2017年10月4日水曜日

認知症行方不明者

認知症行方不明者に自販機活用!?

昨年、認知症が原因の行方不明者は1万5千人を超えました。統計が始まった2012年以降、認知症行方不明者数は年々増加し、行方不明者全体の2割近くに上ります(右図)。認知症行方不明者への対応は非常に大きな社会課題です。厚労省の「新オレンジプラン」でも認知症対策は喫緊の課題とされ、認知症サポーターの養成や地域ぐるみの見守り活動の強化などが掲げられています。しかし人的対応には限界が生じ、地域の見守り活動も盤石とは言えません。人力だけに頼らず、ICT(情報通信技術)による、GPSセンサーやビーコン端末の活用、衣類にQRコードをシールで貼り付ける、顔認証による徘徊防止などの試みも行われています。しかし、個別にはまだまだ課題も多く、決定打は見えていないのが現状です。

そんな中、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)とアサヒ飲料(株)が行っている興味深いシステムが自販機(自動販売機)を活用した高齢者見守りです。NICTが開発した次世代の標準無線規格Wi-SUN対応のIoT(モノのインターネット)無線ルータをアサヒ飲料が墨田区内に保有する100台の自販機内に設置し、見守り・交通安全・観光案内など様々な地域貢献型IoTサービスの実証実験を6月から行っています。検証結果が見えるのはまだ先ですが、自販機を高齢者徘徊の見守りに活用するという発想は極めて興味深いものです。

 同様の動きは、渋谷区と東京電力の間でも進められています。

 日本は世界一の自販機大国です。国内の普及台数約500万台(日本自動販売機工業会調べ)という数は、小売業事業所数の78万(2014年)を大きく上回っており、コンビニ総数5万店の100倍です。この500万台という数は日本人25人当たり1台ということです。
 Wi-SUNのルータを自販機内に設置し、徘徊が心配される認知症患者に超小型無線機を持たせることが出来れば、日本全国に見守りネットワークが実現できることになります。
 今まで自販機は、ややもすれば電力の無駄遣いなどと非難されることもありました。しかし、これだけ全国で圧倒的な台数をほこる自販機を高齢者見守り機器に変身させることが出来れば、その社会解決ネットワークの価値は計り知れません。

(出典:https://news.yahoo.co.jp/)


■認知症患者が行方不明になる原因

認知症の方が家を出て行方不明になる原因の徘徊は認知症の代表的な行動障害の一つで、認知症の初期から中期にかけて特によく見られます。意味もなくウロウロ歩き回っているように見えるかもしれませんが、認知症の人が徘徊するのには理由があります

 認知症の症状である「見当識障害」により、今いる場所や自分が置かれている状況が理解できなくなるため、自分の部屋を探して歩き回ったり、何かを探して歩き回ることが多くなるのです。今いる場所が自宅ではないと判断した場合は、自分の家を探しに外に出かけてしまい、そのまま家に戻れなくなることもあります。つまり、認知症の場合は、本人に家出する意思がなくても、家の外への徘徊の結果、家出につながることもあるのです。

徘徊する家族を怒るのは逆効果

認知症の方は、居心地が悪いと感じる環境にいると、その場を離れて安心する場所に帰ろうとする傾向があります。徘徊によって行方不明になる危険性もあるので、家族は心配してつい怒ったり無理やり止めようとしてしまいますが、多くの場合は逆効果です。家族の方は大変だと思いますが、できるだけ認知症についての理解を深めて、徘徊して家出する家族のことを怒らずに、本人にとって居心地のよい環境を作るように心がけることが大切です。

初期の認知症患者は、自殺を考えている恐れも!

認知症の方が家出しても、自殺する恐れはないだろうと考える方も多いかもしれません。認知症が進んでいる場合は、自殺をするという考えに至ることは少ないようです。しかし、認知症が初期の場合には、自分が認知症であることを自覚して、家族にこれ以上迷惑をかけたくないという気持ちから、自殺するために家を出た危険性もあるので注意が必要です。

家出・失踪から3日以上経過すると死亡率が急上昇?

2013年度中に認知症が疑われる状況で警察に行方不明者届が出された方を対象とした調査の結果では、行方不明になった当日中に発見された場合の生存率は82.5%でしたが、翌日には63.5%、3~4日後には21.4%と急激に低下することが示されました。5日目以降には、生存者はゼロ、つまり死亡率が100%という結果でした。(桜美林大老年学総合研究所調べ)
 この調査によると、亡くなった方の4割以上が軽度の認知症だったそうで、研究班は軽度だから大丈夫という先入観を持つのは危険だということを警告しています。

==============================

 認知症の予防・改善は康復医学の主要テーマの一つです。脳機能を衰えさせない、または衰えた脳機能を改善するカギは微小循環にあります。当学会は、和漢融合の「HM-3000(特系霊芝)」を使用した新サプリメントによる認知症撃退プロジェクトを進めており、すでに多くの認知症を抱える家族から喜びの声をいただいております。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

0 件のコメント:

コメントを投稿