2018年9月5日水曜日

血管力

塩分の摂り過ぎで血管にダメージ !?

「食欲の秋」の到来です。暑さで減退気味だった食欲も少しずつ回復する、そんな秋こそ気をつけたいのが、食べ過ぎ塩分の摂り過ぎです。
 特に塩分の摂り過ぎは、血圧を上げるだけでなく、血管に直接的なダメージを与え、動脈硬化(血管の弾力が失われて、脳卒中や心筋梗塞などの血管病を発症しやすくなった状態)を促進する大きな原因となることが知られています。しかしこのことは反面、塩分に少し気を配るだけで、強くしなやかな血管づくりに役立つということでもあります。
 食材が豊富にそろうこの季節を、おいしく減塩するのに最適な時季ととらえて、日々の食習慣を見直す機会にしましょう。

1日に必要な塩分量は?

厚生労働省が国民の健康の維持・増進を目的に策定している「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、1日の食塩摂取量を成人男性8.0g未満成人女性7.0g未満に抑えることを推奨しています。ただしこれは、元来食塩の摂取量が多い国民性を考慮しての目標量で、実際に体が必要とする1日平均食塩量は、なんとわずか1.5gであると推定されています。
 現在の日本人の1日平均食塩摂取量は10.0g(男性11.0g、女性9.2g)で、近年少しずつ減ってきてはいますが、まだ目標値を上回っており、減塩する必要があります。

無理なく減塩するための2つの考え方

1つは"攻めの減塩"で、積極的に塩分摂取量を減らすこと。そしてもう1つは、"守りの減塩"。ナトリウム(食塩の主成分)の排出を促すカリウムを多く含む食品などの摂取量を増やすことです。体内に入る塩分量を減らすとともに、入ってきた塩分を速やかに排出させるという2方向からのケアで、強くしなやかな血管づくりを目指しましょう。

(出典:http://www.kyoukaikenpo.or.jp/)

■血管の力を高める"NO(一酸化窒素)"

テレビや雑誌などの影響で、血液が「ドロドロ」か「サラサラ」かを気にする人が多いようです。もちろん血液自体のドロドロサラサラはそれなりに重要です。しかし、それ以上に重要なのは、血液を運ぶ「血管の力」が健全か否かなのです。
 元気な高齢者が増えている一方で、最近は若年層で生活習慣病などに悩む人が目立つようになってきました。両者の血管をよく調べてみると、心臓から全身に至る太い動脈(大動脈)はどちらも年齢相応なのですが、末端の動脈のしなやかさに大きな差が認められているのです。末梢血管、特に微小循環血管は、全身のあらゆる臓器や細胞に必要な栄養や酸素を送っています。つまり、体中に存在する細胞にとっては血管こそが生命線といえます。そして血管の健康をはかる上で最も大切なのが「NO(一酸化炭素)」なのです。

血管内皮細胞から分泌されるNO

NOの血管(動脈)内での働きとして、●血管を拡張する ●血流をよくする ●血圧を下げる ●動脈硬化を防ぐ‥‥などがあります。
 血管の力の決め手となるのは「血管内皮細胞」です。これは血管の内壁、つまり流れる血液に触れる面をビッシリと覆っている細胞で、血管を守るバリアとしての役割を持っています。そしてNOは、動脈内のこの血管内皮細胞から分泌されているのです。そして、最近では、血管内皮細胞の衰えが動脈硬化の始まりと考えられています。
 NOは私たちの体内で、「アルギニン(アミノ酸の一種)」と「酵素」から合成されます。しかし、アルギニンを多く含む肉類を食べたからといってNOが増えるというわけではありません。ちなみに、青魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)は、血管内皮細胞の機能を高めてNOの分泌を促すことがわかっています。

傷ついた血管を修復する

NOの大切な役割の一つが「血管保護作用」です。血管内の炎症やプラークを修復し、動脈硬化の進行を押さえます。また、血小板凝集の抑制、酸化ストレスによる内皮障害の抑制(抗酸化)、白血球の内皮細胞への接着の抑制などによって血栓ができるのを防ぎ、血管が詰まる原因を取り除きます。NOの分泌量が低下すれば当然、血管はメンテナンスされないまま荒れ放題になってしまうのです。

===================

 当学会の研究する「HM-3000(特系霊芝)」の服用により、体内でのNO合成酵素が活性化し、NOの産生が促進されます。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

0 件のコメント:

コメントを投稿