2019年3月25日月曜日

防カビ剤・除草剤

輸入品の防カビ剤や除草剤に注意 !

輸入農作物には、国内では使用されていない有害な農薬が使われるケースもあります。アメリカから輸入されるレモンやオレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類に使用される「防カビ剤」(防ばい剤)がそれです。収穫後に使われる、いわゆる「ポストハーベスト農薬」で、アメリカから日本への海上輸送の際、カビの発生を防ぐために散布されます。

「アメリカで使用される防カビ剤は、イマザリルTBZ(チアベンダゾール)OPP(オルトフェニルフェノール)など。いずれも毒性が強く吐き気発がんなど人体への悪影響が指摘される。日本では、それらの農薬は消費者の健康を考慮して使用されることはまずないのに、現実には防カビ剤に汚染された輸入柑橘類が平然と店頭に並んでいる」(東京大学大学院 鈴木教授)

 なぜそんなことがまかり通るのでしょうか。「防カビ剤は、アメリカでワックスに混ぜられて柑橘類の表面に糊塗される。ところがそれらの農薬は、日本に輸入される際に『食品添加物』として分類されることになり、なぜか、"制限されている『農薬』ではない"という建前で流通が認められている」。つまり、本来「農薬」であるものが、輸入食品の「食品添加物」として扱われることにより、規制をすり抜けるというわけです。
 このダブル・スタンダードの背景にあるのは、1970年代に勃発した「日米レモン戦争」です。当時、日本に輸出する米国産レモンにはポストハーベスト農薬として、日本で未許可の防カビ剤が使われていました。そこで日本がレモンの輸入に難色を示すとアメリカ政府は激怒、日本の自動車の輸入制限をするなどの圧力をかけてきたのです。困った日本は、防カビ剤を食品添加物として認可する苦肉の策を打ち出しました。日本の食品安全行政はアメリカの外圧に屈し、国民の健康を守るという義務を放棄してしまったのです。
 その結果、農薬にまみれた柑橘類が日本に氾濫することになったのです。

 問題となっているのは農薬だけではありません。『ラウンドアップ』(主成分:グリホサートイソプロピルアミン塩)という除草剤は、WHO(世界保健機関)が発がん性を認めています。カリフォルニア州では数年にわたりラウンドアップを使用してがんを発症した男性が裁判に訴え、製造元のモンサント社に約320億円の賠償を命じる判決が出ました。
「日本では草にしかかけない"除草剤"なのに、アメリカではトウモロコシや大豆など穀物に直接かける方法が盛んで、成分が作物に残留しやすい。そのトウモロコシや大豆を世界で最も輸入しているのは日本だ」(鈴木教授)

 ラウンドアップは、欧米各国で使用禁止の規制が進んでいます。ところが日本は世界の流れに逆行し、2017年12月に厚労省がラウンドアップの残留基準を100倍以上に緩和しました。防カビ剤と同様、アメリカの圧力に屈したのではないかといわれています。

(出典:女性セブン)

■食品添加物扱いの"防カビ剤"

外国産のオレンジ、レモンなどの柑橘類やバナナなどは、長時間の輸送貯蔵中にカビが発生します。その発生を防止するために収穫後に使用される農薬を、我が国では「添加物」として規制しています。

バラ売り食品への表示義務

 通常、店頭でバラ売りをする食品については、食品表示法上の表示の義務がありません。ただし、防かび剤が使用された柑橘類やバナナなどを販売する際には、バラ売りであっても値札や品名札あるいはPOP・陳列棚などに、使用した物質名を分かりやすい方法で表示するように決められています(右画像)

洗浄で柑橘類の防カビ剤は落ちるか

 防カビ剤は果肉にまで入り込んでいます。食品衛生法基準を満たすTBZとIMZが使用された市販の輸入オレンジを洗浄した場合の残留率を右表に示しました(無処理のオレンジを100としています)。水洗いではほとんど落ちません。食器用洗剤で洗うとTBZは85%、IMZは91%にやや減少。塩水に浸け塩もみした場合、TBZは89%、IMZは75%とやや減少。果皮を水にさらし茹でるとTBZは25%、IMZは34%と大きく減少しました。

 以下に防カビ剤の情報をまとめましたので、参考にしてください。



いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

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