2023年12月6日水曜日

脂質異常症

 脂質異常症、放置は認知症にも関与?

 血糖値や血圧が高いと、治療が必要なのかなとは思いますが、コレステロールが高いっていうのは、いまいちピンとこない人が多いのではないでしょうか。

 コレステロール値が高い場合に診断されるのが「脂質異常症」。かつては高脂血症と呼ばれていました。コレステロールは血中に含まれる脂質(血中脂質)で、LDL(悪玉)コレステロールとHDL(善玉)コレステロールがあります。

 血中脂質には、中性脂肪もあります。コレステロールと中性脂肪はどちらも脂質ですが、働きが異なります。コレステロールは、"細胞膜を構成する成分"で、ホルモンや胆汁酸の材料にもなります。一方、中性脂肪は"活動するためのエネルギー源"となります。

 どちらも生きていく上で必要ですが、血液中の量のバランスが崩れると害になります(=脂質異常症)。LDLコレステロールは増えすぎると血管壁にたまり、血管の機能を低下させます。HDLコレステロールは減りすぎると余分なコレステロールを十分に回収できません。そして中性脂肪は過剰になると体脂肪として蓄積されてしまいます。

 脂質異常症は、血管が硬くなる動脈硬化を進行させ、脳卒中や心筋梗塞などのリスクを上げます。糖尿病や高血圧と同様に、しっかりと対策を講じる必要があります。また、脂質異常症がある人は、糖尿病や高血圧も抱えていることが少なくありません。

 また、「こんなに運動をしているのに!」という人でも脂質異常症になります。実はLDLコレステロールは、運動だけではなかなか下げることができません。

コレステロールは生きていく上で必要な成分で、体内に再生産する仕組みが備わっています。エネルギー源である中性脂肪は運動すれば減りますが、コレステロールはエネルギーにならないので、運動しても減らないのです。コレステロールは、運動よりも"食事の見直し"が重要です。悪玉コレステロールが高いのは、脂質異常症の発症や進行に大いに関係しますので、まずは生活習慣の改善、それでダメなら薬物治療の検討が必要になります。

 脂質異常症は認知症の発症にも関与するとみられています。そもそも脂質異常症は脳卒中の危険因子で、血管性認知症のリスクを高めます。さらにはアルツハイマー型認知症の関連も報告されています。脂質異常症の中でも、高LDLコレステロールと低HDLコレステロールがアルツハイマー病の発症リスクに影響を与えるとされているのです。

 ただ、脂質異常症がアルツハイマーの発症を抑制するとの報告もあります。"脂質異常症=アルツハイマーの危険因子"とする一定の見解はまだ得られていない状況ですが、血管性認知症との関係は明らかなわけですから、認知症の発症対策を考えるなら、コレステロールが高い人は、速やかに生活の改善、必要に応じての薬の治療を開始することです。

(出典:https://hc.nikkan-gendai.com/)


■脂質異常症のリスク別管理

 血液中には脂質として、コレステロール中性脂肪(トリグラセライド)リン脂質遊離脂肪酸の4種類があります。コレステロールは人の細胞膜や、消化吸収に必要な胆汁酸、ホルモンのもととなる重要な物質です。中性脂肪は、エネルギーとして貯蔵したり、保温、外部からの衝撃を和らげたり、内臓を固定したりして、体内で重要な役割を果たしています。

 しかしながら、これらの脂質が多すぎると問題になってくる場合があります。脂質異常症とは、これらの脂質の中でも特に、LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が多過ぎる、あるいはHDL(善玉)コレステロールが少なすぎる、等の状態を示す病気のことです。LDLコレステロールは、余分なコレステロールを血管の壁に沈着させ、動脈硬化を起こしますが、HDLコレステロールは逆にその血管内にたまったコレステロールを肝臓へ戻すように働きます(右図)

LDLリスク別の管理目標

 糖尿病とメタボは、脂質異常症と併さって血管障害のリスクを大幅に高めます。そのため、生活習慣病の合併、あるいは、すでに動脈硬化で心筋梗塞を起こした人には、LDLコレステロールの管理目標値に注意が必要とされます。

 体内にはLDLコレステロールによる酸化を防ぐためのしくみがあります。酸化を防ぐ物質(酸化還元酵素)の働きで酸化を防いでいます。酸化還元酵素は、人間の体内で作られる酵素ですが、加齢や生活習慣、飲酒、喫煙などで、体内において産生する能力が低下します。

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 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」には酸化還元酵素のひとつ、GSH-Px(グルタチオンペルオキシダーゼ)の活性化に関するデータがあります。

 HM-3000(特系霊芝)は、血流改善・血栓形成抑制・血管内皮細胞の改善を促すため、脂質異常症→動脈硬化による心筋疾患の発症予防や再発防止に期待が持てます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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