康復医学の基本 疲労とその対策①
■6割の人が疲労を感じている!
「今あなたは疲れていますか?」この問いに対して、「はい」と答える人は実に約6割にものぼります(文部科学省疲労研究班調査)。しかもそのうちの半数の人が、疲れのために作業効率が落ちていると感じています。
近年、疲労のメカニズムは研究が進み、さまざまなことが明らかになっています。
疲労は身体の3大アラーム
そもそも疲れとは,何をどのように感じているものなのでしょうか?「疲れがたまる」といいますが、何かが本当にたまっているのでしょうか?
疲労は、発熱、痛みとともに体の3大アラーム(警告)の一つといわれています。
「疲れた」と感じるのは、体からの“休め”という合図であって、そのまま休まないと最後には死んでしまうこともあります。しかし人は、休んでいるひまはないと考えてしまうので、疲れたと感じている時開か長くなってしまうのです。
疲労と疲労感
「疲労」と「疲労感」は別物です。たとえば、身体を動かしたときの疲労は、運動量によってその大きさが決まります。しかし、疲労感は運動量と必ずしも一致しません。たとえば同じスポーツで、試合に勝ったときと負けたときでは、疲れの感じ方がちがいます。また、同じ仕事量でも、自分にとってやりがいのある仕事を終えたときと、無理やり押し付けられた仕事を終えたときでは、やはり疲労感が違います。つまり、疲労感は主観的なもので、本当に治療が必要かどうかの疲労の度合いを客観的に測定することができません。疲れるたびに休んではいられない現代社会の中で、疲労を取り除くことは簡単なことではありません。慢性的な疲労の原因はさまざま
慢性的な疲労の原因はさまざまなのです。大きな要因の一つは「ストレス」です。人が悩みごとなどでストレスを抱えていると、脳内のセロトニン神経間にある情報神経伝達物質の生合成が低下し、それらの物質の減少によって、脳内の情報がうまく伝わらなくなり、体のだるさや集中力の低下などの症状として表れてくるのです。今回からは、対策を交えながら「疲労」について詳しくお送りいたします。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ
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