2011年9月30日金曜日

サルコペニア③ 対策編

危険! メタボ+サルコペニア

中高年期の肥満が動脈硬化や糖尿病の主因であるのは周知の事実。今や「メタボ」という言葉は日常生活にすっかり定着しています。しかし、最新の研究で、“加齢による筋肉の衰え”も生活習慣病に直結する可能性があることがわかってきています。

2010年9月に、立命館大と国立健康・栄養研究所の共同研究で「サルコペニア肥満が動脈硬化指標に及ぼす影響」と題する研究発表が行われました。サルコペニアは加齢によって筋肉量が減少、筋機能が低下し階段の上り下りなどの日常行動に困難を来たす状態で、日本の基準では若年期から筋肉の量が33%減った状態を指すそうです。研究では、健康な40~85歳の男性196人を、①正常 ②一般肥満(BMI25以上) ③サルコペニア ④サルコペニア+肥満(腹囲85㌢以上)の4つのグループに分け、3種類の動脈硬化指標値を測りました。結果、④→③→②→①の順に高い数値が出たそうです。ただの肥満よりサルコペニアのほうが動脈硬化のリスクが高く、肥満とサルコペニアを併発すると、さらにハイリスクになるという結果がでました。

サルコペニアに至るまでに、筋肉の量はどう落ちていくのでしょうか。筋肉の総量は30代から落ち始め、50歳までに約10%減少し、50歳を過ぎ80歳までにさらに30~40%と急激に減少します。原因として筋肉は日々、合成と部分解を繰り返し食事で摂取されたたんぱく質はアミノ酸に分解された後、再びたんぱく質に合成され筋肉となります。「空腹状態のとき筋肉は分解作用をより促進し、筋肉から分離されたアミノ酸を基に糖を作ることでエネルギー源を維持します。私の実験では、この筋の分解作用の働きは若年者と高齢者で差がなかった。つまり食事摂取時の筋肉の合成段階で高齢者になんらかの栄養障害が起きている可能性があります」(同大スポーツ健康科学部准教授)。そして、サルコペニア症候群の予防策として勧めるのがたんぱく質の摂取だそうです。筋肉維持には1日体重1キロ当り0.75~1グラムのたんぱく質が必要で、体重60㌔の人なら60グラムが必要だということです。
【参考:サンデー毎日】


加齢性筋肉減弱症又は筋肉減少症
■サルコペニア③ 対策編

加齢が原因の「原発性サルコペニア」や栄養に関連する「二次性サルコペニア」は、エネルギーとたんぱく質の摂取不足が原因であることがわかっています。

筋肉を作るたんぱく質
たんぱく質を摂取することで筋肉の合成が促され筋肉が発達します。その材料となるたんぱく質がなければ筋肉は合成できないことになります。たんぱく質に代われるものはありません。また、たんぱく質は筋肉以外にも臓器を形成する成分となるほか、生体反応の基本である酵素機能をコントロールするペプチドホルモンや神経伝達物質にもなります。

筋肉低下⇒ミトコンドリア活性低下⇒エネルギー産生低下⇒代謝低下
筋肉の中には多くのミトコンドリアが存在します。心臓にミトコンドリアが多いのは心臓の大半が筋肉で出来ているからです。筋肉量の減少は、ミトコンドリアの減少→ミトコンドリアの活性低下につながり、サルコペニアの原因のエネルギー不足につながります。

アミノ酸の経口投与によるたんぱく質合成は、年齢関係なし
たんぱく質は、消化の過程でアミノ酸とかペプチドという小さい単位まで分解されてから体内に吸収されますが、筋肉に必要な材料となるアミノ酸が揃っていなければ意味がありません。 アミノ酸の投与に対する高齢者の骨格筋タンパク質代謝の反応は、若齢者と同じであり、アミノ酸の経口摂取により、高齢者の骨格筋タンパク質合成は若齢者と同程度に増加することがわかっています。

アミノ酸スコア100の『薬膳の素』
「アミノ酸スコア」とは、たんぱく質の品質を評価するためのスコアで、たんぱく質を体内で利用するには必要な必須アミノ酸がバランスよく含まれている必要があり、それらが全て存在する場合にはアミノ酸スコアが“100”となります。そして、吸収にはアミノ酸がペプチドコラーゲンの状態がベストです。和漢研の『薬膳の素(R)は、アミノ酸スコア100のペプチドコラーゲンをベースにした“天然だし”食品です。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ

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