体幹を鍛える6つのメリット
「体幹」――主に体の胴体部分の筋肉や骨格を意味していて、立つ、座る、歩く、走る‥‥といった動作のほか、正しい姿勢をキープするための機能も担っています。日常動作にとって重要な役割をもつ体幹ですが、体幹をきちんと使えていないと、姿勢が崩れやすくなったり、下腹がぽっこり出たり、肩こりや腰痛等々、体には様々な弊害が出ます。改善には、体幹を鍛えるエクササイズを日常的に行うのが効果的で、以下のようなメリットがあります。1: 姿勢が美しく、腰痛・肩こりもスッキリ
姿勢を司っているのは、背骨から腰にあたる脊柱です。このまわりにある体幹部の筋肉を強化することで、脊柱が安定。結果、背骨が理想の姿勢を維持できるようになり、体のゆがみも解消されるので、肩こりや腰痛、また頭痛も改善されます。
2: スポーツでのパフォーマンスUP
すべての動作の起点は体幹です。そのため、体幹が機能して正しい姿勢を維持できるようになると、あらゆる動作がスムーズになり、パフォーマンスを発揮しやすくなります。スポーツでのパフォーマンスアップだけでなく、日常動作もやりやすくなり、階段の昇り下りもラクになります。
3: 便秘の解消
体幹を鍛えると、骨盤につながる腹部の筋肉も強化され、内臓の動きが活発になります。そして、腸の不快な症状(便秘など)が解消する等の効果も表れます。悪い姿勢による内臓の圧迫は腸の動きを悪化させます。特に、食後に影響が出やすく、姿勢が悪い状態だと食後に内臓が下がりやすくなり、胃腸の蠕動運動が妨げられます。それが、胃もたれや消化不良の原因にもなっています。この状態が続くと、腸内にガスがたまりやすくなり、下腹がぽっこり出やすくなります。
4: 大声を出せる/声が通る
ミュージシャンたちが腹筋を強化するのは、声量を高めるためです。単に腹筋を鍛えればよいというのではなく、"肺"も意識したエクササイズをすればさらなる効果が期待できます。例えば、あばら骨周辺の筋肉や背骨の筋肉に柔軟性をもたせるストレッチなどが有効です。腹筋とともにこれらの部位が柔軟になれば、呼吸の際に肺がしっかり拡大し、酸素をたっぷりと取り入れることができるようになります。すると自然と響くような大きな声を出せるようになるのです。
5: 疲れにくく、太りにくい体になる
体幹の筋肉は就寝中も働いています。日常的に機能している部分なので、鍛えることで様々な動作が楽になり、常時疲れにくい体をキープできます。体幹部には大きな筋肉が多く、鍛えることで基礎代謝が上昇します。日常の動作でもエネルギー消費しやすい体質に近づき、太りにくくなるのです。
6: 出産がラクになる
女性の場合、骨盤まわりの筋肉は出産においても重要な役割を担っています。ここを強化することは安産にもつながります。
(出典:https://media.lifenet-seimei.co.jp/)
■体幹の強化につながる筋肉
体幹を構成する筋肉には「インナーマッスル」と「アウターマッスル」があります。特に以下の筋肉を刺激し、鍛えることで体幹がきちんと機能するようになります。
インナーマッスルとアウターマッスル
■インナーマッスル ⇒深層筋とよばれ、骨に近い部分の筋肉。正しい姿勢の維持や呼吸で活動するため、普通の筋トレでは鍛えにくいとされている。【脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)】脊柱を支え、上体を後ろに反らせたり、重いものを持ち上げるときに作用
【腹横筋(ふくおうきん)】腹部を覆うように構成され、体幹部や骨盤を安定させる機能をもつ
【腸腰筋(ちょうようきん)】背骨から太ももの付け根に伸び、歩行や走行の際、太ももを引き上げる役割を担う
■アウターマッスル ⇒表層筋とよばれ、体の表面に近い筋肉。
【腹斜筋(ふくしゃきん)】肋骨と骨盤につながる脇腹にある筋肉で、体をひねる、あるいは横に倒す際に作用
【腹直筋(ふくちょくきん)】お腹の中心にあり、体を前に倒すときに機能する筋肉
体幹は、性別問わずどんな方にとっても重要な部位です。1日、ちょっとの時間でもよいので、上記にあげたインナーマッスル、アウターマッスルを意識したトレーニングを日常的に行いたいものです。特に、ヨガやピラティスなどは、まんべんなく体幹を鍛えられるのでおすすめです。その他、最近では体幹を鍛えるエクササイズを紹介している本やウェブサイトも多数あるので、その中からできそうなものを選んで始めてみるのもよいでしょう。
体幹トレーニングと筋トレ
体幹トレーニングと筋トレは分けて考えられがちですが、実は体幹トレーニングも筋トレの一種です。通常、筋トレとされているウェイトトレーニングは、上肢や下肢など、身体の外側にある筋肉を鍛えていきます。体幹トレーニングは、具体的には胴体と呼ばれる胸・背中・腰・お腹・お尻などの部位を鍛えていきます。
一般的には、大きな筋肉が存在する下半身の筋トレを先に行い、次に腕の筋トレ、そして最後に体幹トレーニングを行うのが定石となっています。 なぜならば、体幹の筋肉はどのようなトレーニングでも活動するからです。
いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン
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