2015年5月27日水曜日

ペット由来感染症

ペットによる感染症のリスク

  かわいいペットを撫でたり抱きしめたりするのは、飼い主にとって至福の時。しかし、多くの愛玩動物がもたらす「ペット由来感染症」の危険にはもっと注意を払って、とカナダとアメリカの研究者が警告しています。

 オハイオ州立大学のJason Stull氏らは、カナダの医学誌「カナディアン・メディカル・アソシエーション・ジャーナル」に、ペットに起因する感染症のリスクとその対処法についての研究成果を公開しました。
 指摘されているのは犬や猫、鳥やハムスターに爬虫類や両生類まで、あらゆるペットからの感染症が持つ危険性です。感染の機会は、噛み付かれたり引っかかれたりといった接触の他、糞の始末、かごや水槽の清掃、顔をなめられた際など様々。
 具体的な病原菌としては、犬や猫からは下痢をもたらすカンピロバクター、猫ではさらに発熱や炎症の元となるバルトネラ菌。さらにESBL産生菌メチシリン耐性黄色ブドウ球菌ディフィシル菌といった耐性菌も挙げられています。
 たとえば、パスツレラ属菌は約1μmという小さな短桿菌で多形成を示し、ネコの口腔内には約100%、イヌでは約75%と他の人畜(獣)共通感染症と比較にならないほど高率に常在しています。
 また、爬虫類や両生類で注意が必要なのはサルモネラ菌の感染。20歳以下のサルモネラ症患者のうちおよそ11%が、そうしたペットからの感染によるといいます。

 また犬や猫からは寄生虫感染のリスクもあり、特にトキソプラズマは胎児に感染し流産の原因ともなりうるといいますから、妊婦には注意が必要です。
 妊婦以外でも、とりわけ5歳以下の子ども、65歳以上の老人、免疫系に問題を持つ人は、ペットからのあらゆる感染症に気をつけるべき、と研究者たちは警告しています。一般人より重い症状、長期の症状、複合症を患うリスクが高まるのです。感染症の予防としては、まずは一般の衛生規則に従い、ペットに触れたあとは必ず手を洗う必要があるとアドバイスしています。
 その他、かごや水槽、トイレの掃除は手袋をはめて行い、また、定期的に獣医に点検してもらうことが推奨されています。

 ペットとの生活は心理的な癒しともなりますし、身体的にも活動の機会を増やしてくれます。しかし衛生上のリスクについて知識や配慮が欠落すれば、飼い主にとってもペットにとっても不幸な事態を呼び起こしかねません。十分に注意をしておきましょう。
出典元:Reducing the risk of pet-associated zoonotic infections - CMAJ

■ペット由来感染症の予防

ペット由来感染症が最近増加した原因

1.ペットの数と種類が増加したこと(一人暮らしが増え、また輸入動物が増加)。
2.室内で飼育することが多くなったこと(感染の機会が増加)。
3.濃厚接触する機会が増えたこと。

感染経路の理解と予防対策

予防は個々の病気について、どのようにして感染するのかよく理解して感染しないようにするのが第一です。そのために日常生活上注意することは、

1.過剰なふれあいはしない(細菌やウイルスなどの病原体が動物の口や爪の中にいる場合があるので、スキンシップや口移しで餌をあげない)。手洗いを励行する。
2.動物とその飼育環境を清潔に保つ。
3、糞尿は速やかに、適切に処理する。

などがあげられます。


=====================================

 ペットの糞の始末、かごや水槽の清掃には、当学会の研究素材「ホタテ貝殻焼成カルシウム」の強アルカリ性(除菌・抗ウイルス作用)が期待できます。また、「HM-3000(特系霊芝)」のリンパ球増殖への影響や免疫因子産生の促進、「センダン葉」によるウイルス不活化作用・細胞膜安定作用は、ウイルスの進入阻害に期待できます。
 ペットをお飼いになっている方は、ぜひペット由来感染症の予防にお役立てください。

 皆さんが正しい知識を持って、ペットと一緒に健康で豊かな生活を送って頂く助けとなれば幸いです。

いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

0 件のコメント:

コメントを投稿