2024年1月24日水曜日

冬バテ

 冬バテってなんだ?

 最近、ネットやSNSで「冬バテ」という言葉を目にすることが多くなりました。

暑い日が続くと「食欲が出ない」、「身体がだるい」、「なかなか眠れない」といった症状が現れます。私たちはこの体調不良を「夏バテ」と呼んでいます。最近では夏バテに加え、秋に起こる体調不良を「秋バテ」、冬に起こるのを「冬バテ」と呼ぶこともあるようです。今回は冬バテの正体とその対処法についてお伝えします。

 私たちの身体は暑いと汗をかき、体内の熱を外に出すことで体温を一定に保つようにできており、この体温調整機能は自律神経(交感神経と副交感神経)が担っています。

 気温が40度近くなる夏の日中に、仕事や買い物のために外出し、クーラーがきいた室内に入って体温を冷まし、また外に出たり室内に入ったりして室内と室外の温度差を繰り返し感じると、自律神経の働きがおかしくなってしまいます。この自律神経の不調によって、食欲の低下や身体のだるさといった症状が生じるのが「夏バテ」です。

 冬バテも夏バテと同じで、室内と室外の気温差(寒暖差)によって起こる自律神経の乱れが原因と考えられます。

 夏よりも冬のほうが日中と夜間の気温差が大きいのに加え、暖房によってさらに気温差が生じるために自律神経が乱れ、体調が崩れやすくなるのです。さらに、仕事や人間関係のストレス、生活習慣の乱れなどで自律神経の機能が低下している方がいることから、冬に体調を崩す人が近年増えてきたと考えられます。

 冬バテの主な症状として、寝つきが悪くなったり、ちゃんと寝ているのに疲れが取れなかったり、頭痛、肩こりなどが起こったりします。冬バテが長引くことによって免疫力が低下し、風邪やインフルエンザなどに感染する可能性も高まります。

 冬バテをしないためには、自律神経の機能を整えることが重要です。気温差が激しい生活をしている人や、ストレス過多の人、運動不足の人は冬バテを起こしやすいと考えられます。朝夕にストレッチをしたり、毎日続けられる程度の軽い負荷をかけた筋肉トレーニングを行ったりしてみましょう。また、家に帰ってきたときや出かけるときはどうしても急な気温差が発生してしまうので、服装や温熱カイロで体温調節を行いましょう。

 近年、季節の変わり目に気温の急激な変化が起こりやすくなっています。このようなときに体調を崩しやすい人は、日頃から運動を行ったり、生活習慣を整えたりして、冬バテ・夏バテを予防しましょう。

(出典:https://www.tokyo-hospital.com/)


■漢方医学から見た冬バテ

 漢方は、古代中国から伝来した医学をもとに、日本の気候や日本人の体質などに合わせて、独自の伝統医学として発展したもので、現代医療の現場でも、漢方医学や漢方薬は用いられています。漢方の世界で冬は「閉蔵」といい、万物が納まり隠れるとき。人もこれに従い、内臓を養い、よく眠り、暖かくして、元気を逃がさぬよう春に備えることが大切だと考えます。冬バテは、西洋医学的には検査結果に異常がなく、病名の診断はつきません。しかし、漢方では「未病」といって病気の前段階と捉え、ここでの対策が重要と考えられています。

自律神経(交感神経と副交感神経)のはたらき

「未病」の対策には、自律神経を整え、養生することが大切です。養生とは、日常生活に注意し、健康の増進を目指すこと。

 薬やサプリメントに頼るのではなく、まずは自分の生活を見直しましょう。そうすることで、環境などの変化に負けない心と身体を作ることができます。大切なことは、①食事、②睡眠、③運動です。

(1)食事:

「時間がきたから食事を摂る」という方は、空腹を感じないままに食事を続けることで、本来身体が欲していない食事をし、胃腸に負荷をかけている可能性があります。また、夕食の食べ過ぎや、食事時間が遅いなどの理由で、胃腸に負担がかかっていることもあります。前日の食べ過ぎで空腹を感じない場合などは、一食抜いて胃腸を休めましょう。

(2)睡眠:

 睡眠は、漢方でいう「氣」を養うための重要な行為です。眠りの質が悪いと十分な機能が発揮できないうえ、疲れやすい、だるいなどの不調が起こり、集中力や注意力も低下してしまいます。不眠の原因は、ストレス、生活リズムの乱れ、寝る環境の問題などです。身体が睡眠に向かっていけるように、交感神経を活発にさせるスマホやゲームは極力避け、副交感神経の働きを優位にすることが大切です。身体が温まると副交感神経が優位になるため、お風呂は湯船に浸かって体を温め、リラックスするように心がけましょう。

(3)運動:

 自律神経を鍛えて氣の巡りをよくするためには、運動が重要です。個人の運動習慣や身体の状態に合わせて行ないます。目安としては、軽く汗をかく程度のもので、週1回でも続けていけるものがいいでしょう。ストレッチや運動をするときに腹式呼吸を取り入れることで、副交感神経の働きを優位にすることもできます。

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 当学会では、微小循環の改善(HM-3000(特系霊芝)睡眠の改善(ラフマ葉体力の維持・向上(Co-Q10を基本に整体調整をして、冬バテ・夏バテに対処することをお勧めしています。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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