2022年7月28日木曜日

LDLコレステロール

 LDLコレステロールの誤解

 健康長寿のためには、動脈硬化のもととなるLDL(悪玉)コレステロールのコントロールが欠かせません。しかし、LDLの数値を生活習慣の改善だけで下げるのは難しく、中性脂肪のように、食べ過ぎや飲酒を抑えて運動すれば減りやすい、というわけではないからです。

 そもそも、LDLコレステロールについては、誤解されていることが少なくありません。よくある誤解の1つは、「運動を実践すれば、LDLコレステロールは確実に下がる」というもの。「コレステロールは油の一種なのだから、運動して体脂肪が減れば下がりそう」と思う人がいても不思議ではありませんが、実際はそうではありません。

 脂質異常症に詳しい千葉大大学院医学研究院の横手教授は、「中性脂肪やHDL(善玉)コレステロールはジョギングやウォーキングなどの有酸素運動で改善するが、LDLコレステロールはそれらに比べ運動では下がりにくいとされている。エネルギーとして使われる中性脂肪と違って、コレステロールは運動で消費されるわけではないからだ」と解説します。

 エネルギーとして使われる糖や中性脂肪と違って、コレステロールは細胞膜やホルモンの"材料"になるもの。運動しても使われることはありません。有酸素運動をすると中性脂肪は減りますが、LDLコレステロールは運動だけではなかなか減らないのです。

 もっとも、減りにくいというだけで、運動も意味がないわけではありません。LDLコレステロールを下げる効果は多少なりともあるので、運動は推奨されています。運動によって血糖値を下げるインスリンというホルモンの効き目が良くなり、血糖値や血圧が下がることで、LDLコレステロールも下がりやすくなるそうです。

「卵は1日に何個食べても大丈夫」というのも大きな誤解です。

  昔は「卵は1日1個まで」などと言われましたが、あるときから「1日に何個食べても大丈夫」という情報が出回るようになり、今でもそう思っている人は多いかもしれません。

 確かに、コレステロールは7割以上が体内で合成されるので、食事の影響が少ないのは事実です。さらに『日本人の食事摂取基準2015年版』でコレステロールの上限値がなくなったこともあり(*1)、コレステロール制限は時代遅れと思っている人もいるでしょう。しかし、コレステロールの制限が必要ないのは、あくまで健康な人の場合です。LDLが高い人は、体内のコレステロールのうち2~3割は食事から来ることを無視すべきではありません。

*1 : 2020年版には「脂質異常症の重症化予防の目的からは、200 mg/日未満に留めることが望ましい」と記載。

 横手教授は「LDLが高い人がたくさんコレステロールをとれば、さらに上がる可能性があるので、とりすぎないほうがいい」と注意します。実際、『動脈硬化性疾患予防のための脂質異常症診療ガイド2018年版』でも高LDLコレステロール血症の人はコレステロールの摂取量を1日200mg未満に抑えることを推奨しています。

(出典:https://gooday.nikkei.co.jp/)


■動脈硬化とLDLコレステロール

 コレステロールは生命を維持するために必要不可欠な成分でもあるため、「数値が低すぎるのはよくない」「多少多くても問題ない」と思う人もいるようです。実際、ネット上の情報には、そういったことを示唆する情報もあります。

 しかし、これはよくある誤解で、LDLコレステロール値が上がれば動脈硬化のリスクは増え、下がれば動脈硬化のリスクは減ります。LDLの量が問題になる病気は動脈硬化だけで、そして動脈硬化とLDLの関係はいたってシンプルです。

 LDLコレステロールが低すぎると死亡率が高くなるというデータはあるものの、それはがんや肝硬変などの患者が混じっているためだそうです。

コレステロールはもともと体に必要なものですから、がんの人や衰弱してやせ細った人はLDLコレステロールが低くなっています。LDLコレステロールが低いから弱っているのではなく、弱っているからLDLコレステロールが低いのです。少なくとも動脈硬化を防ぐためには、LDLコレステロールは低ければ低いほどいいと言えるのです。

 ただし、気をつけなければいけないのは急に下がってきたとき。「薬を飲んでいるわけでもなく、食事も変えてもいないのに下がってきたという場合は、何か病気が隠れているのかもしれない」と横手教授は注意しています。そんなときは早めに医療機関を受診しましょう。


血管内皮細胞の損傷→動脈硬化

 血管の内側にある血管内皮細胞は、高血圧、高血糖、コレステロール、喫煙、ストレスなど様々な原因により損傷します。右図のように損傷した部分からは血液中の悪玉コレステロールなどの有害物質が侵入し、血管壁を厚くし血管が狭くなり、その結果動脈硬化となってしまいます。血管内皮細胞は、微小循環をはじめとする血管を円滑に維持しています。NO(一酸化窒素)の産生が低下すると、血管が収縮し炎症を起こしやすく、動脈硬化になりやすい血管になります。また、生活習慣などの影響で過剰になった活性酸素による酸化ストレスにより動脈硬化も進行します。

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 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、NOの産生促進、酸化ストレスに対する酸化還元酵素GSH-Px(グルタチオンペルオキシダーゼ)の活性化に関するエビデンス(科学的根拠)があります。また、霊芝はそれ自身の働きとして、直接血漿コレステロールを低下させる作用が認められています*。(*2016年:日本メナード化粧品・岐阜大学)


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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