“新型ノロウイルス”大流行のおそれ!
激しいおう吐や下痢などを引き起こすノロウイルスに、遺伝子が変異した新型が発見され、国内で感染を広げています。
神奈川・川崎市では、2015年6月までに、この新型のノロウイルスに感染した患者が36人確認されていて、従来型の感染者数を上回っています。
川崎市健康安全研究所と国立感染症研究所などのチームの調査によると、例年は「GⅡー4」という型が主に流行していましたが、2015年に入って新型のノロウイルス「GⅡ-17の変異種」が急増しています。
感染経路は、基本的に口からウイルスが入る経口感染です。ノロウイルスに汚染された牡蠣・アサリ・シジミなどの二枚貝を生や加熱が不十分な状態で食べたり、ノロウイルスに感染した人が調理した際に手や指などを介して汚染された食品を食べたりして感染するケースが多いといわれます。
口からノロウイルスが入ると、小腸の上皮細胞に感染し、24~48時間の潜伏期間を経て症状が表れます。特に、突発的な吐き気やおう吐、下痢、腹痛などの急性胃腸炎の症状を起こしますが、大半は数日間で自然に回復します。
ただ、体力のない高齢者や乳幼児などの場合、おう吐物による窒息や、誤嚥性肺炎で死亡することもあります。
回復しても、糞便中には通常1週間ほど、長ければ1カ月以上もノロウイルスが排出され、手指に付着してドアのノブやおもちゃなどを汚染し、二次感染や集団感染を引き起こす恐れもあります。
川崎市立川崎病院では「皆さんには抗体とか免疫がありませんので、やはり1人発病すると、周囲の方が感染して発病するリスクは従来型ウイルスよりも高くなります」と話しています。従来型のウイルスの免疫を持っている人でも、新型には効力がないため、大流行する可能性があります。2006年や2012年にも大流行したノロウイルス。このときも変異したウイルスが原因で、全国各地で学級閉鎖などが相次いだものです。
新型のノロウイルスは、現在わかっているだけでも、川崎市以外に埼玉、栃木、長野、さらに三重でも確認されています。また、中国や台湾、アメリカでも同じ型の新型ウイルスが検出されていて、世界中に広がっているおそれがあります。毎年、秋から冬にかけて流行するノロウイルスですが、用便後はしっかり手を洗うなど、例年以上に徹底した予防、対策が必要です。
■ノロウイルス感染の予防
食中毒の中で、患者数はノロウイルスが最も多いといわれています。特に新型ノロウイルスは抗体や免疫がないため、一人でも感染するとそこから感染者が広がるリスクは従来型ウイルスよりも高いので、今まで以上の注意が必要です。感染症状が表れない「不顕性感染」
ウイルスの流行の背景にあるのが、ウイルスが体内に入り込んでも症状が出ない「不顕性感染」です。感染者の5~10%が不顕性感染とされます。不顕性感染は感染を自覚できないため、家庭や学校・職場で普段と同じ生活を続けることになります。身近な人に症状が出ていなければ「うちは感染していない」と思いがちで、もし誰かが不顕性感染をしていれば、ドアノブや共用の手拭きタオルなどを介し、ウイルスが家族間で広がる恐れもあります。
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ホタテ貝殻焼成カルシウムによる対策
特効薬的なワクチンの開発が難しいウイルスには、体内に侵入させない予防策が必要です。ノロウイルスをはじめとするウイルスや細菌の感染経路は、経口や接触、嘔吐物・糞便などです。そのため徹底した洗浄による予防が有効です。康復医学学会の研究テーマの一つ「ホタテ貝殻焼成カルシウム」の水溶液は、最強ウイルスといわれるガチョウパルボウイルス(GPV)に対する効果も認められている抗ウイルス・除菌・消臭剤です。多くの消毒剤が、有機物存在下で抗ウイルス・抗微生物効果が著しく減弱したり、揮発性のため効果にムラがあり、持続しなかったりする中、焼成カルシウムは効果が確認されています(下表参照)。
家庭や学校・施設、職場、作業場などでの感染対策におすすめです。帰宅時の手洗い、キッチン、ドアノブ、トイレ、浴室、マスク、子供のおもちゃ、ぬいぐるみなどにストレートタイプをスプレーしたり、嘔吐物やオムツの糞便などには濃縮タイプを直接注いで処理します。また、希釈液をつくってうがいに使用すると、予防効果が高まります。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン
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