すると年間5.98 mSv被ばくすると言われています。日本人の医療被ばくが多い理由は、他の先進諸国と比べて、約2倍のCT検査装置を保有しているからです。放射線の影響が出るのは50 mSvとか100 mSvと言われることがありますが、これは原爆被爆者などの疫学研究から示された値であり、科学的に証明することは困難です。したがって、低線量放射線の確率的影響(がんや白血病など)に関しては、「分からない」と言わざるを得ません。確定的影響である目の水晶体の混濁は、500 mSvで生じる、と国際放射線防護委員会(ICRP)が2011年に声明を出しています。
放射線業務の場合、線量計を装着する義務があります。「放射性同位元素等の規制に関する法律」(原子力規制庁)と「労働安全衛生法・電離放射線障害防止規則(電離則)」(厚生労働省)では、線量限度は実効線量(全身被ばく量)として5年間で100 mSv、1年間で50 mSv、等価線量として皮膚は年間500 mSv、目の水晶体は年間150 mSvとなっています。しかし、目の水晶体の線量限度は5年間で100 mSv、1年間で50 mSvと、2021年ごろに法改正される予定です。電離則では、緊急作業の場合、条件を付けて実効線量として最高250 mSvが限度とされました。
原発作業員などの線量管理は厳しくされていますが、医療従事者は治療を優先することが多く、線量管理が正しく行われていないことが問題となっています。医療被ばくが多いということは、医療従事者の職業被ばくも多くなる可能性があります。鉛入りの防護エプロン、防護メガネや遮蔽板の使用によって、被ばく量は軽減します。
線源から「距離」を取る、放射線を「遮蔽」する、被ばくの「時間」を短くする、という外部被ばく防護の3原則を念頭に置いておく必要があります(右図:環境省)。放射性物質が舞うような職場では、内部被ばくや汚染から防護するために、防護服、ゴーグル、マスクおよびシューズカバーなどを用いて体表面の露出を防ぎ、口、皮膚および気道からの侵入を防ぎます。
放射線は、工業では品質管理や検査、滅菌、農業ではジャガイモの芽止め、品種改良、医療現場では診断や治療など、幅広く利用されています。しかし、いったん事故が起こると不安が増え、この程度の数値では安全と説明しても安心は得られません。普段からの教育によって、放射線の知識を増やしておくことが重要です。放射線は正しく怖がりましょう。
(出典:https://www.nishinippon.co.jp/)
■医療被ばくのリスク
人体に照射されたX線のうち、臓器や組織で吸収される分を「(臓器)吸収線量」といいます。X線撮影の吸収量は、身体の厚みに応じて変わり胸部X線の場合、左右方向撮影の吸収線量は、前後方向撮影の2~3倍になります。CTの場合、X線を通しにくい頭蓋骨ある頭部は胸部・腹部に比べ数倍になりますが、頭部には発がんリスクが高い臓器が少ないのでリスクが低いそうです。逆に肺、乳房(女性)、胃、結腸など、発がんリスクの高い臓器が存在する腹部CTは、吸収線量が少ない頭部CTより発がんリスクは高くなります。年齢が低いほどリスクが上がる!
発がん死亡リスクは、被ばくしたときの年齢によって変わります。被ばく時の年齢が低いほどリスクは高くなります。右のグラフは、全身に10mVsを浴びた時の発がん死亡リスクです。放射線検査を受けなくても、人は一定程度がんにより死亡するので、グラフは、被ばくによる発がん死亡の上乗せ分を示したものです。この他にも胃がん、乳がん、白血病なども上乗せされます。医療被ばくを避けるには徹底予防!
安易にCTによる医療被ばくのリスクを負わないためにも、日頃からの予防策が大切です。
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康復医学学会がお勧めするのが「HM-3000(特系霊芝)」です。微小循環の改善により予防策が期待できます。HM-3000(特系霊芝)に関しては利用者から、「抗がん剤の副作用軽減に期待できた」「手術後の回復が早かった」「放射線療法による免疫機能低下リスクの低減に期待できた」などの声が多く寄せられています。
また、霊芝は発がんリスク対策や病後のQOL対策にも期待が持てます。抗がん剤の副作用に対しては、心臓、肝臓、腎臓の病理切片検査によって、霊芝の内臓細胞の保護作用があることを証明しています*。
*『HM真菌エビデンス』(微小循環研究所発行)p55:「霊芝の研究・抗がん剤の副作用に対する影響」
いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン
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